サイバーエージェントはネットを中心に多くのサービスを提供している会社です。
様々な取り組みを行っている他、系列の会社も多数排出するなど、勢いのある会社です。
この記事では、サイバーエージェントの年収について説明します。
また、サイバーエージェントの年収がどのように推移しているのか、会社としてどのようなサービスを提供しているのかなど、サイバーエージェントの概要についても説明します。
■まとめ
まずはサイバーエージェントの平均年収を確認しておきましょう。
サイバーエージェントはどれくらいの平均年収を受け取れるのか、そして年収の推移はどのように変わっているのかなど、こうした情報を見ておきましょう。
サイバーエージェントの平均年収は682万円です。
これは有価証券報告書に記載されています。
勢いのある会社としては、あまり平均年収が多くないように思われますが、実は近年の年収は減少傾向にあります。
2016年度 | 780万円 |
---|---|
2017年度 | 703万円 |
2018年度 | 709万円 |
2019年度 | 682万円 |
2020年度 | 682万円 |
このように、5年前の2016年度には780万円の平均年収となっていましたが、5年間で平均年収は100万円近くも減少しています。
これには採用している社員の年齢が若くなった部分もありますが、勢いの割に業績が低迷しているためです。
サイバーエージェントの給与体系ですが、能力別年俸制が採用されています。
この年俸制によって、社員の給料はある程度固定されています。
残業代は年俸の中に含まれているため、どれだけ残業代しても手当は得られません。
また、昇給制度を用意していますが、近年は業績の低迷が影響している傾向もありほぼ金額が変わりません。
数千円程度増えているだけで、あまり大きな昇給は期待できなくなっています。
これらの見直しが半年に1度行われ、昇給または昇格による給与アップが期待できます。
年齢や男女別で年収はどのように変わっていくのでしょうか。
こうした情報もチェックしておくと、入社時期などによる給与の違いを確認できます。
年齢 | 男性の年収 | 女性の年収 |
---|---|---|
20~24歳 | 577万円 | 577万円程度 |
25~29歳 | 609~659万円 | 577万円程度 |
30~34歳 | 641~741万円 | 577万円程度 |
35~39歳 | 725~829万円 | 592万円程度 |
40~44歳 | 769~889万円 | 615万円程度 |
45~49歳 | 781~903万円 | 650万円程度 |
50~54歳 | 808~918万円 | 660万円程度 |
55~59歳 | 771万円~881万円 | 634万円程度 |
60~65歳 | 500~881万円 | 500~634万円程度 |
このように推移しています。
男性は年収の伸びがいいものの、女性は年収の伸びが悪く、思っていたほど給与を得られません。
これは役職につけない女性が多くなっているため、このように推移している傾向があります。
サイバーエージェントの初任給はコースによって変わります。
コースによる違いをしっかり確認しておきましょう。
また、一般企業の初任給との違いについても理解しておくといいでしょう。
ビジネスコース | 408万円 |
---|---|
エンジニアコース | 450万円~ |
デザインコース | 408万円 |
コースによつ違いはこのようになります。
エンジニアは待遇が他のコースよりも改善されており、年俸の契約は450万円からとなります。
これは実力を確認してから決められるため、実力のある人は初任給が高くなります。
一方で、他のコースは408万円で固定されます。
これは年俸の契約によって最低額がこの数字に設定されるためです。
これ以上の金額を望むためには、半年ごとの査定によって昇給を狙う必要があります。
ただ、近年は昇給の金額があまり高くないため、思っていたほど給料は上昇していきません。
この初任給ですが、一般企業で得られる初任給が250万円程度と考えると、かなり大きな金額が得られると判断できます。
ビジネスコースやデザインコースでも月収34万円が支給されるシステムとなりますので、毎月の給料はかなり多いと言えます。
一般企業よりも稼げる初任給が設定されているものの、残業代などはこの中に含まれていないことを考えると、手当によって得られる上乗せはあまり期待できないでしょう。
また、ボーナスも出ない企業ですので、年俸以外の恩恵はあまり期待できない傾向があります。
サイバーエージェントは役員になると給料が上昇します。
役員の給料の推移を見ておけば、昇進した時の恩恵がある程度わかりやすくなるでしょう。
主任 | 839万円 |
---|---|
係長 | 1,025万円 |
課長 | 1,173万円 |
部長 | 1,230万円 |
このように役職を得ると給料がアップします。
契約が変更されることにより、年俸が多くなるのです。
主任程度ではあまり多くの給料は得られなくなっていますが、係長以上の役職を得ると年俸の増額がかなり期待できます。
課長や部長クラスになると、1,000万円は確実に受け取れるようになり、かなり年俸の額も増えていくのです。
昇進していくことのメリットは大きく、近年ではなかなか年俸が上昇しない状況を改善させられます。
