今回は大手外資系企業の「IBM」について、インターンシップ情報を中心にまとめました。
本記事を読むことで、「IBMインターンの内容や選考フロー」「IBMインターンの選考対策」「IBMインターンの特徴やメリット」などを知ることができます。
IBMのインターンシップを検討している方や、情報を探している方は是非、参考にしてみてください。
特に選考対策の部分では、実際に出題された問題についても紹介し、対策方法も解説しています。
◇電話面談
まずは、IBMという会社について簡単に解説していきます。
IBMは大手の外資系企業なのですが、情報システムに関わる製品やサービスを提供・販売している企業になります。
業種で言うと、「情報サービス業」となり、従業員数は会社規定により非公開となっていました。
全国に事業所があるので、数万人単位で従業員の方はいるかと推測されます。
米IBMの孫会社であり、有限会社アイ・ビー・エム・エイ・ピー・ホールディングスの100%子会社です。
IBMは外資系企業でアメリカの文化も取り入れているからか、チャレンジングな社風で、社員同士が対等に接することができる会社です。
仕事自体は協力して行うものが多く、個々の力も求められるので、それぞれがスキル向上に熱心でもあります。
外資系といえばドライな社風をイメージしがちですが、社員同士の関わりも多くあり、互いにコミュニケーションを取る機会が多いです。
スマートながらも業務時間は長い傾向にありますが、やりがいもあり、バランスが取れている企業でしょう。
IBMは以下の3つのValue(価値観)を大切にしており、この価値観に共感する人材を求めています。
日々進化し続けるITサービスを提供し、お客様と関わる中でこれらの価値観は大切になってきます。
お客様と関わる中で、全力を尽くす姿勢や信頼と責任は大前提です。
また、価値あるイノベーションを生み出そうとするチャレンジ精神についても、重要視されます。
個々の力があり、チームとして成り立つという意味そのものかもしれません。
IBMはこのような人材を求めているので、インターンシップ選考や本選考でもこのような価値観を持っている人材なのか、吟味されるでしょう。
IBMのインターンシップには、以下の4つのコースがあり、4~10日ほどの比較的長期なものです。
それぞれについて見ていきましょう。
参加条件については「3月末、9月末に卒業・修了予定の大学3年生、大学院1年生、高等専門学校4年生」「全日程に参加できる方」の部分が、インターンの4つのコースで共通となります。
さらに、コンサルタント・コースでは「コンサルタント職を自身の社会人キャリアに検討されている方」が条件となっています。
定員は公式サイトに記載されていませんでしたが、参加者の情報だと、25名程度とのことです。
開催地域は「東京」「大阪」「名古屋」であり、会場はIBM本社及び支社で行われます。
2020年の開催日程はこのような感じです。
インターンの内容は以下の通りです。
選考の流れは以下の通りとなります。
STEP1:基本情報入力
STEP2:参加希望コース選択
STEP3:エントリーシート(ES)提出
STEP4:Webテスト受験
STEP5:書類審査
STEP6:電話面談(予定)
STEP7:結果通知
参加条件は、先ほどの共通条件の他に、「ITスペシャリスト職を自身の社会人キャリアに検討されている方」があります。
定員はこちらも参加者の方によると、20名程度とのことでした。
会場は「東京」「大阪」となり、どちらか選んで参加することになります。
2020年の日程は以下の通りです。
選考の流れについては、コンサルタント・コースと同じです。
参加条件は、共通条件の他に「プログラミング経験のある方(言語、レベル不問)」「データサイエンティスト職を自身の社会人キャリアに検討されている方」です。
定員については不明で、会場は東京のみとなります。
2020年の日程については、以下の通りです。
実プロジェクトを題材とし、分析を行うのでよりリアルな体験ができます。
選考の流れについては、コンサルタント・コースと同様です。
応募条件は共通のものの他に、「(学科、スキルなど)デザイン学科に在籍しているなど、デザイン教育を受けた経験がある方」となっています。
定員はこちらも不明で、東京のみでの開催のようです。
2020年の日程は、2020年8月3日(月)~8月7日(金)の1回のみでした。
実際に第一線で活躍している社員の方と一緒に業務を体験し、IBMのデザインについても深く知ることができます。
選考の流れについては、これまで紹介した3コースと同様になっています。
ここからは2020年のインターンシップ参加者の情報を元に、過去問と対策法を解説していきます。
