ソニーの平均年収は?年齢別・男女別・職種別で解説!ボーナスについても
年収が高いと評判のソニー株式会社。
国籍や年齢に関係なく、グローバルな活躍を収めている超一流企業の年収モデルといったいどのような人が働いているのでしょうか。
本記事は年収から見る大手企業ソニーの実態とこれから就活や転職を考えている人に向けた記事となっています。
■まとめ
有価証券報告書によると、ソニーの平均年収は994万円です。
以下は年度別の平均年収一覧となります。
年度 | 平均年収 |
---|---|
令和1年 | 1,057万円 |
平成30年 | 1,051万円 |
平成29年 | 1,014万円 |
平成28年 | 911万円 |
平成27年 | 935万円 |
平成26年 | 860万円 |
平成25年 | 891万円 |
平成24年 | 951万円 |
平成23年 | 923万円 |
平成22年 | 865万円 |
平成21年 | 980万円 |
年収の変動としては、最低で860万円、最高で1057万円と200万円弱のふり幅があります。
その原因は主に業績賞与が原因になります。
業績賞与とは基本的に基本給与に対して数か月を掛けた金額が支給されます。
液晶テレビの市場で苦戦していた際には業績が落ち込み賞与が削減された経緯もあり、最大手電機メーカーとしての手腕が問われる年度もありました。
昨今では人員削減など大規模な経費削減などで復調の兆しを見せていて、平均年収に比例していると考えられます。
ソニーでは全社員ジョブグレード制という階級評価を導入しています。
一般職はI1~I9というランクに分かれており、執行役員などはマネジメントの頭文字を取って、M12というピラミッド型の評価制度となり、年収が階級に比例するかたちとなります。
I5から上を目指す場合は一般職のスペシャリストを目指すのか、それとも経営幹部を目指すのかでコースが分かれています。
実力主義を謳っているソニーならではの階級制度となり、階級が上がるタイミングは人それぞれだそうです。
一般的に大学社員はI3の担当者というランクからスタートします。
I4は上級担当者、I5はリーダー・専門家という区分けがされており、年収イメージとしてはI3の担当であれば500~700万円、I4の上級担当者であれば、700~900万円、I5のリーダーになると900~1100万円の年収モデルとなります。
一般的な企業同様、年収は基本給+年2回の賞与+福利厚生で構成されています。
一定レベル以上の管理職からは年俸制に切り替わります。
電機メーカー全体の平均年収は500万円前後に対して、ソニーは約2倍の平均年収を誇っています。
なぜソニーが従業員に対してそこまで高い賃金を払うのかは、優秀な人材の流出を防ぐためと言われています。
その為、平均勤続年数も日本国内の12年に対して、ソニーの平均勤続年数は約17年と長く、従業員の満足度も高い事が分かります。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 306万円 | 306万円 |
25~29歳 | 820万円 | 718万円 |
30~34歳 | 869万円 | 780万円 |
35~39歳 | 898万円 | 807万円 |
40~44歳 | 972万円 | 903万円 |
45~49歳 | 1,103万円 | 1,025万円 |
50~54歳 | 1,202万円 | 1,119万円 |
55~59歳 | 1,191万円 | 1,108万円 |
60~65歳 | 786万円 | 729万円 |
ソニーの年代別・男女別の特徴としては、男女間の年収の格差が小さい事があげられます。
これは女性でも管理職に就いているいわゆるキャリアウーマンの数が多い事を指します。
企業としても女性が活躍できる場所を十分に設けている事が分かります。
年収のピークは男女ともに50~54歳の年代に最大年収となりますが、特筆すべき項目としては、年収が1000万円の大台を超える年代が男女ともに45歳からという事です。
総合商社でさえ女性の平均年収が1000万円を超えることは少ない中でソニーは45歳から54歳までの間に年収1000万円を獲得しつ続ける事が可能という事になります。
最高水準の給与体系と言えるでしょう。
各職種の年収モデルは下記表になります。
職種グループ | 職種 | 想定年収 |
---|---|---|
営業・ビジネス職 | 営業 | 700~900万円 |
企画職 | 企画 | 650~750万円 |
開発・エンジニア | SE(システムエンジニア) | 600~800万円 |
開発 | 650~800万円 | |
設計 | 750~850万円 |
ジョブグレード制が導入されている為、等級によってはこれ以上の想定年収になります。
