■まとめ
面接で「留年した理由を聞かれるかも…」と落ち込んでいる学生もいるかと思います。
ですが、実際のところは留年について聞かれることは少ないようです。
特に、大手企業の場合、人事担当者は何百人もの面接を行わなければいけません。
そのため、留年した理由を聞くために時間は割けれないので、質問されることが少ないそうです。
留年した人にとっては、安心出来るポイントです。
しかし、ベンチャー企業など実力を重視している企業では、留年した理由を聞かれるかもしれません。
仮に「授業をサボっていたから」と正直に回答してしまった場合は、仕事もサボるかもしれないというマイナスな印象がついてしまいます。
自分のやり方次第では、留年をしていても内定を獲得出来るかもしれません。
企業側は、留年している、していないに限らず「やる気のある人」「自分で考えて行動出来る人」を求めています。
企業が求める人材像とマッチしているかつ、面接での評価が良かった場合は、内定が貰える可能性が高まります。
留年してしまった方は、長期インターンに参加することをおすすめします。
実際に留年した学生が、”就職のために長期インターンに参加したこと”を面接官に伝えたところ、「良い選択をした」と褒められたそうです。
長期インターンに参加することで、社会というものを知り適応力を身に付けたり、その業界の内部について知ったり、メリットばかりです。
営業部・マーケティング部などインターン先の職種によっては、より深いところまで業務を行うことが出来るので、社会に出たときに活躍出来る人材に成長している可能性があります。
インターンでの経験を話すことで、他の学生よりも優れていることをアピールしましょう。
「海外留学」も留学中の経験としては定番です。
語学力を身につける以外にも、海外での生活は予想外のハプニングが起きたり日本では起こり得ない経験を積むことができるため、柔軟な対応力を身につけることもできるでしょう。
ただし、海外留学は今や定番化しているため、留学中のエピソードがしっかりとしたものでなければ大きくプラスに働くことはありません。
そのため、英語圏以外のマイナーな国に留学をするのも一つです。
他の留学経験者と簡単に差別化を図れるため、面接官も興味を抱きやく面接でもアピールがしやすくなります。
TOEIC受験等の「資格試験」も留年中の経験として語ることができます。
上述の「海外留学」をした場合も、TOEIC受験までセットでやっておくとさらに効果的です。
ただし注意点として、あまり簡単な資格では留年中の経験としては不十分です。
ちょっと勉強すればだれでも取れるような資格を取ったとしても、そのような資格は留年していない学生でも簡単に取ることができるためプラスに働きません。
TOEICであれば800点以上を目指しましょう。
非常に高いハードルのように感じるかもしれませんが、時間をかけて計画的に勉強を積み重ねていけば、留学経験がなくても十分達成可能な目標です。
このように、留年中の経験で資格の話しをする場合は、それなりの難易度をクリアした経験を伝えるようにしてください。
エントリーシートと面接の対策は徹底的に行っておきましょう。
事前にいくつかパターンを考えておくことで、面接当日も焦らず受け答え出来るでしょう。
当日は、緊張によって頭が真っ白になり、言葉が出てこない…ということもあり得ます。
大学のキャリアセンターの先生に模擬面接を頼んで練習を重ねておくことで、そのような状況にも対応していけるかもしれません。
私が留年してしまった理由は、選択した授業の単位を落としてしまったからです。
授業を選択する際に、今まで学んだことのない面白い授業を受けたいと思い、専門外の授業ばかり選択してしまいました。
その結果、基礎知識もない私は授業に付いていけず、結果的に単位を落としてしまう形になりました。
この失敗から、新しい分野に手を付ける際は、一度基礎知識を頭に入れた状態で、取り組んで行こうと思いました。
この経験があるからこそ、今の私は、好奇心だけで行動せず、一度踏みとどまり自分のレベルに合っているかどうかを見極めて行動することが出来ています。
この例文は、自分の失敗の原因をきちんと突き止め、これからどう対処していくのかが書かれています。
採用担当者は、学生が入社した後、どのように困難を乗り越えるのかを知りたがっています。
入社後にも適応するような内容を書きましょう。
私は、海外のインターンシップに参加するために半年間休学しておりました。
休学を選択した理由としては、単位を気にせずインターンシップに専念したかったからです。
同年代の友人より半年卒業が遅くなってしまいましたが、全く後悔はしていません。
私は、このインターンシップに参加することで、海外の方ならではの考え方や伝え方、全力で物事にぶつかる大切さを学びました。
日本人は、失敗することを恐れて行動しない人が多いですが、海外の方々は失敗を恐れず行動する人が多い印象でした。
私も海外の方々を真似して色々なことに全力で取り組むことが出来ました。
この経験は、就職後も役立てようと思っております。
休学して海外のインターンシップに参加する学生はとても多いです。
海外のインターンシップへの参加は、チャレンジ精神のある人しかしないため、
その学生に対して仕事も積極的に行ってくれるかもしれないと期待してくれるようになります。
自分はなんでも出来るとアピールすることで、採用されるかもしれません。
絶対に言ってはいけないのは、「授業に出席せずに遊んでいた」「与えられた課題を全くやっていなかった」など、マイナスな印象を与えてしまう内容です。
このように、普段の生活態度の悪さが面接官に伝わってしまうと就活では非常に不利になってしまいます。
内定を出して入社してもらった後に、「毎日遅刻を繰り返す」「やるべき仕事を全然やっていない」といった姿を面接官がイメージしてしまうからです。
不真面目な理由による留年がマイナスになることはあってもプラスに働くことは決してありません。
就活以前に、日々の大学生活から気をつけるようにしてください。
いかがでしたでしょうか。
「就活を控えているのに留年してしまった…」と心配になる人も多いと思いますが、大切なのは「留年した理由」です。
そこがポジティブな内容で話せるのであれば、必要以上に留年したことを気にする必要はありません。
逆に言えばその部分は必ず聞かれることになりますので、答えられる経験をしっかりと準備しておきましょう。