更新日 2021.1.4

フリーターと正社員の違いを解説!フリーターの就職でおすすめの業種とは

学生時代にアルバイトをしていると、バイト先にフリーターと呼ばれている先輩スタッフと仕事をする機会があります。

先輩スタッフという事も加味され、自由度が高く、仕事をバリバリとこなし羨望の眼差しを向けていた人も少なくないのではないでしょうか。

本記事はそんなフリーターと正社員の違いについて解説していきます。

また長期的にフリーターを続けた場合に想定される様々な問題や課題についても紹介をしていきます。

フリーターと正社員の違い

フリーターのメリットの一つは、スケジュールがシフト制で組まれており、職場から決まられた時間に勤務します。

拘束時間も決められて基本的にはみなし残業などの契約ではないため、仕事とプライベートの境界線がはっきりと分かれており、メリハリがつきやすいです。

ですが、在籍している企業の業績が芳しくない場合、多くの場合利益を作り出す前に経費を行います。

経費としてもっとも削りやすいと考えられているものが人件費です。

そしてそのしわ寄せは時給で労働するアルバイトスタッフに矛先が向けられることがほとんどです。

月給で労働契約している社員よりも融通が利き、時間管理の為、店舗運営側も目に見えた削減が可能と考えられております。

また20代前半などの若い年代のフリーターは重宝される事が多いですが、年齢を重ねる事で職場に適用しづらくなってきます。

その為、同じ職場で10年以上フリーターを続ける事は困難だと考えられます。

近年働き方改革などで正社員の働き方は大きく変わりつつあります。

みなし残業制度の廃止やフレックスタイムの導入などにより、ブラック企業の数は確実に減少傾向にあるといえるでしょう。

正社員の強みは勤めている企業が倒産しない限り、仕事が途切れない事です。

人が足りないということはよくありますが、どの企業でも人材を過剰に確保することはありません。

人との接触を避ける昨今のコロナ情勢においてもリモートワークや在宅勤務の導入などによって社会に適用した働き方が可能となります。

正社員で働いている場合は基本的に会社に守られる事が多く、精神的なゆとりも確保できる点では計画的なライフプラン形成の土台となる事でしょう。

フリーターの収入源は、企業と契約した時給と勤務時間で算出されます。

当然ですが、出勤時間が少なくなれば比例して収入も減少します。

前述の通り、世の中の情勢や景気動向によって打撃を受けるのは正規雇用ではなく、間違いなくアルバイトスタッフです。

またアルバイトの場合、福利厚生面でも正規雇用に劣ります。

福利厚生とは給与以外で受け取れる手当のことを指しますが、最も年収に影響が出てくる点では賞与の受け取り対象外という点です。

一般の正規雇用のサラリーマンの場合、年収は400万前後と言われています。

平均的な月給は25~30万円ですので、年2回の賞与の会社の場合、40~50万円前後の収入差となります。

また退職時にも退職金などの手当てがない為、絶え間なく仕事をしなくては収入が途絶えてしまう

仕事の安定度は収入の安定度に比例します。

企業の規模や事業内容にもよりますが正社員の想定年収は、上下ともに振れ幅が少なく安定しているといえます。

歩合割合が高い営業職や、ベンチャー企業などを除けば将来のスケジュールも立てやすいでしょう。

実力主義と言われながらも現状では多くの企業が年功序列制度となっており、在籍年数や年齢によって年収が比例します。

正規雇用の社員の場合の生涯年収は1億8千万円と言われています。

フリーターの生涯年収が約9千万円という金額から考えると約2倍の生涯年収を獲得する事が可能です。

福利厚生とは会社から支給される給与以外の手当てを指します。

フリーターの場合、就業する企業の規定によりけりです。

フリーターをしている場合該当する福利厚生としては、交通費支給や有給休暇などが一般的です。

正社員登用の場合、会社の福利厚生は最大限利用することが可能です。

対象となる福利厚生については就業する会社によってそれぞれです。

一般的な物では賞与や有給休暇、交通費の支給、住宅手当て、社員寮の完備、家族手当て、各種保険の加入、財形貯蓄、持ち株制度、保養所利用、育児休暇などライフステージに合わせた福利厚生が用意されています。

