判断推理の順序問題・嘘つき問題の解き方を解説!問題例付き
判断推理に関連する問題は、採用試験でも出題される傾向があります。
色々な判断を通じて、本当に採用して戦力となるのか確認しているのです。
こうした問題に対応するためには、判断推理についての問題を解き続け、しっかりした判断ができるように整えていく必要があります。
この記事では、判断推理に関連する問題や解き方、対策法について紹介します。
これから試験を受ける場合は、対策や過去の問題を確認しておくといいでしょう。
- 判断推理は公務員試験で多く出題される
- コンサルティング会社も出題する傾向あり
判断推理は、主に公務員試験で出題されている試験です。
全体として数的処理という出題によって能力を判断していますが、その中に判断推理という項目が存在します。
主に事務処理能力を確認するために利用している試験です。
公務員は事務処理能力が非常に重要とされている仕事ですので、試験を通じてどのような能力を持っているか判断しているのです。
この試験でしっかり点数を確保できれば、問題なく採用されるでしょう。
判断推理では論理力が問われる問題が多くなっています。
論理力が不足している人には厳しい試験となりますが、しっかりと対策を進めれば判断推理を容易にできる可能性があります。
また、空間把握能力を問うための問題も多々出題されるため、こうした対策をしっかり練らなければなりません。
この試験は多くの人が点数を取るために徹底した対策を取っている傾向があり、点数を取れないと採用に近づくのはかなり難しくなります。
特に公務員はこうした部分をしっかり確認している傾向があるため、点数を取れていないと他の人よりも採用されるのは難しい状況となります。
公務員以外に採用している企業としては、外資系のコンサルティング会社があります。
以下の企業が採用していたことが確認されています。
- A.T.カーニー
- ベイン・アンド・カンパニー
こうした企業で採用する背景には、コンサルティングという論理的かつ判断推理が必要な分野で仕事をするためです。
コンサルティングも事務処理能力が求められる仕事となっていますので、試験によって本当に判断推理能力が高いのか判断しています。
民間企業で出題される場合も、基本的には公務員と同じような試験内容となります。
民間では出題される内容が異なるというわけではないため、同じように対策をしても問題ないでしょう。
- 判断推理は文章をしっかり読む必要がある
- 頭の中で説明文と問題を理解すること
- 勘違いによる失敗は厳禁
ここからは判断推理に問題と解き方について解説します。
判断推理については、10項目から出題される傾向があるものの、どの内容が出題されるかはその時によって変わります。
つまり対策を特定の分野に絞ってもあまり意味はないのです。
今回はその中からいくつか出題されている問題を取り上げました。
A~Fの6人の子どもが縦に1列に並んでいる。
BとDとの間には2人いて、Cから1人おいて前にAが並んでいた。
また、先頭はAでもEでもなかった。
次のいずれかの条件が加わると6人の並び方が確定するが、その条件は次のうちどれか。
- 1:Bは先頭である
- 2:Cのすぐ後ろはFである
- 3:Dの前後はEとFである
- 4:BはDより前方である
答えは、3です。
この問題ですが、基本的に順番を図式化するとわかりやすくなります。
全てのパターンで確実にその出題内容と正しい答えになるか、1つ1つの項目をチェックしていくとわかりやすくなります。
今回のパターンですが、1はBが先頭であったとしても、EFの人がどの順番で並んでいるか確定しないため間違いです。
2は色々なパターンが想定されるためこちらも間違いです。
4についてもEFが確定しないため間違いとなります。
この問題の答えである3は、FDEABCという並び順が確定します。
こうして1つの答えがしっかりと導き出せるかどうかが重要になります。
出題内容の中に嘘が紛れ込んでいます。
この嘘を見抜いて正しい答えをしっかり導き出せるかが焦点となります。
●問題①
- A「私はDの隣ではなかった」
- B「DはAの隣ではなかった」
- C「AはFの隣ではなかった」
- D「CはBの隣ではなかった」
- E「私はDの隣ではなかった」
A~Fの6人が丸型のテーブルに等間隔に座った。
A~Eの5人は次のように言っているが、このうち一人だけが嘘をついているという。
嘘をついていないと確実に言えるのは誰か。
- 1:A
- 2:B
- 3:C
- 4:D
- 5:E
答えは、Dです。
この問題ですが、先ほどを同じように実際にどのようなシチュエーションが考えられるのか図に表すとわかりやすくなります。
AとBは同じことを言っているため、一見すると正しいように思われますが、同じ内容の解答が存在するのはおかしいのでABは間違いです。
CとEは全ての座り順が確定できないため間違っていると判断できます。
この文章から正しい説明をしているのはDです。
もう1つ同じような問題を見ていきましょう。
●問題②
