NTTデータの平均年収|新卒の初任給は?課長・部長クラスの年収について
NTTデータは、これからの時代に必要なITという分野で活躍する、NTTのグループ企業です。
様々な企業と提携し、これまでにないシステムの開発を担当するなど、これからにも期待できる企業と言えます。
この記事では、NTTデータの年収について説明します。
また、NTTデータの基本的な情報についても解説します。
これからNTTデータへ転職を考えている人は、この記事を読んで参考にするといいでしょう。
■まとめ
- NTTデータの平均年収は830万円程度
- 近年は年収が増加傾向
- 給与は基本給+手当
NTTデータの平均年収はそれなりに高いものの、大手企業の中ではさほど高いと言えない金額となります。
ただ、平均年収を超える収入が得られる場合もあります。
給与体系や平均年収の推移などを見ていきましょう。
NTTデータの平均年収は約830万円です。
昨年度は834万円が平均年収となっています。
この金額は、様々な企業と比較すると多い数字となりますが、大手企業の年収としてはさほど多くない金額と言えるでしょう。
過去のNTTデータの年収はこのように推移しています。
2016年 | 807万円 |
---|---|
2017年 | 828万円 |
2018年 | 820万円 |
2019年 | 828万円 |
2020年 | 834万円 |
このように、平均年収は増減を繰り返しながら、大体830万円のラインで推移しています。
2017年から少し上昇しているところが印象的かもしれません。
NTTデータの給与体系は、基本給+諸手当で構成されています。
基本給は働く年数が多ければ増えていくシステムである年功序列制度が採用されています。
諸手当は残業代や交通費などの金額が支給されます。
結果を残せば多くの給料が支給されるというシステムではなく、基本給に沿って給与体系が設定される仕組みとなります。
そのため、ある程度長く仕事をしなければ、平均年収とされる830万円程度の数字には届かないでしょう。
年齢 | 男性の年収 | 女性の年収 |
---|---|---|
20~24歳 | 316万円 | 316万円 |
25~29歳 | 677万円 | 583万円 |
30歳~34歳 | 699万円 | 626万円 |
35歳~39歳 | 723万円 | 648万円 |
40歳~44歳 | 781万円 | 724万円 |
45歳~49歳 | 888万円 | 824万円 |
50歳~54歳 | 972万円 | 904万円 |
55歳~59歳 | 963万円 | 895万円 |
60歳~65歳 | 631万円 | 584万円 |
このように年収が推移しています。
入社直後は男性も女性も同じ年収となりますが、その後は男女ではっきりと年収の金額が変わっていきます。
まだ女性の給料は安い状況が続いており、こうした現状が変わることに期待する声もあります。
また、40歳を超えると年収の額が増えます。
これは役職を得ている人が多くなり、年収が増えている人も多くなるためです。
これは女性でも同じことで、役職を得られれば年収は多くなります。
60歳を超えると給料は大幅に下がりますが、これは再雇用などの措置が取られるためです。
NTTデータは、学位別で多少ではありますが初任給を変更しています。
初任給が多くなる学位もありますので、こちらについてもしっかり確認しておきましょう。
博士了 | 300,700円 | なし |
---|---|---|
修士了 | 251,520円 | 238,900円 |
学士卒 | 222,020円 | 210,200円 |
高専卒 | 192,220円 | 167,400円 |
表の左側がNTTデータの初任給、右側が一般企業の初任給となります。
NTTデータでは、博士了の人も積極的に採用しています。
こうした人には初任給からかなりの金額が支給されており、30万円という大きな月収が手に入ります。
他の一般企業では採用しているところが少なく平均値は不明となっていますが、この金額はかなり高いと言えるでしょう。
また、他の学位についても平均以上の月収を確保しており、NTTデータは給与面では高い企業と判断していいでしょう。
ここからの伸びも十分期待できる企業ですので、少しでも多くの給料を得たいと考えている人には向いているでしょう。
NTTデータ内で言えば、学位でかなりの差が発生します。
博士と高専では10万円以上の金額が開いており、卒業している学位によって格差が発生していると言えます。
ただ、その後の活躍次第では大きく給料を変えられる可能性があります。
最初のうちは低いと判断しても、その後の給料が増えれば問題はないでしょう。
なお、NTTデータは高専以上の学位でなければ採用していません。
学位が該当していない場合は採用されないため気をつけておきましょう。
NTTデータは役職の給料が一般社員よりも高く設定されています。
部長 | 1,357万円 |
---|---|
課長 | 1,228万円 |
係長 | 929万円 |
主任 | 823万円 |
部長や課長は重要な役割を担う立場となりますので、年収という部分でもかなり大きな金額となっています。
1,000万円以上の年収に到達するケースが多くなっており、かなり給料が多いとされる企業と遜色ない金額が得られます。
係長や主任については、あまり役職による給料アップはありません。
ただ、一般社員よりも多くの給料が受け取れるように調整してくれるため、NTTデータの中でも大きな年収を得るチャンスであるのは間違いないでしょう。