社会的な信用とは、信用機関などの第三者から見た社会的な属性と考えてもらえれば分かりやすいでしょう。

信用機関で審査される社会的信用とは勤続年数や想定される年収やクレジットカードヒストリー、支払い履歴などで精査されます。

フリーターの場合、人生の中で車や家などの大きな金額の買い物をしたい際にローンを組むことは困難となります。

なぜなら返済が滞る可能性が払しょくできない為です。

収入が安定していないと判断され、多額の融資などは断られてしまうでしょう。

いくら勤続年数を重ねてもフリーターの場合、社会的信用を積み重ねるは難しいのが現状です。

正社員で雇用されていた場合、社会的には大企業に勤めているという事実だけである程度の信用を勝ち得る事ができます。

信用機関などでは当人の属性と同じように就業している会社も精査されています。

大手企業に10年勤めているという実績があれば、想定される年収は比例して高いと判断され、高額な融資も受ける事が可能となります。

車や家などを現金一括で購入できる人はほとんどいません。

高額なローンが組めるという事はそれだけで社会的信用が高いと同等な意味を持ちます。

フリーターの転職が難しい理由は?

正社員にならずにフリーターを続けた人の末路

  • フリーターを続けてもスキルが身に付かない
  • ブラック企業に就職してしまう
  • 結婚が遠のいてしまう
  • 賃貸契約が出来ない
  • 将来貰える年金が少なくなる
  • 友人や親戚と合わせる顔がなくなる

フリーターの場合、同じ職場で長期間仕事を続けていても、就業当時と今でこなしている仕事はそこまで差が出る事はないでしょう。

理由としてはアルバイトに求めているレベルと仕事内容は一定の基準を超える事はない為です。

言い方はよくありませんが、フリーターには雑務をこなしてもらっているという領域を出る事は困難かと思われます。

長期間同じ仕事を続けていても専門的な知識を身に付ける事ができないまま年齢を重ねてしまうと、いざ就職を考えた際に戦えるスキルがなく、なかなか就職先が決まらない現実が待っています。

一念発起していざ正社員雇用の仕事を探したとしても、めでたく優良企業に就職できる可能性は限りなく低いと想定されます。

仮に正社員雇用の企業に就職できたとしても、冷静になぜ就職できたのかを考える必要があります。

年齢を重ね、専門性の高い資格やスキルが無い状態で就職できる企業という事は窓口が広いという意味になります。

窓口が広い理由は好天的な理由としては事業拡大などの従業員不足などがありますが、一般的には離職率が高く、職場環境が整っていない可能性があります。

まず給与面、公休、職場環境が整っている会社であれば離職率は低くなりますし、そのような優良企業の場合入社への門は自然と狭くなります。

フリーターから正社員を本気で考えるのであれば、とりあえず正社員という選択肢は最も避けなくてはいけません。

自身が定年まで就業できるかを考え、最初で最後の就職活動をするという意識でなければ優良企業の見分けは難しいでしょう。

パートナーとの関係が良好で将来的に相手との結婚を考えていたとします。

ですがフリーターの場合、社会的信用がない為世間からの風当たりは決して良いものではありません。

フリーターという1点のみで相手の親御さんに反対されてしまえば結婚どころではありませんし、ある程度年齢を重ねているカップルであれば交際自体も反対されてしまう事もあります。

