面接で最後に一言と聞く企業の意図は?例文でベストな回答を紹介
■まとめ
- 合格ぎりぎりのラインで迷っている
- 入社の熱意が伝われば合否を決めようとしている
- 他にも合格候補者がいる
- 面接だけでは把握出来なかった性格・人柄を知りたい
- 学生のコミュニケーション能力を図りたい
まず考えられるのが、面接官が合否判定に迷っている場合です。
「悪くはないし落とす理由も無いが、これといって優れているところもなく採用する理由がない」というようなケースや、
「学生側に明確な実績などはないが、面接官の印象は良い」と言ったケースでは最終判断に迷ってしまうことがあります。
そこで面接官は、「最後に一言」を聞くことで、採用の決め手となるような発言を引き出そうとしているのです。
面接のために予め用意していた志望動機だけでは、入社したい熱意が伝わっていない可能性があります。
面接官から「最後に一言はありますか?」と聞かれるタイミングで、より心のこもった思いを伝えましょう。
この最後の一言は、学生が自由に回答することが出来るため、精一杯アピールしましょう。
新卒採用では、合格の基準点が決まっており、それを満たした学生は複数人いることでしょう。
採用人数が多い企業であれば、全員が合格となりますが、小数人しか採用しない企業は基準点を満たした人たちの中から更に抽出しなければなりません。
その際に、「最後に一言ありますか?」と質問するようです。
回答した際に、企業に入社したい熱意が伝わる学生、自分の強みをアピール出来る学生などが入社する権利を獲得出来ます。
選考における面接の時間は、20分から40分程度です。
完全に学生の素性を知るには時間が短すぎます。
また、学生が話す内容はテンプレ化された自己PRであることも多いため、面接官が必ずしも学生の人柄を把握することは難しいです。
そこで、把握しきれなかった人柄・性格を知る為に、「最後の一言」を投げかける可能性があります。
この場合は、きちんと自分の正直な想いを伝えられるかがポイントです。
面接官は、学生からの質問の仕方や内容によって、学生の思考力、鋭さ、企業への理解度を測ろうとします。
しかし、面接においては、あらかじめ準備しておいた回答をする場合がほとんどです。
学生の持っているコミュニケーション能力を測るために、「最後に一言ありますか?」と投げかけることがあります。
企業の選考において、入社したいという熱意は非常に重要です。
いくら実績や能力があっても、やる気がなければ採用されないことも多々あります。
特に、新卒採用選考やインターン選考においては、学生の実績や能力に大きな差がないため熱意の重要性はさらに増します。
面接の最後に再度自分の企業への熱意をアピールすることで、面接官に強い印象を与えることが出来るのです。
●例文
入社1年目の若手社員にも、「裁量権を与える」という方針にとても魅力を感じています。
御社に入社した際には、学生時代に参加していたインターンで学んだトーク力・判断力を活かして仕事に取り組んでいきたいと考えております。
御社の売上を上げるためにも、営業部のトップの成績で案件を獲得していきます。
本日はお忙しい中ありがとうございました。
●ポイント
この文章では、「自分の強みを使って、会社に貢献したい」ということがアピールされています。
面接官が入社後の姿を想像出来るように、具体的にどうなりたいのかを交えて話すことが大切です。
最も一般的な回答として、面接中に聞けなかった質問をする、というのが挙げられます。
実際に、「最後の一言」を投げかけられて、質問をした経験のある学生も多いです。
このとき的確な質問をすることで、企業理解・企業研究にも繋がり、鋭い質問をすれば面接官からの評価も上がります。
●例文
一つ質問をしてもよろしいでしょうか?
