有価証券報告書によると、リクルートの平均年収は以下の表の通りです。

年度	平均年収
2014	966万円
2015	904万円
2016	873万円
2017	958万円
2018	962万円
2019	965万円

6年間を通しても大きく年収の増減はなく、リクルートの年収はかなり安定していると言えます。

また、ほとんどが年収900万円以上ということで、かなりの高水準です。

ちなみに人材派遣業界の平均年収は509万円なので、リクルートホールディングスはトップレベルに年収が高いことも分かります。

リクルートホールディングスは実力主義の給与体系になっており、着実に仕事をこなして成果を出していくことで年収1,000万円は簡単に達成できるようです。

また、実力主義のため早い人だと新卒4年目あたりで年収1,000万円を突破することもあるそうで、実績をあげること・スキルを磨くことが年収アップへのカギとなりますね。

歴史のある大手企業だと年功序列の制度が多いですが、実力で評価される一流企業で生き抜いていくには、個人の努力や行動力次第となるでしょう。

年齢	男性の年収	女性の年収
新卒	421万円	421万円
20代後半	769万円	670万円
30代	822万円	738万円
40代	965万円	896万円
50代	1,115万円	1,037万円
60代	730万円	678万円

新卒でも年収400万円超えというのは、全国平均が200万円から250万円ですので、かなり高い方であることが分かります。

また、あくまで平均ですが40代後半あたりから1,000万円を稼ぐ人も増えてくるようです。

しかし先ほどもお伝えしたように、リクルートホールディングスは実力主義。

実績次第では、若手のうちから高所得を手にできるかもしれません。

役職名	年齢（目安）	年収
メンバー	22歳から	500万円から
チームリーダー（TL）	25歳から	700万円から
グループマネージャー（GM）	27歳から	1,000万円から
部長	41歳から	1,300万円から2,000万円

年齢からも分かるように、完全に実力主義のリクルートホールディングスでは年齢や年次に関係なく昇格するチャンスがあります。

ですので、20代から出世する人も多く、そう珍しいことではないようです。

また、部長クラスになると年収は2,000万円まで上がることもあり、全国トップレベルで高水準であることが分かります。

リクルートに新卒から定年まで勤める人は少ないそうなので、入れ替わりも多くその分多くの人にチャンスがあるのかもしれません。

リクルートには特徴のある福利厚生がいくつかあるので、そちらをご紹介します。

それぞれ、簡単に解説をしていきます。

日頃の仕事を支えてくれる従業員本人の家族の誕生日・結婚記念日などの記念日に、年一回休みの取得が可能なほか、家族への手当としてサンクスファミリーギフトが支給されます。

年収と同じく、勤続年数や年齢に関係なく、実力によって評価する「ミッショングレード制」という独自の評価方法があります。

勤続3年ごとに最大で28日間の休暇をとることができ、支援金として30万円が支給される制度で、3年以上働いた人にしか与えられない特別な権利です。

リクルートホールディングスの平均年収は962万円なので、生涯年収は3億5226万525円となります。

日本のサラリーマンの生涯年収は平均で2.5億円と言われていますので、リクルートはそれを上回っていることが分かります。

また、同業種の会社が449社ある中、リクルートホールディングスは生涯年収ランキングで14位にランクイン。

さらに上場企業が3,694社ある中で104位にランクインしており、その所得水準の高さが伺えます。

しかし、リクルートの平均年齢は35歳と若干若めなので、定年までずっと働き続ける人は他企業に比べると少ないのかもしれません。

正社員	540～1,000万円
契約社員	350万円～

リクルートライフスタイルには正社員と契約社員の2種類の雇用形態があります。

正社員は全国転勤があり無期限雇用、契約社員は地域限定での有期雇用で、上限は3年と決められています。

GE社員	500～800万円
EXP社員	393万円～
CV社員	410万円～

リクルートキャリアはGE社員、EXP社員、CV社員に分かれており、それぞれで業務内容や給与額が異なります。

GE社員は正社員のことを指し、全国転勤あり、無期限での雇用形態となります。

EXP社員は地域限定の有期雇用で、契約時に雇用期間が決定します。

CV社員は地域限定の有期雇用ですが、上限が3年と決まっており、退職時にキャリアアップ支援金として100万円が支給されます。

リクルートテクノロジーズでは正社員のみを募集しており、正社員雇用なので全国転勤があり、無期限雇用が条件となります。

正社員の年収は職種にもよって様々ですが、基本的には580万円から1,200万円とされています。

リクルートマネジメントソリューションズは、リクルートグループの中で長く働く人が多いため、社員の満足度は高めです。

また、平均年収は800万円から1,000万円となっており、リクルートグループの中では高めの年収でもあることが分かります。

正社員	600～1,000万円
エリア限定社員	324万円～
契約社員	240万円～

リクルートジョブズには正社員、エリア限定正社員、契約社員があります。

正社員は全国転勤あり、エリア限定社員はエリア転勤ありの無期限雇用、契約社員はエリア転勤ありの有期雇用となっています。

リクルートエージェントは平均年齢が35.1歳と若めですが、平均年収は1,000万円前後となっており、上記リクルートグループの中で最高年収です。

職種によっても平均年収が変わり、以下の通りです。

総合職	1,309万円
一般職	935万円
技術職	916万円

また、役職によってはさらに上の年収を目指すことも可能でして、役職別の平均年収は以下の通りです。

課長	1,319万円
部長	1,458万円

リクルートグループには様々な会社があり、それぞれで年収や雇用形態、業務内容も異なってくるため、「リクルート」と一括りに見るのではなく、一つ一つ分析してみるのが良いでしょう。

リクルートではある程度個人の実力で判断、それをもとに昇格や昇給していくため、年功序列の会社と比較して「より個人の力」が大切になってくるでしょう。

リクルートホールディングスが求める人材像とは、主に以下の3つであると言えます。

リクルートホールディングスでは自分の思いをしっかりと実践に移し、実績を残せる人材であれば、主力として第一線で活躍していくことができるでしょう。

自分の考えや、意見がしっかりと言えるのは当たり前に大切なこと。

さらにリクルートは個人の意欲も尊重してくれる風潮にあるため、より積極的に自分の意見を言えるかが大切になってくるでしょう。

ただ学力やスキルがあるだけでなく、思考力のある人が重宝される傾向にあるようです。

物事を論理的に捉え、それを体系的に説明したり、論理的な思考で判断できる人材であると、リクルートホールディングスが求める人材像に当てはまることでしょう。

リクルートホールディングスは全社員に対して以下の6つのスキルを求めています。

上記4点は先程の求められる人物像と似ており、「向上心を持って、自主的に、論理的に」行動をしていくことが大切なのではないでしょうか。

▶リクルートのインターンに関する記事はこちら

今回は、リクルートホールディングスの年収や給与体系、その中のリクルートグループについての年収などをご紹介してきました。

リクルートは年功序列制度ではなく、スキル重視で働くことができるため、若者でも挑戦しやすい会社と言えます。

また、面白い福利厚生制度などもあり、現代の働き方に合っているのではないでしょうか。

転職、就職の際にぜひ参考にしてみてください。