パナソニックは日本有数の大手総合電器メーカーです。
グローバル企業としても世界的に知名度があることで知られています。
今回は、このパナソニックへの転職、就職を考えている人に向けて、パナソニックの年収や給与体系、福利厚生について紹介します。
■まとめ
パナソニックの平均年収 | 年収 |
---|---|
2020年 | 755万円 |
2019年 | 774万円 |
2018年 | 768万円 |
2017年 | 781万円 |
2016年 | 789万円 |
2015年 | 756万円 |
パナソニックの平均年収は760万円ほどで、日本人の平均年収よりもかなり高くなっています。
学歴や年齢に年収が左右されることはもちろん、管理職になれるかどうかも年収を決定する大きな要因になっています。
パナソニックは2014年以降、年功序列制度を廃止、担当する役割の大きさに応じて賃金を決める「役割等級制度」を導入しています。
また次年度の給与を判断するために、「コミュニケーションプログラム」を採用しています。
この制度は期初に上司と相談して設定した目標を、期末に達成度として評価し、次年度の給与を決める制度です。
5段階中4以上の評価をとることで次年度に同額の給与を得ることができます。
賞与の支給額は、全社における業績や所属する事業の業績、前述した個人目標達成に対する評価など、複数の評価対象の結果をもとに決定されます。
年齢 | 男性の年収 | 女性の年収 |
---|---|---|
20~24歳 | 約300万円 | 約300万円 |
25~29歳 | 約640万円 | 約550万円 |
30~34歳 | 約650万円 | 約590万円 |
35~39歳 | 約680万円 | 約600万円 |
40~44歳 | 約730万円 | 約680万円 |
45~49歳 | 約830万円 | 約770万円 |
50~54歳 | 約910万円 | 約850万円 |
55~59歳 | 約900万円 | 約840万円 |
60~65歳 | 約590万円 | 約550万円 |
パナソニックでは一般職の採用と総合職の採用の二種類の採用があります。
総合職は管理職候補としての採用であり、仕事の内容も責任が重いものであり、海外への転勤など大変な仕事が多いです。
その分年収が上がるため、30代後半から40代後半までで年収が1000万円を超える可能性が高いです。
一般職では重要な仕事が少ない分、平均年収は750万円程度になります。
学歴 | 初任給 | パナソニックの初任給 |
---|---|---|
院卒 | 約23万円 | 約23万円 |
大卒 | 約20万円 | 約21万円 |
高専卒 | 約16万円 | 約18万円 |
パナソニックの初任給は院卒で約23万円、大卒で約21万円、高専卒で約18万円です。
これは一般的な企業の初任給とほとんど変わらない数値になっています。
中途採用では経験や年齢などを考慮して初任給が決まります。
総合職の年収は900万円~1200万円となっています。
前述したとおり、総合職は管理職候補であるため、年収は一般職に比べて高くなります。
30代後半~40代前半にかけて年収が1000万円を超える可能性が非常に高いです。
管理職に昇格することで、給与が年棒制になり、多くが1000万円越の給与を受け取ります。
課長代理や係長相当の年収は800~900万円前後です。
管理職は、会社全体の管理や決定にかかわります。
具体的には、中長期的な企業の経営企画を立案したり、競合他社との関係性に対する解決法を模索したりするという仕事内容です。
研究職では年収は760万円ほどです。
研究職では、既存製品が持つ機能を向上させたり、次世代の製品化に向けた技術の研究や開発をしたりする仕事です。
製造業界は一般的に三年から十年が一つの製品の製造終了期限になっているため、研究開発は次に続くために重大な役割を担っています。
競合企業との競争であるため、常に探求心を持て技術研究、開発に取り組むことが重要です。
経理では年収は平均して700万円ほどです。
経営成果の取りまとめや事業計画の策定を行います。
営業職や総合職の評価の基準や次年度の目標を設定するうえで重要な役割を担います。
営業職では年収は平均して650万円ほどです。
営業職では、パナソニックの取引企業にたいして製品の売り込みやプロモーションを主な業務としています。
既存の取引先からできるだけ多くの製品を購入してもらうことや、新規取引先の獲得のため飛び込み訪問などを行う場合もあります。
役職 | 平均年収 |
---|---|
主任 | 約780万円 |
係長 | 約880万円 |
課長 | 約1160万円 |
部長 | 約1280万円 |
パナソニックの役職別の年収は以上の通りです。
部長になると1200万円~1500万円ほどの高収入が期待できます。
パナソニックでは、7月と12月の年二回ボーナスがもらえます。
二回のボーナス合わせて82万円~240万円ほどです。
パナソニックでは企業型確定拠出年金を採用しています。
企業型確定拠出年金とは、企業が掛け金を毎月積み立てし、従業員が自ら年金資産の運用を行う制度です。
したがって、個人の運用次第で退職金は決まります。
パナソニックの生涯年収は平均すると2億6830万円です。
パナソニックは創業以来、「事業を通じて社会の発展に貢献する」という経営理念に基づき、幅広いフィールドで事業を展開、拡大をしています。
そのため、外部の知見を活かし、事業成長を加速させるため、キャリア採用を積極的に行っています。
中途入社する人数は年間数百名にも上ります。
人気の大手企業であり、厳選採用方針であるため、中途採用の難易度は高くなっています。
パナソニックが求める人材とは、「大きな夢と高い志を持ち、チャレンジし続ける人」であり、「世界で戦える、とがった強みを持った人」であり、「新たな価値を創造し、変革を起こせる人」です。
創業100年のパナソニックですが、過去や前例にとらわれることなく、世界を舞台に活躍し続け、未知の世界を切り拓いていくために努力を続ける覚悟を持っている人材を求めています。
パナソニックでは、事業が多岐にわたるため、目指す職種によって必要なスキルは異なります。
研究開発では、分野ごとの研究開発経験(5年~10年)や分野ごとの知識、ビジネスレベルの英語力が必要になります。
国内営業やマーケテイングでは、営業・マーケテイング経験や高度な専門知識、TOEIC550点以上が必要です。
経理・財務では、経理の実務経験やTOEIC550点以上、簿記の資格や経済・会計分野の専門知識が必要です。
今回は日本有数の大手電器メーカーである、パナソニックについて年収や福利厚生について紹介しました。
パナソニックは大手企業であり、年収、福利厚生ともに充実しているため転職先としても人気の企業です。
しかし募集人数は毎年多いため狭き門というほど難易度が高いわけではありません。
興味がありましたら公式サイトも参照してみてください。