アクセンチュアは、アイルランドに本社を置く企業で、日本でも支社があります。
この会社はクラウドやセキュリティに関連する事業で大きな実績を誇っており、社員の給料もしっかり確保されています。
この記事では、アクセンチュアの年収について解説します。
また、競合している他社との比較や転職するための方法についても説明します。
これからアクセンチュアへ転職したいと考えている人は、これらの情報を参考にして検討するといいでしょう。
■まとめ
まずはアクセンチュアの平均年収がどれくらいなのかを見ていきましょう。
アクセンチュアは経験を積めば積むほど、年収は増加していきます。
金額がどのように変化しているのか、そして大きな収入に繋げられるのか知っておくと、転職に有利となります。
アクセンチュアの平均年収ですが、仕事を続ける年数によって変化します。
初年度の平均年収は大体530万円ほどですが、5年ほど経過すると800万円から1,000万円ほどの給料となります。
更に10年ほど仕事を続けると、平均年収は1,300万円から1,500万円まで上昇し、働くことで多くの収入を得られるようになります。
一般企業から見れば、かなり大きな収入を得られる企業と言えるでしょう。
では、同じように競合している他社との平均年収を比較すると、どれくらいの違いがあるのでしょうか。
アクセンチュアが30歳の社員に支給している年収が大体900万円前後となりますので、この数字を参考に他社と比較していきます。
アクセンチュア | 900万円 |
---|---|
Deloitte | 1,100万円 |
NRI | 1,000万円 |
PwC | 900万円 |
ABeam | 800万円 |
アクセンチュアの年収は、他社と比較して同じ程度、もしくはやや少ない傾向があります。
同じ外資系企業でも、DeloitteやNRIは1,000万円以上に到達しています。
一方で、同じ程度の年収、またはそれ以下の収入の企業も多いため、決して安いというわけではありません。
アクセンチュアの初任給や1年目の年収を知っておけば、転職する際の参考となるでしょう。
ただ、初任給や新卒採用と中途採用で異なるため、こうした情報を確認してから転職を検討する必要があります。
新卒採用の場合、大卒と大学院卒で若干ですが給与に違いがあります。
そのため、1年目の年収についてもほんの僅かですが違いが生じています。
初任給は大体30万円から40万円の間です。
外資系の有名企業ということもあり、かなりの金額を支給していると判断していいでしょう。
金額としては満足できる数字となります。
この中には住宅手当や交通費なども含まれていますが、アクセンチュアは比較的こうした手当が充実している企業です。
1年目の年収ですが、大体530万円から560万円の間となります。
これは、大学卒なのか大学院卒なのかによって変化します。
大学卒であれば、530万円程度を目安として判断してもいいでしょう。
他社の年収と比較しても、かなり大きな金額が支給されていると言えます。
ボーナスなども充実している企業ですので、初年度から大きな収入を手にできるのです。
一方で、中途採用の場合はどのように変化しているのか、しっかり確認したほうがいいでしょう。
大半の企業は、中途採用と新卒で年収に違いが生じるため、こうした情報を見ておくのが安心できるポイントです。
採用される業種によって異なりますが、最低で30万円程度、最大で60万円弱が支給されます。
中途採用の場合、他社での実績等をふまえてアクセンチュアが配属先を決めることとなりますので、初任給もかなりばらつきが生じます。
1年目の年収は最低で600万円程度、最大で1,200万円程度となります。
これも仕事の内容によって変わりますが、転職直後に1,000万円以上の収入を得られるチャンスがあります。
アクセンチュアは、年代別で給料が変わる傾向にあります。
20歳~24歳 | 577万円 |
---|---|
25歳~29歳 | 669万円~719万円 |
30歳~34歳 | 689万円~789万円 |
35歳~39歳 | 797万円~901万円 |
40歳~44歳 | 891万円~1,012万円 |
45歳~49歳 | 1,011万円~1,133万円 |
50歳~54歳 | 1,104万円~1,214万円 |
55歳~59歳 | 1,094万円~1,204万円 |
60歳~65歳 | 720万円~ |
このように変化していきます。
45歳を超えると、大体の社員が1,000万円以上の年収に到達します。
ただ、この数字は平均となっていますので、上限とされる年収を超える金額を得られる社員もいます。
アクセンチュアは職種別に年収が変わる傾向にあります。
