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更新日 2020.11.4

【大学生向け】学生起業のメリット・デメリット、必須スキルを解説!

ソフトバンクの孫正義さんをはじめ、学生起業を成功させて一躍有名人となった方は近年増えてきています。

孫さんのように学生起業を成功させるには何が必要なのか、また、学生起業にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

今回は、学生起業に必要なスキルを身につける方法も併せて紹介していきます。

学生起業家の成功事例

●ソフトバンクー孫正義

まずはソフトバンクグループの孫正義さんが学生起業で大きく成功した方として有名です。

孫さんは特許を取ることでお金持ちになることを目指し、学生時代に毎日5分間を発明を考える時間に充てていました。

その毎日5分の積み重ねが結果的に「自動翻訳機」というアイディアに繋がりました。

その発明をシャープに売却することで、学生でありながらも億単位の大金を稼ぐことに成功しています。

●リブセンスー村上太一

株式会社リブセンスの村上太一さんは、史上最年少で東証一部上場を果たした学生起業家として話題になりました。

「ジョブセンス」というアルバイト情報の掲載サイトを立ち上げて、わずか25歳で株式上場までこぎつけています。

一見すると華々しい経歴ですが、村上さんは夢の実現に向けて、学生時代は1週間で126時間も働いていたそうです。

その絶え間ない努力が実を結んだ結果に繋がっているのです。

●delyー堀江裕介

堀江裕介さんはフードデリバリーアプリ「dely」を運営する学生起業家です。

堀江さんはデリバリーが当時海外で流行していたこと、初期コストが安く済むことからこの事業を選んでいます。

堀江さんが起業家を目指したのは、東日本大震災の時にソフトバンクの孫さんが100億円を寄付したことがきっかけです。

この出来事から、自分自身も社会に大きな影響を与えるようになりたいと考えたそうです。

●metapsー佐藤航陽

佐藤航陽さんは20歳でイーファクター株式会社(現メタップス)を設立した学生起業家です。

しかしながら、設立した当初佐藤さんは全くパソコンを触ったことがなかったそうです。

佐藤さんはそんな状態の中でも、プログラミング関連の仕事を次々に受注していきました。

実際の仕事をこなす中で、プログラミングスキルを身につけていったという点は驚きですね。

学生企業家のメリット

●圧倒的に成長できる

学生のうちに起業を経験することで、その結果が成功・失敗に関わらず圧倒的に成長することができます。

一般的には「大学の授業以外ではサークル活動に打ち込み、たまにアルバイト」という学生が多い中で、「自分で一から事業を作り上げた」という経験は非常に希少性が高いものであり、そこから多くの学びを得ることができます。

●年齢的な若さから可愛がられやすい

年齢が若いと、年上の経営者から可愛がられやすいというのもメリットです。

何か上手くいかないことがあった際に、経験豊富な成功者が直接相談に乗ってくれたり、仕事を振ってくれたりするケースもあります。

「若くから頑張っている人を応援したい」と考えている経営者もいるため、そういった支援を受けられる可能性があるのは魅力的なポイントです。

●生活に必要なコストが低い

学生の場合であれば「最低限稼がなくてはいけない金額」が少ないこともメリットです。

社会人の場合、一人暮らしをしていれば家賃や水道光熱費は自分で賄う必要があるため、毎月20万円程度は稼がなくてはいけません。

しかし学生の期間であれば、実家暮らしの人もいれば何かあれば両親が生活を支えてくれる場合が大半なので、「たとえ利益が全くでなかったとしてもどうにかなる」という安心感を持って起業にチャレンジできます。

学生起業家のデメリット

●学業と起業活動の両立が大変

大学は基本的には研究を深める場であり、学生の本文はあくまで勉強となります。

そのため起業活動も「学業に支障がない範囲」で行う必要があり、結果として学業と企業の両方にほとんどの時間を取られるため、かなりのハードワークになると言えるでしょう。