解説するのは、以下の選考についてです。
エントリーシートの設問は大きく2つあり、どのコースも共通のようです。
早速見ていきましょう。
(500文字以下)
設問1では、IBMのインターンシップに参加したいという熱意を伝えることが重要です。
「応募した経緯」「どのようなことを学びたいか」「どのようなことに興味があるのか」などを絡めて書くといいでしょう。
あなたの強みは何ですか?根拠となる経験とともに教えてください。
その強みをどのように活用して、組織や社会にどんなよい変化を起こせると考えていますか?(600文字以下)
設問2では、自身の経験などから「自分が思う強み」についての問いです。
事前にしっかりと自己分析を行っておく必要があります。
上記のように、かなり深い部分まで自己分析ができていると、いい文章を書くことができます。
さらにそれらを生かしてどう変化を起こすか、という部分まで、選択したコースの内容なども踏まえて書くといいのではないでしょうか。
また、500~600字程度の限られた文字数で、いかにうまく書けているかという部分も選考の対象になる可能性があります。
数字などを使って、簡潔に、具体性を持って伝えることを意識しましょう。
Webテストについては「数列予測」「適性検査」が行われるようです。
数列の法則を見抜く力が必要で対策は不可でしょう。
数列の他にも、数学の問題も用意されているようです。
数学の問題については、難しい問題はなく、書籍などで復習しておくといいでしょう。
ただ、40分で30問以上と問題数は多いので、早く解く力を身に付けておくといいですね。
テスト自体は、自宅でパソコンなどを用いて行う形式です。
結果発表までには、受験後1カ月ほどの期間があります。
電話面談は予定となっているため、行われる場合もあり、行われない場合もあります。
基本的にはESとWebテストで合否が確定するようです。
電話面談については、内容などの詳細があまりわかりませんでした。
予め指定された日時に行われます。
面談とはいえ、簡単な面接をイメージするといいと思います。
内容としては、「ESの深掘り」「学生時代力を入れたこと」「自己紹介」などが一般的です。
過去の情報がほとんどなかったのですが、簡単な面接対策とESの読み返しをしておくくらいの対策でいいでしょう。
まずはインターンシップに参加するメリットや、特徴について見ていきましょう。
口コミを参考に、インターンに参加するメリットを3つ紹介します。
まずIBMのインターンでは、IBMの技術に触れることができます。
ITスペシャリスト・コースでは、実際にWatsonを用いたプログラムも用意されており、楽しく学べるでしょう。
次に、IBMについても深く知ることができます。
5日間のインターンシップで、IBMの実際のプロジェクトなどを題材とした内容です。
さらに社員のみが利用できるe-learningサービスも利用でき、IBMの働く環境や仕事内容についても深く知ることができます。
最後に、IBMの社員の方と交流する時間も設けられていることもメリットです。
決められた時間での交流だけでなく、ランチの時間なども関わることができ、多くの時間を使って話すことができるでしょう。
社員の方はNGなくほとんどの質問に答えてくれるそうで、先ほど話した「IBMについて深く知る」という部分にも繋がります。
就活での不安やIBMについての疑問や業界についてなど、普段聞けない質問を用意しておくといいですね。
結論から言うと、IBMのインターンに参加することで、内定に直結すると言うことはなさそうです。
とはいえ、多少なりとも有利になることはあります。
その理由として、「IBMについて詳しくなれる」「早期選考に参加できる」といったことがあるからです。
IBMの技術に触れ、社員さんとの交流をする中で、自らの志望動機や入社後どのように活躍したいかといった部分で、より具体性が増すことは間違いありません。
早期選考に参加できるということも、就職活動を行う上でメリットにはなるのではないでしょうか。
とはいえ、インターン参加者も選考で落とされている人もおり、安心はできません。
直接的に採用に対して有利になることはなさそうですが、インターンから学べるものは大きそうです。
今回はIBMについてインターンの内容や、選考対策について主に紹介してきました。
インターンではコースも4つに分かれていたので、自分の興味のあるコースを選んで参加してみましょう。
参加のメリットも結構あり、IT系や外資系を希望する学生は業界研究目的でも、多くの学びがあるのではないでしょうか。
IBMのインターンで学んだ技術や考えを、就活の場でアピールすることができれば、内定に近づくことができるでしょう。
興味があればぜひ、参加することをおすすめします。