どのような仕事があるのか、そして年収はどれくらい受け取れるのか、しっかり確認しておくといいでしょう。
アナリスト | 430万円~600万円 |
---|---|
コンサルタント | 700万円程度 |
エンジニア | 1,000万円程度 |
ストラテジー | 1,000万円程度 |
オペレーションズ | 1,000万円前後 |
コンサルタントは、アクセンチュアの強みであるクラウドやセキュリティ分野において、契約している企業にアドバイスや実際の対策を講じる仕事となります。
コンサルタントとして仕事をしている社員はかなり多い傾向があります。
コンサルタントの年収ですが、大体700万円程度の金額となります。
アクセンチュアの給与としてはあまり大きい金額ではありませんが、コンサルタント業務だけでもしっかりした収入に繋げられるのがアクセンチュアの魅力と言えます。
エンジニアは、先進的な技術を磨き、クラウドやセキュリティ分野の開発を行います。
学ぶための力が求められる職種となっている他、言語などの知識も持たなければなりません。
アクセンチュアでも重要な職種の1つとなっています。
年収は大体1,000万円程度となります。
重要な部分である職業ですので、給料もかなり大きな金額が支給されます。
ただ、エンジニアとして求められるものはかなり高くなっており、採用の基準等も含めて厳しい傾向があります。
企業の方針を変えるためのアドバイスを送り、実際に方針転換のための行動を企業と協力しながら行う職種となります。
ストラテジーのアクセンチュアでも重要なポイントとされており、これからの時代に合わせて確実な成果を挙げられるアドバイスが重要となります。
こちらの仕事についても大体1,000万円程度が年収の目安となります。
ストラテジーの年収はエンジニアと同じ程度の金額となりますが、役職次第では更に金額が増える可能性もあるなど、期待できる職種の1つです。
ビジネスを支援するために、企業を支える仕事を担当します。
企業を安定して支えるためのエクスペリエンスを設計し、実際にエンジニアやストラテジーと協力しながら実行していく役割を持ちます。
企業との交渉なども担当しなければならない重要な役割となります。
この仕事の年収も目安は1,000万円程度となりますが、役職に付いている場合は給料がアップします。
様々な部門を統括するような役割も持っていますので、重要な仕事と言えるでしょう。
幅広い業界の知識を生かして、問題点を解決するためのテクノロジーを提供する仕事です。
プラットフォームの構築やセキュリティの強化など、様々な部分で仕事を担当します。
テクノロジーは最適な方法と知識を企業に提供する必要があります。
テクノロジーの年収は大体700万円程度となりますが、こちらも役職などによって給料がさらにアップする場合もあります。
アクセンチュアでも比較的多くの仕事を求められる職種となります。
企業の安定した成長を促すため、継続的にアクセンチュアからアドバイスを送り、企業の経営やイノベーションの推進を図ります。
これらの仕事で先頭として進めていくのがオペレーションズという職種になります。
年収は1,000万円前後となります。
他の職種と年収はあまり変わりませんが、求められる知識などはかなり多くなります。
より企業経営に活かせる知識とコミュニケーション能力が求められます。
次にアクセンチュアの役職別平均年収を見ていきます。
これまで確認した仕事の中には、更に役職というものが追加されます。
役職によっては、とんでもない年収を得られる場合もあります。
まずは年収の比較を以下の表で見ていきましょう。
アナリスト | 430万円~600万円 |
---|---|
コンサルタント | 600万円~750万円 |
マネージャー | 1,000万円~1,250万円 |
シニア・マネージャー | 1,300万円~1,800万円 |
マネジング・ディレクター | 数千万円~ |
このように年収が設定されています。
アナリストやコンサルタントは若手の社員に与えられる役職となり、経験を積むことによってマネージャークラスの役職が手に入ります。
アナリストは実際に企業との話し合いを通じて、問題点を解決するためのアドバイスを与えます。
また、問題点解決や新しい技術の導入のために、他の職種と協力して対策を立てるなどの仕事があります。
若手の社員はアナリストとして仕事をする傾向が多くなります。
そのため年収は500万円前に設定されます。
コンサルタントはアナリストと似たような仕事ではありますが、より高い立場で企業と繋がりを深め、アドバイスや実際に対策を講じていく仕事です。
コンサルタントの場合は、より強いアドバイスを送ることができます。
アナリストからコンサルタントという役職に変更されるケースが多く、この時点で700万円程度の年収が得られます。
