就活のWEBテスト・適性テストの種類・内容・対策を解説!
本記事をご覧の方は就活・転職に悩んでいる方ではないでしょうか。
特にこのご時世、
対面での説明会等の参加が難しくなっており、不安を抱えている方も多いかと思います。
就活・転職への備えに制限が掛かるのは厳しいですよね。
ですが、この様なご時世でも出来る対策としてWEBテストが挙げられます。
本記事では自宅から受験が出来るWEBテストの種類・内容・対策を解説しており、就活生や転職を考える方には必見の内容です。
■まとめ
WEBテストとは企業が志望者を選考する際の一つの手段であり、その人の基礎的な能力と性格を判断するものです。
WEBテストを実施する目的は志望者の足切りであり、資料や人の準備が必要なペーパーテストを実施しないで済むというメリットがあるので採用している企業も多いです。
また、WEBテストという名前からも分かるように自宅や会場のパソコンを用いたオンライン形式の受験が特徴です。
では、WEBテストの種類や対策といった具体的な内容について解説していきます。
前述したように、WEBテストは能力と性格を測るテストです。
ですが、志望する企業によって求める人材が異なることから採用されているWEBテストも変わってきます。
こちらでは能力検査と性格検査のWEBテストの内容や採用している企業等を解説します。
料金や時間は最後に表としてまとめているので、参考にしてください。
- 能力検査の種類と内容(SPI, CAB, GAB, 玉手箱, TG-WEB)
- 性格検査の種類と内容(内田クレペリン検査, BRIDGE)
SPIとはSynthetic Personality Inventoryの略であり、リクルートマネージメントソリューションズ社より提供されている総合適性検査です。
当テストでは能力と性格を測り、能力においては計数と言語の二科目を扱います。
受検方法は専用会場で受けるテストセンター、自宅のパソコンから受けるWebテスティング、企業内の会議室等で受けるインハウスCBT、企業が用意した会場で受けるペーパーテスティングの4つがあります。
当テストを扱っている企業として、住友生命保険といった日系金融やソニー等の日系メーカー、LINEの様なインターネット・通信業界等が挙げられ、様々な大企業・分野で採用されています。
CABとはComputer Aptitude Batteryの略であり、暗号テスト、つまりコンピュータ職適正診断テストです。
当テストは日本エス・エイチ・エル社が提供しており、ペーパーテストのものをCAB、WEBテストのものをWeb-CABと呼びます。
当テストでは能力と性格を測り、能力においては暗算(Web形式では四則逆算)、命令表、法則性、暗号の四科目を扱います。
受験方式は前述したようにペーパーテストとWEBテストの2つがあります。
当テストを扱っている企業として、カプコン、東京ガスiネット、PCIソリューションズ、
富士通、ヤマハモーターソリューション等が挙げられます。
GABとはGraduate Aptitude Batteryの略であり、日本エス・エイチ・エル社が提供する新卒総合職の採用を目的に開発された総合適正テストです。
当テストでは能力と性格を測り、能力においては言語と計数を扱い、性格においてはバイタリティーやチームワーク等の9つの特性を診断します。
受検方法は企業が用意した会場で受けるマークシート、WEBテスト、テストセンターの
3つがあります。
当テストは総合職用の検査として用いられることが多いことから、採用している企業として三菱商社の様な総合商社や住友不動産といった不動産、コカコーラボトラーズジャパン等の食品メーカーといった大企業・分野が挙げられます。
玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル社より提供されている就職採用WEBテストです。
当テストでは能力と性格を測り、能力においては計数、言語、英語の三科目を扱います。
受検方法はWEBテストのみというのが当テストの大きな特徴であり、WEBテストにおいてはトップシェアを誇っています。
玉手箱を受検する際、1.IE推奨 MacやOSは非対応, 2.Java Plug-inとJavaScriptが使える環境が条件の二点が注意点として挙げられるので受検を検討している方は一度確認してみましょう。
当テストを扱っている企業として、三菱UFJ銀行といった日系金融やTBSの様な広告・マスコミ、東京ガス等のインフラ業界といった大企業・分野が挙げられます。
TG-WEBとは、ヒューマネージという人事コンサルティング会社が企業向けに販売しているWEBテストです。
当テストでは能力と性格を測り、能力においては言語、計数、英語の三科目を扱います。
特に能力検査は初見殺しと言われるほど解き方が特殊であることから、解き方を覚えておくことが大切です。
受検方法はペーパーテスト、WEBテスト、テストセンターの3つがあります。
当テストを採用している企業として、三井住友銀行といった日系金融や資生堂の様な
日系メーカー、USJ等のエンターテイメント分野といった大企業・分野が挙げられます。
内田クレペリン検査とは、(株)日本・精神技術研究所が提供する企業及び学校向けの心理検査です。
日本で開発された検査であり、90年近くにわたって産業や教育、医療の現場で使われています。
当テストは最大の特徴はWEBテストを実施していないことにあり、「作業検査法」という実際に手を動かす作業を通じてその人の能力や性格、行動を測るというものになっています。
作業内容は、簡単な一桁の足し算を1分毎に行を変えながら記していくというものです。
当テストを扱っている企業として、公式サイトでは社会福祉法人長岡福祉協会と株式会社ジェイサットが紹介されています。
他の適性診断に比べて扱っている企業が少ないように見受けられますが、前述したように当テストは企業以外に教育や医療等幅広い分野で利用されています。
BRIDGEとは、リンク・アンド・モチベーション社が提供する性格適正検査
当テストでは能力と性格を測り、能力においては計数を扱い、性格においては受検者の行動特性を診断します。
受検方法はペーパーテストとWEBテストの2つがあります。
当テストを扱っている企業として、シスメックス、富士電機、スカパー、トリドールが
挙げられます。
では、WEBテストを受検するにあたって何をすべきでしょうか。
こちらでは得点の目安、テスト当日の受検方法について解説します。
- WEBテストは何割出来ていれば良いの?