正社員と同じくらいの時間を就業していたとしても、フリーターという肩書きによって恋愛や婚活がうまくいかなくなってしまう可能性は十分にはらんでいますm。

社会的な信用度が低いと生活の基盤まで脅かされてしまいます。

年齢や支払い履歴によっては、賃貸契約の継続を断られてしまう事や、引っ越しなどで行われる賃貸契約時の審査に通らず、希望の住居に住むことができない可能性があります。

結果として保証人や親族に頼る事となり、一人前の社会人としての扱いを受けられません。

将来貰える年金の金額は加入していた年金の種類に基づき、計算されます。

社会保険に切り替えない場合、フリーターの多くは国民年金を支払います。

給料から天引きされるのではなく、毎月支払いを行います。

国民年金は第一号被保険者に該当し20~60歳までの加入が義務付けられています。

国民年金だけを支払い続けた場合、将来受け取れる年金金額は毎月65,000円と言われており、とても年金だけでは生活する事は困難な金額です。

一方正社員の場合、毎月給料から天引きされる厚生年金に加入します。

厚生年金は個人の収入によって将来支給される年金金額が計算される為、確実に国民年金加入者よりも多くの年金を受け取る事ができます。

周りの友人や親せきからの目が冷ややかなものになる事は言うまでもありません。

同世代の友人が正社員で就職した場合、年齢を重ねるにつれ結婚や家の購入などライフステージが上がっていく現実をどうしても比較されてしまいます。

劣等感から肩身が狭く親戚や友人に会いづらくなってしまい、居場所の確保が難しくなります。

フリーターから正社員に転職出来るのは30代まで?

企業の中途採用の年齢分布では25~29歳の年代の採用が一番多く、中途採用全体の66%を占めます。

この年代をピークに年齢を重ねる毎に採用割合は減少傾向にあり、会社の雰囲気や仕事内容に適用できる限界の年代は39歳までと考えられています。

フリーターの就職におすすめの職種とは

  • 営業職
  • 事務職
  • 接客業
  • エンジニア

営業職とは顧客に対して商品やサービスを販売する業種を指します。

学歴やスキルよりも顧客に対して、最適な提案方法の選択やコミュニケーションスキルが強く求められます。

営業職の特徴としては給与が歩合制を取り入れている会社が多く、営業成績が良ければ高収入を目指す事も可能です。

その反面契約の獲得状況が芳しくなければ収入に影響が出てきます。

20代の想定年収350~400万円+歩合給。

理想的な人間像としては、成長意欲が強く負けず嫌いな性格の持ち主に向いています。

営業のインターンに関する記事

事務職は基本的に企業の総合職の補佐を務めます。

業務全般の補佐という事で、商品の企画やプレゼンなどのプロジェクトの中心ではなく書類作成や資料整理など裏方のポジションです。

特別な資格や学歴が重視されない為窓口が広く、収入も安定している事が特徴的です。

20代の想定年収300万円。

理想的な人間像としては、小さな仕事をコツコツできる事と周りへの気配りや心配りができる人が向いています。

接客業は店舗や店頭などで顧客に対して商品などを販売する小売業から、飲食店などで料理の提供などを行う接客業などジャンルは多岐に渡ります。

接客業界の最大の特徴は窓口が広く、人材が不足している事が多い為、入社への敷居は低いと考えられます。

特に飲食業界は当たりはずれが多く、就職を希望する場合は会社の口コミや評判を調査し、慎重になる事をお勧め致します。

20代の想定年収250~300万円。

理想的な人間像としては顧客とのコミュニケーション能力と社交的な性格の持ち主に向いています。

近年注目されている職業の一つです。

エンジニアと聞くと、システムエンジニアが思い浮かびます。

パソコンを使用してシステムの構築やプログラムを土台から作る仕事を指します。

IT業界の職人に近い職種です。

昨今の情報化社会には欠かせない人材の為、需要は多く、長期的には安定した仕事と言えるのではないでしょうか。

20代の想定年収350~4000万円。

理想的な人間像はコツコツと仕事をこなす事や、数字やパソコンに興味があり探求心を強く持っている事です。

エンジニアのインターンについて知りたい方はこちら

まとめ

フリーターと正社員で比較を行うと、ライフスタイルの様々な点で相違がある事が分かりました。

長期的な人生設計には安定という2文字は欠かせません。

肩身の狭い思いや劣等感に苛まれない為には早い段階で正社員として働く事をおすすめいたします。

その為にはまずは自己分析を行い、自身に適した職種を探す事から始めましょう。

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