大学を中退した場合に気になるのが「就職への影響」。
実際には就職活動にどんな影響があるのでしょうか。
大学を中退してしまった方が就職を目指す上での注意点やポイント、おすすめの探し方などを解説します。
大学を中退した方が働く際の最も簡単な方法は、「アルバイトでフリーターとして働く」ことです。
アルバイトであれば正社員のように厳しい入社試験はなく、ほとんど場合は履歴書提出と面接だけで働くことが可能です。
しかし、長い期間フリーターとして働いてしまうと、正社員への道はどんどん険しいものになっていきます。
後々になって正社員の面接を受ける際に、「なぜ長い間フリーターとして働いていたのか?」という質問を必ず受けることになるでしょう。
いずれ、「正社員で働きたい」と思っている方は、フリーターとして働く上でも、就職活動の準備はしっかり進めておくことをおすすめします。
大学を中退した方の中には、正社員として就職している方もいます。
しかし、実際には「大学中退」となってしまうと、なかなか内定がもらえなくなってしまうのも事実です。
大学を中退したことに対する企業の評価は当然良いものではなく、面接でも「なぜ大学を中退したのか?」という質問は避けられません。
大学を中退した後に正社員を目指して就職活動を行う場合は、この点についての面接対策も必要不可欠といえるでしょう。
大学を中退していても「公務員になる」という道があります。
基本的に公務員は「公務員試験」に受かれば就職のできる職業であり、職歴や学歴については問われていないからです。
ただし「公務員」と一括りに言っても、国家公務員や地方公務員など仕事の種類はさまざまです。
それぞれ区分によって試験レベルに違いもあるため、必要であれば予備校に通うなどしてしっかりと公務員試験対策を行う必要があるでしょう。
大学中退後、「起業」を選択する方もいます。
会社を起業する上では「学歴」はほとんど関係なく、それよりも「行動力」や「バイタリティ」といった能力が企業においては重要になります。
しかし、学歴は関係ないからといって、決して易しい道ではありません。
起業して毎月安定した収入を得ることは、就職する以上に大変なことといえます。
もしも大学中退後に起業を選択するのであれば、生活費の部分も含めて入念な準備をしておきましょう。
✔正社員として就職している方もいます
✔公務員試験を受けて公務員になる方もいます
✔少数ですが、起業をする方もいます
大学を中退した場合、最終学歴は「高卒」となります。
この場合のデメリットとして、就職活動を行う際に「高卒以上」や「学歴不問」と記載がある求人にしか応募できなくなってしまう点が考えられます。
日本の企業は「新卒一括採用」の手法をとっている場合が多く、応募できる求人が大卒と比べて大幅に減ってしまうことになるでしょう。
一般的には「大卒よりも高卒の方が年収が低い」という点も大学中退のデメリットとなります。
月給ベースで見たときには、数万円単位で差が生じてしまう場合も少なくありません。
最終学歴が高卒となれば、基本的には大卒の人よりも低い給料となってしまうことに気をつけましょう。
日本の企業において最も多い募集が「新卒採用」となりますが、大学を中退してしまえば、当然この新卒枠では就職活動ができません。
先ほども触れたように、「高卒以上」や「学歴不問」の求人を受けていく必要があり、新卒募集と比べて少ない枠で応募をしていく必要があります。
大学中退をした後に正社員として安定した職に就きたいと考えている方は、できるだけ早く就職を決めることで「空白期間」を作らないようにしましょう。
この「空白期間」とは、文字通り何もしていない期間を指します。
フリーターとして働いていたとしても「空白期間」とみなされることが一般的です。
空白期間が長いほど面接での評価も悪くなりやすく、結果として就職が難しくなってしまう点に注意してください。
大学を中退した際には「中退理由」を明確にしておきましょう。
なぜなら、企業の面接を受ける際に必ずといって良いほど聞かれる部分だからです。
中退理由が「大学に通うのが面倒だった」「何となく大学をやめた」などの理由であれば、面接での評価もマイナスになってしまいます。
中退した事実を変えることはできないため、できる限り「前向きな理由」で答えられるように準備をしておきましょう。
資格を取得することも、就職活動を有利に進めるための有効な手段の一つです。
人気な資格では「TOEIC」や「日商簿記検定」などが挙げられますが、ただ闇雲に勉強することはおすすめしません。
自分がどんな職業に就きたいかをしっかりと考え進みたい方向を定めた上で、その仕事に役立つ資格の取得を目指していきましょう。
「プログラミング」のスキルを身につけることも、大学中退のデメリットを挽回するおすすめの方法です。
現在、IT関連の求人は非常に多く出回っており、プログラミングを扱えることは大きなアピールポイントとなるでしょう。
✔最終学歴が「高卒」になります
✔大卒よりも高卒の方が年収は低い傾向があります
✔新卒採用の募集に参加できません
求人の探し方としては、インターネットを使って探すのが最も手軽な方法です。