競合他社の多くは営業職よりもエンジニアの方が想定年収を高く設定している企業が多いです。
ソニーの場合は営業職の方が年収の上限が高い事があげられます。
役職 | 年次 | 想定年収 |
---|---|---|
一般社員 | 1~10年 | 600~900万円 |
課長クラス | 10~20年 | 1,350~1,450万円 |
部長クラス | 20年~ | 1,550万円以上 |
ジョブグレード制ではI5以上の等級を取得する場合に年収が大台の1,000万円に乗るようになります。
年次に関してはあくまで目安であり、ソニー特有の実力主義の中では、20代から1,000万円以上の年収を獲得する社員も珍しくありません。
年功序列でない事から若手社員の士気は高いと考えられます。
ソニーでは年に2回の業績賞与が設けられています。
6月と12月に支給され、6月に支給される夏のボーナスは個人の成果によって変動が大きくなります。
年に1回上司と考課面談が実施され、1年間を振り返り、5段階で評価されます。
その評価を元に賞与の金額が決まる為です。
冬のボーナスは一律で基本給の2か月分が支給されます。
また等級がI4上級担当者以上は、別途でエキスパート手当という役職手当のようなものがあり、成果によって賞与に加算されます。
ソニーの年収の高さは、利益を積極的に従業員に還元している事があげられます。
ソニーの福利厚生は各種法定内福利厚生とは別に従業員に寄り添った福利厚生が充実しております。
その中でもソニーならではのユニークな福利厚生をご紹介致します。
- フレキシブルキャリア休職制度
- 特定医療支援制度
- 新一年生へのランドセル贈呈
フレキシブルキャリア制度とは、配偶者の転勤や、海外留学に同行する場合最長で5年間の休職を申請できます。
また自費留学をすう場合も最長で2年間留学が可能です。
特定量支援制度とは、がんや不妊治療など会社が規定に定める病気を患った場合の時短勤務や最大1年間の休職制度を指します。
最もユニークな福利厚生が、社員の子供が小学校新1年生を迎える際にランドセルのプレゼントがあげられます。
このランドセル贈呈は実は1959年から実施されており、社員の経済的負担を和らげ、我が子の門出を祝って欲しいという願いからできた福利厚生だそうです。
ソニーの生涯年収は4億4000万円です。
日本の平均生涯年収は約2億円という事を考える約2・5倍の生涯年収の獲得が可能となります。
ソニーが求める人物像とは、公式ホームページにも記載がある通り、自ら行動し、アウトプットを出せる人材とのことです。
ソニーは年収査定も含めて実力主義を貫いている会社であることから、指示待ちではなく自主性を重視しています。
個を非常に重んじています。
求める人物像として、新卒社員と中途採用で求められている条件が異なります。
- コミュニケーション能力がある人
- 素直で明るい人
- 成長意欲がある人
- 本質を追求する姿勢を持ち、考え抜く力がある人
新卒採用の場合は、まだ他の会社に染まっていない無垢な状態である事から、人間性に関する要望が多いです。
まずは素直な気持ちをもって物事に取り組んでもらいたいという点と、成長する上でのバックアップは会社をあげて行うという教育システムの充実に関しても記載がされています。
- 会社や事業を創りあげていきたいという意欲がある人
- 自ら考え、行動し、業務を遂行・推進していける人
- 顧客満足度を高めるために多方面に気配りが出来る人
中途採用の求められている人物像は、これまでの経験を活かしての即戦力としての活躍です。
また業界が未経験だった場合は情報収集の大切さが記載されています。
ソニーの事業自体は全70部門に分かれている為、中途採用だとしても活躍できる部署がみつかる可能性は非常に高いです。
ソニーに新卒入社した社員のほとんどが高学歴です。
東京大学・一橋大学・慶応大学・早稲田大学といった名の知れた大学の出身者がほとんどです。
また技術職は大学院レベルのハイレベルな専門的な知識を有している必要があります。
更にその中からソニーが求める人間性や積極性をアピールできるかで採用が決まります。
尖った人材の強い個の集団の中で自身を見失わずに個性を主張できるかがその後の社員生活を大きく左右すると思われます。
ソニー株式会社の想定年収は非常に高く、社員に寄り添った福利厚生など従業員満足度は非常に高い企業です。
その分、入社への門は極めて狭く難関であることに間違いはありません。
ソニーへの転職を考えている場合は、ハイクラスな求人を斡旋してくれる転職エージェントに登録し、傾向と対策を練りしっかりと準備をする必要があります。
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