マネージャーは、社員の管理をする仕事が主体です。
ただ、アクセンチュアの場合は、これに加えて自身もプロジェクトへ参加し、停滞している状況を打破しなければなりません。
中途採用の場合は、マネージャーからスタートする場合が多くなっています。
年収は1,000万円を超えるケースが多いものの、中途採用では800万円前後となる場合が多くなっています。
マネージャーとしての仕事に加えて、プロジェクト獲得のために交渉しなければならない仕事となります。
より強い権限を持つマネージャーとなりますが、同時に求められる仕事も多くなっています。
年収は1,500万円前後とかなり大きな金額となります。
シニアマネージャーはアクセンチュアの中でも重要な役職となり、求められる仕事は多くあります。
企業経営に参加するような立場として、プロジェクトの獲得や実際の経営を変えるための対策を講じていきます。
また、プロジェクトの責任を負わなければならない立場となりますので、失敗した場合は自身の責任を取らなければなりません。
求められるもの、そして責任という立場が生じるため、年収はかなり大きくなります。
大体2,500万円程度が目安となりますが、実績を上げれば1億円以上の収入に繋がる場合もあります。
これらの福利厚生が用意されています。
手当が充実している企業となっていますが、他にも従業員がアクセンチュアの株式を購入し、運用するという方法も用意されています。
他にも確定拠出型年金の導入が進められています。
他にも様々な手当が用意されています。
安心して仕事ができる環境が作られているのがアクセンチュアと言えるでしょう。
アクセンチュアでは住宅手当が支給されますので、マンション等の家賃も安心して支払えます。
ただ、マネージャークラスになると住宅手当がなくなります。
昇進していくのはメリットを増やしてくれるものの、住宅手当の部分ではデメリットとなります。
残業代は45時間までが対象となります。
それ以上は支給されません。
3ヶ月連続で45時間以上の残業を続けている社員には警告が与えられます。
以前は残業でも稼げる手法があったものの、現在は不可能になっています。
ボーナスは基本的に支給していません。
年俸制という形で契約しているためです。
しかし、テクノロジー部門で仕事をしている社員に対して、年収の3%程度のボーナスが支給されます。
これは、他の部門に比べて給料が安くなりがちで、社員の公平性を欠くためです。
ただ、あまりボーナスには期待できないと言えるでしょう。
アクセンチュアへ転職するためには、まず求めている人材を知らなければなりません。
求められている人材がわからないと、転職するのはかなり難しいでしょう。
その上で、選考対策を講じる必要があります。
まずはアクセンチュアがどのような人材を求めているのか知らなければなりません。
アクセンチュアではコンサルティング業務が中心となりますので、コミュニケーション能力は重要視されます。
また、外資系企業ですので、英語力がなければ採用されるのは難しいでしょう。
コンサルティング業務で他の企業と交渉、または対策を講じるための連絡を取り合うこととなります。
コミュニケーション能力が足りないと、相手が求めている対策が分からなかったり、詳細を引き出せないなどの問題が生じます。
コミュニケーションはとても大事な部分と言えます。
アクセンチュアは外資系企業ですので、英語ができなければ採用されません。
英語力はTOEICなどで結果を出せば採用される確率を上げられるでしょう。
一方で、英語が殆どできないと判断されれば採用は困難となります。
クラウド関連の事業を理解しており、安心して任せられると判断された人材は採用されやすくなります。
クラウド関連の事業、またはセキュリティ部門で仕事をしているなどの証明ができれば、採用される可能性は高まります。
求められている人物像がわかってきたところで、次に選考対策を行います。
ただ、個人で対策をしても、そう簡単に採用してくれないのがアクセンチュアです。
より質の高い人材を求めるために、採用する人を制限する傾向があるためです。
どうしてもアクセンチュアへ転職したいと考えているなら、選考対策を講じながら転職エージェントを活用してください。
エージェントを活用することで、選考対策を万全にできる他、アクセンチュアへの転職を狙いやすくなります。
ここまでアクセンチュアの年収について説明しました。
アクセンチュアは外資系企業でクラウド関連を担当している企業です。
求められる要素が多くなっている企業ですので、その分だけ大きな収入を得るチャンスがあります。
ただ、採用されるためには高い能力を証明する必要があります。
転職の際はエージェントの活用等も検討してください。