特に若い社員が役職を持つと、一気に給料アップのチャンスとなります。
こうした役職を持つ社員は、一般社員よりも給料が上昇します。
ただ、責任を取る立場として行動しなければならないため、厳しい環境での仕事が求められます。
NTTデータには子会社があります。
様々な子会社との連携により、NTTデータは企業として様々なシステムの構築、そしてデジタル社会へ向けた大きな役割を果たしているのです。
ここからは、NTTデータの子会社で得られる年収について説明します。
NTTデータの中でも、ITに特化した会社となります。
IT関連のコンサルティングを提供するなど、ITへの関わりと相手企業と強める役割を果たしています。
NTTデータ経営研究所の年収は、450万円から850万円程度となります。
年収にかなりの開きがあるのは、年俸制の給与制度が採用されているためです。結果を出せば出すほど年俸は高くなるシステムですので、多くの活躍が求められます。
情報システムの構築を担当するNTTデータMSEは、企業が求められている情報システムを自社で作り出し、納品するという形で仕事を行います。
残業が多くなる傾向を持つ企業です。
NTTデータMSEの年収は450万円から850万円で、こちらも年収に差があります。
家族手当でかなりの差が発生しているため、独身者はあまり給料をもらえません。
賞与は非常に大きく、5ヶ月出る人もいます。
AIやビッグデータの解析、応用などを担当している会社となります。
最近では新型コロナウイルス関連で、人の動きをデータ化するなど、社会に大きく貢献している企業です。
この会社の年収は550万円から870万円です。
残業手当や交通費が充実している他、サポート手当など独自のシステムが採用されており、比較的年収が大きくなっています。顧客のニーズに合わせたITサービスを提供する仕事を担当する会社です。
安定した仕事が望めるなど、NTTデータの子会社でも安心感が強い会社となります。
一方で年収は400万円から700万円と低くなります。
昇給スピードが遅いなどの理由から、給料が増えない時期も多くなります。NTTデータでは福利厚生もしっかり整えています。
また生涯年収についてはかなり多くなる傾向があり、しっかり稼げる企業でもあります。
ここからはNTTデータの福利厚生と生涯年収について説明します。
- 特別な休暇
- 財形貯蓄制度
- 持株制度
- 宿泊施設割引
- 子育て支援サービス
- 介護サービス補助
- 住宅ローン補助
- 団体保険適用
- 保養所の利用
- 出産一時金
これらの福利厚生が用意されています。
NTTデータの株を持てる持株制度を採用している他、NTTデータの支援によって宿泊施設の割引、子育て支援サービスといったものが使えます。
他にも介護サービスや住宅ローン補助など、他社には用意されていない福利厚生も使えます。
NTTデータで22歳から65歳まで働いた場合、得られる生涯年収は3億5,000万円程度となります。
年収が高い企業ですので、定年まで仕事をすればここまで多くの年収が期待できます。ただ、より多くの年収を提供している企業と比較すれば小さい金額となります。
ここまでNTTデータについて説明しましたが、そもそもNTTデータとはどのような会社なのでしょうか。
簡単にですがNTTデータについて説明します。
NTTデータはIT関連のサービスを提供する企業となります。
ITの中でもデジタルマーケティングやWEBシステムの開発、クラウドソリューションサービスを中心に、デジタルでも幅広い分野で活躍する企業です。また、NTTデータをサポートする子会社などが、ビッグデータの解析を担当しています。
他にも企業のデジタル化を進めるため、業務プロセスコンサルティングも行っています。
デジタルを取り入れた業務について様々な視点で説明し、実際に業務に取り入れてもらうと言ったものです。
こうしたコンサルティングによって、企業のデジタル導入を進めていく企業でもあります。
ピラミッド型の構造を採用しているため、上にいる部署が力を持つような形となります。
一方で、同じような立場にある部署とはフラットな形で接することが可能で、コミュニケーションを取りやすくしている企業です。優しく接する人も多くなっています。
また、近年は女性の役員登用も積極的に進めており、役職に女性が付くというケースは多くなっています。
給料の面ではまだ女性と男性に格差が存在しますが、今後はこうした部分も変わり、男女間の格差は無くなっていくでしょう。
NTTデータでは、根気強く仕事ができる人を求めています。
仕事をすぐに投げてしまうような人は使えないと判断しています。
特にNTTデータという仕事は、長期に渡って同じような仕事を続けるような傾向があるため、粘り強く仕事ができる人材が求められます。
また、NTTデータはチームとして活動していくことが多い企業となります。
同じチームの人とコミュニケーションをしっかり取り、中のいい関係を続けられることが重要になります。
関係性を悪化させる人はNTTデータが求めている人材ではありません。
ここまでNTTデータの年収について説明しました。
NTTデータの年収は平均で800万円台とあまり多くないように思われますが、役職につけば1,000万円以上の金額が得られます。
また、初任給はあまり高くないものの、年齢を重ねるにつれて給料は大きく上昇していくため、将来性の高い企業と考えていいでしょう。
根気強くチームで協力できる人材であれば、NTTデータで大きな給料を手にできるチャンスは十分あります。
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