先ほど◯◯さん(面接官の名前)は「成長意欲のある学生を採用したい」とおっしゃっていました。
実際に御社で働いている社員さんは、入社1年目でどれほど裁量権が与えられているのでしょうか。
●ポイント
面接官の方が話していた言葉や会話の内容を深掘りすることで、「きちんと話を聞いている」と思わせることが出来るため、好印象を与えることが出来ます。
「最後に一言」へのベストな回答として、「面接官にお礼を述べる」というのもあります。
お礼というのは、たとえ形式的なものであっても、言われたら嬉しいものです。
評価が全く同じ学生が2人いて、片方だけがお礼を述べていた場合、お礼を述べていた方が採用されるでしょう。
●例文
本日はお忙しい中面接をしていただきありがとうございました。
御社で働きたいという気持ちが、より一層強くなりました。
またお会いする機会がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
●ポイント
お礼を長々と言う必要はありません。
面接を受けて、より一層入社したい気持ちが大きくなったということを素直に伝えましょう。
「最後に一言」に対して、自分の強みをPRするのもベストな回答の一つです。
「自分の強み」に関しては事前にまとめている学生も多いと思います。
しかし、面接は基本的に質問形式なので、伝えたかった部分をスムーズに話せるとは限りません。
面接で伝え切れなかった強みを短くまとめ、企業への熱意などと合わせて伝えると良いでしょう。
●例文
私の強みは、面接で述べた「吸収力がある」「柔軟性がある」ところです。
過去に、派遣会社でバイトをしていた経験がありますが、新しい仕事でもすぐにこなせることが出来ていました。
始めは、先輩方に迷惑をかけてしまうかもしれませんが、この吸収力を活かして、会社に貢献出来る人になりたいと考えております。
●ポイント
再度、自分の強みをアピールすることで面接官の印象に残りやすくなります。
面接で言ったことと全く同じセリフを言わないように注意してください。
- 「特にありません」「何もありません」は悪印象を与える
- ネガティブな回答・質問は避ける
- 調べたらわかる・意味のない質問は避ける
- 「最後に一言」を聞かれない場合もある
面接中に緊張してしまい、「最後に一言」を聞かれた時に頭が真っ白になることもあるでしょう。
しかし、どんなに何も思いつかなくても「特にありません」はNGです。
「最後に一言」は面接官からの評価を上げるチャンスなので、必ず何か言うようにしましょう。
考えてきた質問や自己PRを忘れてしまった時は、「是非御社で働きたいです!」「面接有難うございました!」だけでも良いので伝えるべきです。
何か質問をする際は、残業の有無や、休みの取りやすさなど、面接官にネガティブに捉えられてしまうリスクのある質問は避けましょう。
仕事へのやる気がない思われてしまうかもしれません。
「働いていて楽しいと思う瞬間を教えてください」など、なるべく仕事に対してポジティブな内容を質問するのがベストです。
HPで調べれば分かるような情報を聞くのも避けましょう。
企業研究が出来ていない、この企業に入社したいという熱意が伝わってこない…と思われてしまう可能性があります。
企業の活動に関する質問をする場合は、企業理解がアピール出来るような内容を予め考えて臨むのがよいでしょう。
ここまで「最後に一言」を投げかけられた際の回答を紹介してきましたが、もちろん面接官によってはこの質問をしない人もいます。
自由に話せる「最後の一言」に期待して、情報を出し惜しみするのは辞めましょう。
「最後の一言」を求められた際の対応は事前に考えておきながらも、面接本番では「最後の一言」がないことを想定して臨むのがベストです。
「最後に一言ありますか?」という問いかけが無かったからといって、不合格になるというわけではありません。
面接の段階で、面接官が知りたいことを全て聞けたため、これ以上聞くことが無いというケースもあり得ます。
他にも、あなたとの面接が長引いたため投げかける暇が無かったということもあります。
面接の結果は、企業側から通知されるまで分かりません。
投げかけが無かったからと言って、落ち込まずに結果報告を待ちましょう。
いかがでしたか。
面接が終わった、と思った時に「最後に何か一言ありますか?」と言われると、ドキッとしてしまう学生が多いと思います。
しかし、「最後に一言」は面接官からの評価を上げる最後のチャンスです。
この記事を参考に、しっかりと準備して臨むようにしましょう。
今まで「最後の一言」に動揺していた学生は、グッと面接通過率が高まることでしょう。
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