面接でよく聞かれる「学生時代に頑張ったこと」|ネタ集めから徹底解説
就活の面接やエントリーシートで問われることのある「学生時代頑張った事」。
中々伝えるのは難しく感じますが、苦手意識は皆同じです。
どうせなら効果的にアピールしたいものです。
今回は構成の方法から考え方まで、丁寧にご紹介して参ります。
考える前に面接官の意図を想像し、考え始める事がアピールに繋がる回答を作るコツです。
面接官は、会社の仲間として受入れるにあたって、明るい人物なのか暗い人物なのか、何を大切にしている人物なのかなど、第一にあなたの人間性を見たいと思い、この問いを投げかけています。
なので実績の大小だけではないので、あなた自身が伝わる内容にする事は外せない要素です。
人間性は基本ですが、それだけで採用に至る企業も少ないでしょう。
この問いの内容から、技術や能力をアピールするのも効果的です。
出来れば今後の働きぶりをイメージできる様、営業、販売系職種なら人と関わった成果、企画系職種ならイベントなどを開催した実績などが適切ですが、大きな視点で見て社会人適性が感じられる、根気強く努力した成果や、協力し合って達成した事なども、良い印象を与えられるでしょう。
エピソードから、最終的にあなた自身の人間性や能力などが、企業や職種に合っているかを判断します。
いかに素晴らしい実績があっても、社風に合わない場合は採用に至る事はありません。
企業の特性に合わせて構成する方法もありますが、長くその企業で働く為には、素直なあなた自身の特性と企業との特性との相性が大切です。
あまり過度に企業に合わせる内容にする事はせず、自身の紹介に重点をおいて構成する方が良いでしょう。
✔あなたのパーソナリティーを知りたい
✔どういった技術や能力があるか見たい
✔会社との相性、仕事の適性を見たい
頑張った事以外でも自分の特徴や性格などを含め、自分のアピールポイントをまずは書き出してみるのは、過去を振り返る上でもおススメです。
「前向き」「努力家」「好奇心旺盛」の様な性格的な事や、「友人が多い」「趣味が多い」「特定の専門知識が深い」など、自分の特徴ともいえる事は、なるべく多く書き出す事でエピソードに絡めて伝える材料になります。
次は具体的なエピソードを思い出し、基本的な文章を考えます。
ここではあまり難しい事を考えず、自分で自分を認める事ができる、心から頑張った事や苦労して成果に結び付いた事などを、出来ればいくつか思い出し、簡単な文章にしてみましょう。
基となる文章ですので「アルバイトとして勤務していたホテルで、接客コンテストがあり毎日練習し、最終的にグランプリになった」の様な簡単なもので構いません。
そのエピソードに盛り込みたい内容で、自分の性格や特徴が現れる、伝えたいポイントや特徴などを考え優先順位をつけます。
例えば「前向き」「努力家」を一番伝えたいのであれば、基となるエピソードのその特徴が伝わる部分をより具体的に構成し、ボリュームを持たせる事で、よりその内容が伝わり易くなります。
先程のホテルの内容であれば、どの様な練習を、どの様な期間、どんな苦労があって、どの様に工夫し実績に繋げたのか。
を伝えると良いでしょう。
伝えたい部分を中心に必要なボリュームまで文書が完成したら、他人が読む目線で先入観を入れず読み、推敲します。
どういった構成で、どの順序で伝えると、自分の事や頑張ってきた事が伝わるのかを工夫する事で、気持ちの感じられる文章になっていきます。
✔自分のアピールポイントをまとめる
✔エピソードを基に伝えたい事を整理する
✔一番伝えたいことや優先順位を考える
文章を作成後、深みが足りない場合は具体的な数字等をエピソードに入れ込む事で、信頼性も増したリアルな文章になります。
例えば「ホテル全体の売上の10%に当たる130万円の実績で」と言う形式です。
また、数字等がエピソードに必要がない場合は、「全日本新人ホテルスタッフ接客コンテストのグランプリを頂き」の様な賞や役職などの固有名詞を伝えると、聞く側の信憑性や興味も増し、よりエピソードを深いものに出来ます。
どうしてもその企業に入りたい場合は、企業が求める人物像を理解し、その観点からエピソードを切り取る事も方法の一つです。
基となったエピソードを、色々な視点から見る事でどのエピソードも伝え方次第で、様々な印象を与える事ができます。
例えば企業が求める人物像が、「創意工夫し、成長し続ける」であれば、先程のホテルのコンテストを受けるまでの工夫や、細かい自身の成長部分にボリュームを持たせて伝えると良いでしょう。
現実の自分とは違う誇張の仕方は、入社後のアンマッチにも繋がりますので、おススメしません。
エピソードの中で、感情を伝える事が一番あなた自身が伝わるアピールになります。
感情が入っていない文章は、客観的な感覚が強くなる場合もあり、聞く側も中々心が動きにくいものです。
「~と思ったので、~しようと思いました」や「この時~と思い、~すると決めました」の様な感じで、その場面毎の感情や思考を入れ込むと、人間性が感じられる、深みのある文章になります。
そして、最も大切なのが「頑張った事を通して何を感じたか」と言う事です。
この感情は、回答の肝になる部分ですので、構成の終盤に入れておくと良いでしょう。
✔定量で伝える
✔企業が求める人物像に近づける
✔頑張った事から「何を感じたか」伝える
頑張った事と言われると、どうしても上手くいった話でなければならない気になりますが、結果的に失敗した話でも構いません。
冒頭でもお伝えした通り、面接官はあなた自身が、どんな人物なのかを知るという事が目的で聞いています。
「失敗して、何を感じて、その後どの様に改善したか」の様な内容も、「間違いや失敗を受入れ、成長できる人物」という印象を与えられますので、伝え方次第で十分素晴らしいアピールになります。
自分では全く頑張っていない事だけど、意外と他人から認められる事ってありませんか?例えば旅行が好きでバックパッカーとして数十か国周ったエピソードも、行動力や勇気があると感じて貰う事もできます。
この様に自分は好きでやってたけど、他人に認められる事は、本来のあなたの興味や自身のパーソナリティーが一番感じられる事です。
中々エピソードが浮かばなかった方は、こんな視点でも自身を振り返ってみて下さい。
最終手段としては、今からエントリーや面接までに何かを頑張ってみると言う事です。
1ヶ月程度期間があれば、エピソードにできる行動を起こす事も可能です。
具体的な例としては、「この会社に入社する為に、同業種のアルバイトをした」「語学をも身につける為、学校に通い始めた」なども立派なエピソードになります。
立派な事で無くても構いません、背伸びし過ぎず素直に伝えるのもアピールに繋がります。
✔成功したことでなくても構いません
✔頑張った=苦しい事でなくてもいい
✔今からでも遅くはない
企業側はこの問いを通して、素晴らしい実績を持っているかどうかではなく、経験をどの様に活用するのかと言う所を見ています。
成功して素晴らしい実績を残したエピソードも素敵ですが、「失敗したが大切な教訓を学んで、その後の生活が変わった」という内容も強いアピールになります。
まずは、あまりハードルを上げ過ぎず、今までの学生生活を振り返る事からスタートして下さい。
恰好をつけない、等身大のあなたが一番のアピールになります。
そして今回の内容を参考にして、伝えたい内容が、しっかりと伝わるエピソードの作成にお役立て下さい。
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