「起業活動に集中しすぎて留年した…」となってしまわないように、定期試験やレポート課題などにも気をつけておく必要があります。

●大人に甘く見られるケースがある

学生という身分であるだけで、なかなか仕事を受注できなかったり報酬が極端に安かったりする場合もあります。

やはり社会人を経験してから起業家として活動する場合と比べて、信頼を勝ち取ることに最初は苦労するでしょう。

この課題をクリアするためには交渉力を身につけたり、報酬の支払いで揉めないように事前に契約書を交わすなどの対策が必要です。

●起業のための初期資金が少ない

学生の場合、事業を立ち上げる際の資金を集めるのも一苦労です。

社会人であれば毎月の給料やボーナスから余った金額を起業に回せますが、学生の場合はお金を稼ぐ主な手段がアルバイトとなるため、まとまったお金を用意するのにも時間がかかってしまいます。

近年では「クラウドファンディング」と呼ばれるインターネットから資金調達を図る方法もあるので、起業の内容によってはこういった方法も検討すると良いでしょう。

起業に必要なスキルとは?

●起業家志望が身につけておきたいスキル

営業

起業を行う上で最も重要なスキルの一つが「営業力」です。

営業力とは、具体的には「自分の商品やサービスを売り込む力」と言えます。

この営業スキルがなければ、どんなに魅力的な商品やサービスを作り上げたとしてもお金を稼ぐことができません。

起業家としては真っ先に身につけておきたいスキルです。

起業家を目指すのであれば「マーケティング」の知識も必要です。

マーケティングという言葉の意味は広いですが、主に市場調査・広告などがこれにあたります。

どんな商品・サービスを売るにしても、まずは市場のニーズを探らなければ効果的なセールスはできません。

市場、つまりはお客様が求めていることを調査・理解し、そこに向けて適切な広告を出すことで事業の成功は高まります。

会計

意外に思うかもしれませんが、起業家志望なら「会計」に関する知識も身につけるべきです。

会計とはお金の出入りを管理することであり、ここが疎かになってしまうと正確な利益額を算出することができなくなってしまいます。

簡単に言えば、月の売り上げが100万円あったとしても、仕入れや人件費で110万円かかっていたら事業としては失敗ということです。

起業を波に乗らせるには、こういったお金の計算もしっかり行えるようにしましょう。

今のビジネス環境を考えれば「プログラミング」のスキルも身につけておくべきでしょう。

現状、世の中のほとんどのサービスはIT技術を活用していると言えますが、その根幹となるのがプログラミングです。

「計算は苦手…」という人でも問題ないケースは多いので、まずはプログラミングにチャレンジしてみるのがおすすめです。

●スキルを身に着けたいならインターンがおすすめ

モノを売り込む営業力を身につけたいのであれば、営業系のインターンシップに参加しましょう。

例えばメーカーの営業マンであれば、自社商品を購入してもらうために取引先に足を運ぶことが主な仕事となります。

商品の購入に繋げるために、自社商品をどうアピールするべきかを営業マンは知り尽くしているはずです。

その様子をよく観察し、セールストークや仕事の進め方についてインターンシップに参加して勉強していきましょう。

経営戦略を身につけたい場合は、コンサルティングファームのインターンシップへ参加しましょう。

コンサルティングファームとは、取引先の抱えている課題に対して適切な解決方法を提案する企業のことです。

課題の解決といっても簡単なことではなく、そこで働く社員も専門的な知識や高い対応力を求められます。

コンサルティングファームのインターンシップへ参加することで、大学の授業や専門書だけでは得られないような「実践的なスキル」を勉強できるでしょう。

プロモーションに関するスキルを身につけたいのであれば、マーケティング関連の会社のインターンシップに参加しましょう。

起業家に必要な「マーケティング」の知識、具体的には市場調査と広告に関する内容を勉強できます。

マーケティングの対象となる商品はモノだけではなく、あらゆるサービスも該当します。

実際の現場ではどのような手法で情報収集が行われているのか、それに対してどのような広告運用がなされているのかを、インターンシップでぜひ肌で感じ取ってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

学生のうちに起業を経験することは非常に有益な経験となります。

卒業後に会社に就職する場合でも、起業経験は高く評価される可能性は高いです。

ただし、デメリットの部分で挙げたようにいくつかの注意点もあります。

事前に入念な準備をしてから実行に移すと良いでしょう。