まずは、第一生命という会社について、紹介していきます。

第一生命は創立が1902年で、長い歴史のある会社です。

『お客様第一主義「一生涯のパートナー」』という経営理念のもと、保険サービスの販売を主事業としています。

業種としては「保険業」に分類され、信用格付けではA＋です。

92の支社、1,260の営業オフィスを全国に展開し、従業員数は55,294名（内勤職10,893名、営業職44,401名）と国内でもトップクラスの規模になっています。

第一生命は、新しいことにチャレンジできる環境が整っているようです。

第一生命は、4大生保唯一の株式会社となっています。

それにより、顧客に合わせた商品を作り、「挑戦」がしやすいということです。

また、海外展開にも積極的というのもあり、実力主義無社風ともいえます。

しかしプロセスを積み重ねている人も見捨てず、社員をよく見てくれている会社のようです。

基本的にチーム体制なので1人で案件を抱え込むこともなく、上司等への相談もしやすいとのことでした。

第一生命が求める人材は大きく2つあります。

プロフェッショナルの意味として、「自律心と向上心をもち、積極的に挑戦・変革し、継続的に価値創造を続けることができる人財」と公式サイトに記載してありました。

自ら努力、そして挑戦し価値を作ることができる人材、ということです。

海外事業にも力を入れているため、新しいことに挑戦することができる人が求められているでしょう。

次にチームワークとしては、「多様な個性を互いに受容・共感し、周囲を巻き込み・鼓舞しながら、共に成長することができる人財」という意味になります。

第一生命はチーム体制で業務を行うため、価値観の違う人と協調性を持って成長することができる人材を求めているようです。

22卒向けのインターンには大きく3コースあり、それぞれについて解説していきます。

オープンコースは、大学生・大学院生であれば学部学科不問で応募することができます。

会場や日程、定員などは以下の通りです。

東京開催（定員：各50名程度）

2020年11月8日（日）～11月11日（水）　会場：第一生命　日比谷本社

2020年11月15日（日）～11月18日（水）　会場：第一生命　豊洲本社

2020年11月23日（月）～11月26日（木）　会場；大阪第一生命ビル

2021年1月24日（日）～1月27日（水）　会場：第一生命　日比谷本社

札幌、仙台、名古屋、福岡開催（定員：各30名程度）

2020年11月29日（日）～12月2日（水）　会場：北海道新聞社ビル（北海道）

2020年12月6日（日）～12月9日（水）　会場：仙台第一生命タワービル（仙台）

2021年1月17日（日）～1月20日（水）　会場：桜通大津第一生命ビル（名古屋）

2021年1月11日（月）～1月14日（水）　会場：D-LIFEPLACE呉服町（福岡）

第一生命のインターン期間は4日間で、3コースの中では最も長期のプログラムです。

【DAY1：オリエンテーション】

生保ビジネスや第一生命グループについて、WEBコンテンツで学びます。

【DAY2-3：就業体験】

複数部門の業務を体験する、メインのプログラムです。

「リーティル分野」「海外事業分野」「資産運用分野」などがあります。

そこで実際に、各部門で活躍する社員による講義、社員さながらの課題解決や企画立案をグループワーク形式でチャレンジする、といった内容です。

【DAY4：プレゼンテーション&座談会、懇親会】

最終日はグループワークの成果を発表する、プレゼンテーションが各チーム行われます。

その後、社員の方との交流の時間も設けられているようです。

プレエントリー

↓

エントリーシート提出

↓

WEBテスト

↓

面接

↓

合否通知

以上のような流れです。

このコースについても、大学生・大学院生であれば応募可能です。

ただし「理系または数学を履修されている方が望ましい」とされています。

2021年2月15日（月）～2月17日（水）、第一生命　日比谷本社にて開催される予定です。

募集定員は30名程度となっています。

アクチュアリーコースでは、講義やグループワークを通して、実際の生保アクチュアリーや年金アクチュアリーを学ぶ、といった内容です。

プログラム終了後には、座談会や懇親会も予定されています。

以下がアクチュアリーの内容例です。

【生保アクチュアリー】

保険料、責任準備金の計算、保険商品の収益性の検証 等

【年金アクチュアリー】

保険料計算および予定脱退率の計算、分析 等

企業年金制度導入のコンサルティング 等

選考の流れについては、オープンコースと同様となっています。

こちらも大学生・大学院生であれば応募可能です。

ですが「理系の方、もしくは、文系でも統計モデル等を用いた定量分析の経験がある方が望ましい」とされています。

2021年2月18日（木）～2月19日（金）の2日間で、会場は第一生命　日比谷本社です。

定員は30名程度が予定されています。

講義やグループワークを通して、実際のクオンツ・データサイエンティストの実務を学ぶことができます。

第一生命が推進しているInsTechの取り組みについても紹介されるようです。

その後は他のコース同様、座談会や懇親会も予定されています。

以下が具体的な内容です。

【クオンツ】

金融派生商品の理論時価評価

団体年金におけるALM運用手法について

【データサイエンティスト】

機械学習に基づく変動金利予測モデルを利用した運用モデルの構築

本コースの選考の流れについても、他コース同様となっています。

ここからは、過去に出題された問題の紹介や、対策方法について解説していきます。

ESの設問は大きく2つです。

前年度の設問を紹介していきます。

これまでに力を入れて取り組んだことを2つあげ、それぞれの概要を教えてください。（各200字以内）

選択したインターンシップを志望する理由と、そこで学びたいことを教えてください。（200字以内）

第一生命のESで特徴的なものは、これまでに力を入れたことを2つ挙げるという部分でしょうか。

それぞれ200字以内でより具体的に、そして分かりやすく書く必要があります。

文字数が特に少ないので、数字を使ったり、3~4文で書いたりすることを意識するといいでしょう。

