経済学部は就活に有利って本当?その理由と経済学部生に人気の業界を解説
経済学部が就活で有利かどうか、解説していきます。
2018年の大学生・大学院生の学部全体の就職率は、7月の時点で78.9%という結果が出ています。
この数値を見ると、大体の学生が7月には就職から内々定が出されていることが分かります。
8月以降に内々定が出される方もいるため、入社式がある10月はもっと増えていることでしょう。
慶応義塾大学の公式サイトに掲載されている2018年の就職状況を参考に解説していきます。
卒業者数 | 1167人 |
---|---|
就職者数 | 1032人 |
その年の卒業生が1167人に対し、就職者は1032人もいます。
約88%の方が就職していることが分かります。
先ほど紹介した、2018年の平均就職率と比較しても経済学部は高いことが分かります。
日本大学の経済学部の就職率は、公式HPに掲載されている「経済学科」の情報を基に解説いたします。
卒業者数 | 753人 |
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就職者数 | 675人 |
日本大学の就職率は2019年の卒業生の状況を参考にします。
2019年度の卒業者数は753人に対し、就職者数は675人という結果が報告されています。
この数値から、就職率は約89%だということが分かります。
結果、慶応義塾大学と日本大学のどちらとも平均の就職率よりも高いです。
経済学部で身につけた知識は、他の学部の学生に比べ、リアルで豊富です。
ビジネスに関連した、様々な情報にも触れていますので、ビジネスの感覚は間違いなく、就職にもメリットになります。
学生起業している方は特に有利になりますが、していない方も、友人の起業の話を身近にみていたのであれば、それだけでもアピールになります。
経営学部では、実際の経営や経済活動に即した知識や基礎を学ぶ為、就職にも有利です。
経営学や経済学、マーケティング、財務や会計など、自分が学んできたものや、習得した分野について、しっかりアピールすれば大きなメリットになります。
その際、その習得した技術を使った、成果物や実績などが分かるものがあれば、より効果的です。
他の多くの経済学部出身者がアピールしていない方法や、より具体的なアピールの工夫が、面接の際の印象にも残り、効果的です。
日本だけに限らず、海外経済の知識や、過去の経済活動の事例など、日本の現在の内容以外から、経済を学んでんできているのも有利になります。
経済学部出身者の多い企業では、そういった人材も豊富ですが、他の業種などでは、過去の経済活動から学び、ブラッシュアップや改善をして今後に活かす事は、重宝される能力です。
すべての経済学部出身者にそういった能力があるわけではないですが、自分の持っている知識を基に、企業の発展に貢献できる知識は、すでに備わっているハズです。
金融業界には、銀行・証券会社・保険会社などの企業があります。
経済学部では、お金のしくみや経済の業界のしくみなどを学びます。
そのため、就職の面接でアピールしやすいと考える学生が多いです。
また、企業側も経済学部の学生の方が「なぜ金融業界に興味を持ったのか」、を理解しやすいため他の学部よりも有利かもしれません。
しかし、メガバンクはとても人気のある企業ですから、倍率も高く、きちんと対策を考えなければ選考に落ちてしまう可能性が高いです。
経済学部の学生に人気な就職先として商社が挙げられます。
商社は、販売者と消費者の間に立ち、仲介役になったり、資金を必要としている企業に投資をしたりする業務を行っています。
商社は、海外の企業ともやり取りすることが多いため、優秀な学生でないと入社することが難しいです。
英語力を鍛えたり、インターンに参加し、ビジネススキルを身に付けたりして、きちんと対策を行いましょう。
メーカーとは、製品(モノ)を生産する業界のことです。
例えば、自動車メーカー、アパレルメーカー、食品メーカー、などが挙げられます。
メーカー業界は、学部関係なく、文系の方も理系の方も内定を貰うことが出来ます。
経済学部の学生からは特に、「企画」「広報」などのマーケティングの部署が人気です。
経済学部は、授業でマーケティングについて学ぶ機会があるので、おすすめです。
経済学部に限った事ではないですが、安定したイメージのある公務員は、引き続き人気の傾向です。
数字と関わる実務やコツコツとした作業も多い公務員は、経済学部の学生向きの仕事も多くあります。
最近では、地域の活性化や制度改革も多くある業界ですので、ビジネス感覚や知識なども、場合によっては役立てる事ができるでしょう。
比較的堅い業界や、古い企業は資格や技術など、目に見える成果を評価する傾向もあります。
経理や経営に関する取得はもちろん、志望先の企業で役立ちそうな資格であれば、それだけでもアピールになるでしょう。
優秀な経済学部の学生は、日商簿記の2級以上の資格を持っている方が多いです。
授業で簿記を習い、資格取得の機会が自動的に設けられている大学もあるそうです。
公式サイトに掲載されている2級日商簿記の合格率は、最低約11.8%、最高47.5%だと言われています。
回毎の難易度にもよるのかもしれませんが、最高合格率の回ですら半数以上の方が落ちてしまいます。
このように、難易度が高い資格を持っているということは、自分で勉強するチカラがあると見なされますので好印象を与えることが出来ます。
また、金融業界を目指している方の場合、資格を持っているだけで優遇される可能性もあります。
ファイナンシャルプランナーとは、個人や企業のお金に関する知識を持っていることを証明出来る資格です。
金融・年金・資産運用などの知識を持っていることを証明出来るものでもあるので、銀行や證券会社を目指している方にとてもおすすめです。
ファイナンシャルプランナーの資格取得はとても難しく、3級の合格率は約42%、2級の合格率は約26%、1級の合格率は約8%だそうです。
ファイナンシャルプランナーも2級以上の資格を獲得することで、他の学生よりも優位な位置に立つことが出来るかもしれません。
TOEICは、どの企業に応募するにしても、とても有利になる資格です。
外資系のコンサルや、商社に行きたい方はTOEICが判断基準になる可能性も高いです。
応募資格にTOEIC700点以上と指定している企業もあります。
また、TOEICの受験は大学の必修になっているところもありますので、高得点を取っている学生も多いです。
それだけライバルが多いということでもあります。
大企業に就職したい方は、800点以上の取得を目指しましょう。
経済学部で身につけた学問や技術は、活用の仕方次第で、十分に仕事にも活かしていく事のできる能力です。
とは言え、全国には沢山の大学に経済学部があり、就職の際も同じ経済学部の学生と、就職面接などでしのぎを削っていく事になります。
まずは、自分のスキルや経験を整理して分析し、その上で必要な場合は、新たなスキルや資格などを身につけていくのもいいかもしれません。
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