- 自宅で受ける場合の受検方法と事前準備
- テストセンターで受ける場合の受検方法と事前準備
具体的な点数は示されていませんが、7~8割出来ていれば良いとされています。
ですが、あくまでも目安であるため7~8割取れたからといって必ず合格するというわけではありません。
その年の出題範囲等によって合格ラインは変わると考えられるため、可能な限り点数を上げる努力が必要です。
ご自身が所有するパソコンを使用して受検します。
WEBテストの種類によってはご自宅での受検が出来ないものもあるので注意しましょう。
1.ネット環境を整える
インターネットが利用出来る環境が条件です。
準備できていない場合は、本番までに必ず準備するようにしましょう。
また、その他にも特定のプログラミング言語やブラウザを利用出来る環境が必要な場合もあるので、事前に必要な環境を把握しておくことは重要です。
2.電卓・メモなど必要なものを用意する
科目によって必要となるものは変わってくるかと思いますが、電卓やメモ等必要となるものは予め用意してから本番に臨むようにしましょう。
初めに、テストセンターとは適性検査を受けるために用意された会場であり、受検者は事前予約をすることで会場内に設置されているパソコンを用いて受検を行うことが出来ます。
結論を先に言うと、スーツと私服のどちらでも大丈夫です。
会場には企業の社員がいるわけでもなく、服装が評価されるということもありません。
あくまでもリラックスした状態で本番に臨むことが大切なので、ご自身が落ち着く服装を選ぶようにしましょう。
しかし、あまりにもカジュアルすぎる服装は周囲から浮いてしまう可能性があるので、どうしても不安だという方はオフィスカジュアルを選ぶのが無難です。
男性の場合は
ジャケットとワイシャツにスラックスやチノパン、女性の場合はジャケットとブラウスまたはカットソーにスカートまたはパンツの組み合わせが良いでしょう。
WEBテスト受検に向けどのような対策があるか、こちらでは5つ紹介します。
- 一つの参考書の問題を繰り返し解く
- 出題パターンを覚える
- 時間配分を気にして解く
- 苦手分野を重点的に練習する
- 無料サイトで模擬テストを受験する
学生時代における受験勉強と同様ですが、参考書を何冊も購入する必要はありません。
大切なのは、一つの参考書の問題を繰り返し解くことで解法をきちんと身につけることです。
書店に行くと様々な参考書が販売されているため、つい何冊にも手を出してしまいがちですが、ご自身にとって理解し易い一冊を見つけて使い込むようにすることが問題への正しい理解に繋がります。
こちらも受験勉強と同様に、本番に向けて出題パターンを把握しておくことが重要です。
一つの参考書を繰り返し解くことで出題パターンが見えてくるため、前述したことを守りつつ学習しましょう。
テストの種類によってはクセの強い問題を扱うものもあるため、本番中に戸惑わないためにも出題パターンを覚えることは重要です。
WEBテストにおいて最も重要と言えるのは時間配分です。
短い時間の中で多くの問題を解く必要があるため、一つ一つの問題に時間を掛けることが出来ません。
WEBテストにおいてやってはいけないことは、時間内に解き終わらないことです。
時には、分からない問題は飛ばすといった判断も大切になってきます。
(ただし、分からない問題でも何かしらの回答はしましょう)
具体的な対策として、「この科目は何分」や「一問〇秒で解く」といったご自身に合った時間の割り振り方を決めておくと良いでしょう。
これは普段の学習で実際に時間を測りながら解くことで見えてくるものですので、普段から本番を意識するようにしましょう。
一つの参考書を繰り返し解いていく中で、ご自身がどの分野を苦手としているのかが見えてくるかと思います。
7~8割という点数を取るために、また限られた時間を使って学習していくためにはこの苦手分野を重点的に学習していくことが合格を得るために重要となってきます。
志望する企業によっては特定の科目を重要視するということがあるので、苦手分野を重要視された場合は不合格になってしまう可能性が高くなってしまいます。
何に力を入れて学習するべきか見極めるようにしましょう。
実践形式の学習方法として、模擬テストを受けることをお薦めします。
こちらも受験勉強における模擬試験と同様ですね。
前述の「時間配分を気にして解く」において時間の割り振りのお話をしましたが、参考書よりもやはり本番に出来るだけ近い形のもので訓練を積んでおくことが、本番で力を発揮する上で重要です。
模擬テストは探せば無料で受けられるサイトがあるので、ご自身が受けるWEBテストのものがないか探してみてください。
本記事では、就活生、また転職を考える方を対象にWEBテストの解説をしてきました。
志望する企業によって採用しているWEBテストが異なること、受検方式への準備もその都度行うこと、また普段からの学習で出題傾向の把握や時間配分といった対策が重要であることが、WEBテストを受検するにあたって念頭においておくべき点です。
このようなご時世でも出来る対策として、WEBテスト対策に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
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