設問2では志望動機と学びたいことが問われています。

3つのコースがある中で、なぜそのコースを選んだのか、自分の体験や経験を交えて書くことができればいいですね。

また、コース内容について研究し、何を特に学びたいかを具体化させることも大切になってきます。

▶インターンのエントリーシート対策に関する記事はこちら

WEBテストは、自宅のパソコンなどを用いて行うことになります。

時間としては1時間ほどの予定です。

形式としてはSPIで、言語・非言語問題が出題されます。

対策をするのであれば、SPI対策に関する参考書などを購入し、対応するといいでしょう。

それ以外は特別対策する必要はなさそうです。

受験後1週間以内でメールにて、合否通知が送られてくるとのことでした。

▶WEBテストの対策に関する記事

面接については、前年度は企業オフィスにて、「面接官1人、学生3人」のグループ面接形式で30分ほど行われていました。

しかし、2020年度についてはWEB面接形式で行われるため、形式についての詳細は不明です。

前年度の質問内容は以下の通りです。

「自己紹介」「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」については、深掘りされるようです。

自己紹介以外はESでも問われた内容なので、矛盾がないようにしっかり事前にESで書いた内容を頭に入れておきましょう。

さらに深掘りされるので、ESで書いた文章以上に準備をしておく必要があります。

保険業界に興味を持った理由については、志望動機に似ていますが、どのようにして生保に興味を持ったのか、具体的なエピソードを交えて話すことができればいいでしょう。

さらに、逆質問の時間も取られるようです。

「何もない」はあまりプラスに見られないので、重複した場合に備えて、いくつか用意しておくといいと思います。

▶インターンの面接対策に関する記事はこちら

実際にインターンに参加した方の感想を2つ紹介していきます。

ワークの中では社員の方の説明をもとに、「第一生命らしさ」が伝わるような結論になるよう心掛けた。

また、このインターンシップのほとんどの時間がワークだったため、グループワークの活動に慣れることができた。

また、グループの中での自分の役割が理解できるなど自己分析の機会にもなった。

GD対策につながると思う。

学生に対して社員さんの数は少なかったため、評価されている感じはなかった。

グループ編成が毎日行われ、多くの学生と話す機会が用意されていた。

そのため知り合いが増えたように思う。

最終日には社員の方との座談会があり、ざっくばらんに質問ができた。

引用元：ワンキャリア

オープンコースに参加された学生の体験談です。

グループワークの時間が長いので、その後の就職活動でのグループディスカッションの予行演習にもなりますね。

グループ編成も行われるので、いろんな学生との関わりもあるのはメリットです。

扱っている業務内容のみならず、アクチュアリーというプロフェッショナルとして高い専門性を持って仕事に取り組む姿勢が求められていると知った。

また、会社や職場の雰囲気について、五日間で多くの社員さんたちと接することでこれを体感することが出来たように思う。

頻繁にグループが更新されるので、五日間といえど良くも悪くもなあなあの雰囲気にはならない。

都度コミュニケーションを初めから取り直したのが苦労したことに挙げられると思う。

また、グループの人数が六人程とやや多いので、レベルの合わない人が混じっている。

時間も限られているので助勢には限界が有る。

引用元：就活会議

アクチュアリーコースに参加した学生の口コミです。

実践的なプログラムを通してアクチュアリーについて深く学ぶことができるのではないでしょうか。

また、こちらもグループワークでは頻繁にグループが更新されるので、コミュニケーション能力が求められる場面となりそうです。

一口にクオンツといっても様々な業務内容があるということを知れてよかった。

第一生命のクオンツは多くがFT社に出向になって経験を積むこと、そこではクオンツチームとデータ解析チームに分かれて仕事をすることなど、知らなかった情報をたくさん聞くことができたので良かった。

発表の準備は社内のPCでしかできないが残業等はさせてもらえないため、時間内に何とかしてモデルの作成、検証、発表準備を終わらせなくてならず、時間に追われながら作業をすることになりその点は大変だった。

しかしその分夜は早く帰れるという点はよかった。

引用元：就活会議

クオンツやデータサイエンティストという普段は馴染みのない仕事です。

その分野でキャリアを積んだ社員さんから実際に話を聞くことができるので、参加するメリットは大きいものとなります。

発表の準備はシステムの都合上、時間内に終わらせる必要があり、「決められた時間で与えられた作業をこなす」ことが重要です。

第一生命のインターンに参加することで、本選考では有利になるのでしょうか。

結論から言うと、「内定には直結しない」です。

これは、人数が多いことと、インターン時の社員さんの人数が少ないこともあり、学生ひとりひとりを見ている可能性は低いからだと考えられます。

ただ、インターンに参加することで、「筆記試験が早期に受験できる」という特典のようなものはあるようです。

就活中は早く受験できると後々楽になるので、この辺りはメリットですね。

さらにインターンの内容も充実していますし、面接などで話す材料も増えます。

結果的に同業界の別企業を受験することになっても、仕事内容や業界について、などの部分は学びとして損はありません。

インターン参加は採用には関係ないようですが、メリットもいくつかあるので参加するのがおすすめです。

今回は、第一生命についてインターンの内容や選考対策について主に紹介してきました。

第一生命は、生保で国内トップクラスの規模で、海外事業にも力を入れている企業です。

将来的に広い範囲で挑戦したい方には向いている環境でしょう。

第一生命を志望している学生や、興味がある学生は、まずは参加してみることがおすすめです。

目的を持ってインターンに参加し、知識や情報を学び、実践的内容から経験を積むことで、就活で有利に戦いましょう。