サイバーエージェントは、昇進によって給料アップを図っている傾向が多く、近年は昇進している社員の恩恵がかなり多くなっています。
サイバーエージェントで仕事をする場合は、福利厚生や生涯年収についても確認したほうがいいでしょう。
特に福利厚生という部分は、実際に働く際にかなり大きな影響が出ます。
できる限り確認して、転職する際の参考にするといいでしょう。
いくつか特徴のある福利厚生について、簡単に説明します。
女性が出産や育児を経ても働き続けられる環境を整えるため設けられた福利厚生です。
より女性が働きやすい環境を得られます。
技術者が仕事に集中し、スキルアップを図れるようにしている福利厚生です。
技術者を支援し、その力を最大限に発揮できるようになります。
勤務しているオフィスから2駅以内であれば3万円の家賃補助が支給されます。
また、入社して5年を経過した場合は、どこに住んでいても5万円の家賃補助が支給されます。
入社3年目以降の社員に対して、リフレッシュ休暇やスキルアップを目的として5日間の有給休暇を取得できるシステムです。
この有給休暇の利用方法は自由となります。
サイバーエージェントの生涯年収は約3.1億円となります。
初任給からそれなりに高い金額を得られる他、役職によって給料アップが期待できる企業となっていますので、これだけの大きな収入を得られます。
ただ、近年は昇給がかなり厳しくなっている傾向もあるため、初任給に近い金額で給料が推移ししていくと思っていたほどの生涯年収にならない可能性があります。
ここまでサイバーエージェントの年収について説明しましたが、サイバーエージェントはどのような会社なのかも知らなければなりません。
中途採用として入社するためには、会社の情報をしっかり得ておく必要があります。
サイバーエージェントは広告事業、ゲーム事業、メディア事業を中心としている企業です。
広告事業は主にインターネット広告を中心に展開しており、様々な企業の広告を発信しています。
この事業で成功したサイバーエージェントは、徐々にゲーム事業やメディア事業という部分に事業拡大を図っています。
ゲーム事業は自社で提供しているサービスもありますが、子会社であるサイゲームスが制作しているゲームを展開する場合もあります。
ゲーム事業は成功している時期もありましたが、ソーシャルゲームの多様化によって苦戦を強いられています。
メディア事業としては、Abematvを展開しています。
ネットのテレビ局として大々的にスタートした事業は、ネットメディアとして非常に多く活用されるようになりました。
しかし、経営という部分で白線が続いている事業となっており、見直し等も検討されています。
サイバーエージェントの社風は、若い社員が活躍しやすい環境を作り出すという部分に置かれています。
また、モチベーションを上げるためのイベント等を積極的に展開しているなど、今までの会社にはない取り組みも多数行われています。
コミュニケーションを取ることに意識を置いており、グループ内では積極的な会話が行われています。
こうした会話を通じて様々な発見を得るところをサイバーエージェントは重視しています。
サイバーエージェントに入社するためには、どのような人材が求められているのか知らなければなりません。
社風に合わない人材では採用されるのは難しいかもしれません。
できる限り必要な情報を得てから中途採用としての入社を検討してください。
サイバーエージェントが求めている人材については、まずコミュニケーションをしっかりと取れる人です。
サイバーエージェントはコミュニケーションが重要視されていますので、話し上手でなければなかなか仕事はできないでしょう。
また、イベントなどに積極的に参加して、周りとのいい関係を築ける人も求められます。
黙々と仕事している人は合わない会社でもあります。
他にもメディア事業やゲーム事業など、その分野の知識を得たいという探究心がある人も求められます。
サイバーエージェントへ入社した人は、エンジニアとして必要なスキルが求められます。
プログラミングはもちろんのこと、デザインコースの場合はデザイン関連の資格が必要です。
また、専門性の高さを求められるため、これまでに学んできたプログラム言語なども重要視されます。
また、条件として機械学習の経験や理解、事業の分析から提案といったフローができる人材が求められます。
あらゆる状況を分析して、新しい提案ができるような人材でなければ、サイバーエージェントへの中途採用はかなり厳しくなるでしょう。
前の会社でどのような仕事をしていたかも重要なポイントです。
重要というわけではありませんが、ネット広告に関連する事業が主体であるサイバーエージェントは、ネット広告への興味関心も求められます。
あまり関心がないと判断されると、中途採用の難易度は高くなります。
ここまでサイバーエージェントの年収について説明しました。
サイバーエージェントは近年業績面では苦戦している企業となりますが、新しい分野に挑戦している企業としては非常に有名です。
また、子会社なども多数展開しており、多方面での展開が今後も狙いやすい企業となります。
年収は年俸制という形で決定されますが、見直しは年2回行われています。
この見直しで給料がかなり上がる場合もあるので、初期の年俸が安く設定されたとしても、金額が将来的にはかなり高くなる可能性はあります。