- A:「私は犯人ではない」
- B:「Dが犯人だ」
- C:「Bこそ犯人だ」
- D:「Aの言っていることは本当だ」
- E:「Bは嘘をついている」
とある街で窃盗事件が発生した。
A~Eの5人の容疑者が取調べを受け、次のように供述した。
ところが、5人のうち1人だけが嘘をついていることが後でわかった。
犯人は5人のうち誰か。
ただし、犯人は1人だけとする。
答えは、Bです。
これについてですが、嘘をついているのは1人、犯人も1人である点がポイントです。
つまり嘘をついているのが誰かを文章から読み取っていく必要があります。
今回の説明では、BとCのどちらかが嘘をついていると判断できます。
理由については、BCが正しいのであれば犯人が2人いることとなり、文章と答えが合わなくなってくるためです。
これによりBCの場合について想定すれば答えは導き出せるでしょう。
BとCのどちらかが嘘をついているのであれば、Eが正しいことを伝えていることになります。
これによりEの証言からBは嘘をついていると判断され、Cが正しいことを伝えていると確認できます。
よって答えはBです。
試験の際は沢山の問題を、記載の順に解いていく事も間違いではありませんが、始まる前にまず全部の設問に目を通して、必ず解く問題や解ける問題と、その他の問題を分ける事から始めるのがおススメです。
過去問題などを勉強すると、スムーズに解ける問題と、少し苦手意識のある問題とに分かれるはずです。
試験の場合はスムーズに解くことの出来る、得意な問題から進めると、解答のテンポが上がり思考力も冴えてきます。
少し手間を感じる作業ですが、是非試してみて下さい。
解いていくうちに、どうしていいか分からない問題も出てくる事もあります。
テストの終盤やあと数問の場合は粘って解くことも必要ですが、解くべき問題が多く残っている場合は、難解な門題は後回しにして他から進める事が大切です。
あくまで試験ですので、試験全体の点数があなたの評価になります。
全体の点数が上がる様、得意なものから進めれば、難しいと感じた問題も、余裕が出た頃に予想以上に簡単に解ける場合もあります。
- 読み間違えは絶対になくそう
- 問題数に対応できる対策が必要
- 定石を覚えると回答率アップ
本番までに判断推理は様々な対策を講じていく必要があるでしょう。
何もしていない状態では判断推理で多くの失敗が生じてしまいます。
ミスをしないためには、とにかく勉強法と対策を学び、それによってしっかり対応していく必要があるのです。
この判断推理ですが、正答率を下げると採用されなくなってしまいます。
企業によってボーダーは異なりますが、2問落とすだけで採用されないと言った事例があるなど、正答率を下げるような要因を減らしていく必要があります。
正答率を下げる要因の1つが問題文の読み間違えです。
問題文を正しく理解できずに回答した結果、間違った答えを選んでしまうという事例が多くなっています。
とにかく問題をしっかり読み、間違った認識で答えを導き出さないように心がけましょう。
もう1つの対策として、問題を短時間で解くようにしましょう。
時間をかければしっかりした答えはわかりますが、これでは多くの問題を解けなくなってしまいます。
出題されている内容全てに回答していくためには、短時間で問題に挑む必要があります。
用意されている問題は非常に多く、その出題に全て回答していく必要があります。
企業によっては出題されている時間が短いため、1分で1問解くペースを維持しなければ全ての問題に回答できないといった状況に置かれてしまいます。
対策としては、常に1分で回答できるように時間を見ながら問題に挑戦するといいでしょう。
パソコンを利用する場合は、ストップウォッチなどを兼用できるソフトを使えば簡単にできます。
また、スマホアプリを活用することで、1分という時間を設定して問題に挑戦する方法が可能です。
とにかく短時間で答えを導き出せるように努力しましょう。
短時間で問題を解くためには、覚えておけばいいパターンを取得していく必要があります。
ここで必要となるのが定石です。
定石は問題のパターンと考えればいいでしょう。
どのような問題か、パターンを確認しておけば短時間で解くための考え方を固められます。
何度も問題を解くなどして、この問題の定石は何かを覚えておくだけで、回答するまでの時間は短縮できるのです。
コツを掴みつつ短時間で回答するための手法を理解していく、これが判断推理にとって重要なポイントとなります。
判断推理は公務員やコンサルティング関連会社など、出題される企業は限られています。
ただ、出題される内容は非常に難しいものが多いこと、そして出題される数が多いことに着目して、短時間で処理していく力を身につけるようにしましょう。
特に短時間で解くための対策は非常に重要となります。
どのような問題なのかしっかりと確認しつつ、定石や解答に必要なコツを覚えてください。
数をこなせるようになれば安心して試験に臨めます。
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