求人サイトで探すのも良いですが、気になる企業がある場合には、その企業のホームページを見てみることもおすすめです。
ホームページ上で採用情報が出されている場合も多いので、情報を逃さないようしっかりチェックしてください。
公共機関である「ハローワーク」を利用するのも、おすすめの方法です。
ハローワークでは求人紹介の他に、面接対策や業界研究などのイベントも定期的に開催されています。
また、ハローワークは企業と求職者の間を取り持ってくれる役割もあり、その点でも就職に不安を持っている方はぜひ活用すべきサービスだといえるでしょう。
求人を探す上では「転職エージェント」の利用も有効な方法です。
転職エージェントは求人を紹介してくれるだけではなく、応募書類の作成や面接対策などの就活に関する準備もサポートしてくれるサービスです。
数多くの転職エージェントがありますので、自分にあったエージェント会社を探してみると良いでしょう。
「実践型スクール」とは、ある一定期間、学校に通いながらその仕事について学ぶことができるスクールです。
様々な分野の実践型スクールがありますが、近年では「プログラミング」領域の実践型スクールが増えています。
これらの実践型のスクールは、卒業と同時に就職につながるような仕組みがある点も魅力となっています。
大学を中退している場合、選考における「面接対策」は必須です。
なぜなら、ここまでの話でも触れたように、「なぜ大学を中退したのか?」という厳しい質問が高確率で予想されるからです。
ここで大切なことが、「嘘をついてごまかさない」ということです。
全てをありのまま伝える必要はありませんが、自分に至らなかった点があれば、その部分についてはしっかり認めるのも重要なことです。
面接対策については一人で進めることも大変ですので、ハローワークや就職エージェントなどを利用して、相談しながら考えていくとよいでしょう。
就職対策では面接だけではなく、「筆記試験」の対策もしっかり行なっておきましょう。
就職試験における筆記試験にはいくつかの種類があり、代表的なものとしては「SPI」「CAB」「GAB」「内田クレペリン検査」「一般常識試験」などが挙げられます。
その中でも「SPI」と「一般常識試験」はとくに出される可能性が高いため、対策必須の項目と言えます。
✔大学中退の理由を明確にしましょう
✔資格取得にチャレンジしましょう
✔プログラミングなどのスキルを身につけましょう
「キャリアスタート」は、主に第二新卒やフリーター転職に強みを持つ就職エージェントです。
サービス利用者の累計は「1万5千人以上」と確かな実績を持っています。
求人紹介に加えて、自己分析を一緒に進められる就職相談などのサービスも充実しています。
求人数も豊富であり、それらは全てキャリアアドバイザーが直接訪問して取材を行なっているため、情報の信頼性も高いといえるでしょう。
「ハタラクティブ」は「20代の就職未経験者」のサポートに強みを持つ転職エージェントです。
大学中退者の方も、安心して就職活動を進めることができます。
主に関東圏を中心に展開しており、80%を超える高い就職率を誇っています。
一人一人に専任のコンサルタントがつくため、就職に関する丁寧なサポートを受けることが可能です。
「ジェイック」は、就職後の定着率が9割以上と非常に高い数字を残している点が特徴の就職エージェントです。
ジェイックの就職支援の方向性として、「離職率の高い企業は紹介しない」という考え方が徹底されています。
そのため、「ブラック企業には入りたくない!」という方にとくにおすすめのエージェント会社です。
「ProEngineer」は、第二新卒やフリーターの方におすすめのプログラミングスクールです。
なんと「完全無料」で受講できるコースもあり、「働いていなくてお金がない」という方も安心してプログラミングの勉強が可能です。
また、ProEngineerは就職支援サービスも充実しています。
求人数は3,500件以上と多くの求人を確保しており、「ビジネスマナー」や「履歴書の書き方」などの細かなサポートも手厚いプログラミングスクールです。
「TECH::EXPERT」も人気の高いプログラミングスクールの一つです。
こちらは「就職できなければ全額返金」と打ち出しており、就職支援には絶対の自信を持っている点が特徴です。
実際に、98%と非常に高い就職率が公表されています。
転職先についても、ベンチャー企業から東証一部上場企業まで幅広く求人を取り扱っており、一般には公開されていない「TECH::EXPERT専用」の求人がある点も魅力です。
高いスキルが身につけられるだけではなく、自分に合った転職先も見つけることができるプログラミングスクールとなっています。
✔ハローワークを利用しましょう
✔転職エージェントも活用しましょう
✔面接・筆記試験対策をしましょう
今回は大学を中退した方に向けて、就職活動への影響や進め方のポイントなどについて解説してきました。
「大学中退」という事実は面接でも突っ込まれやすい部分ですが、しっかり対策をしていければ、正社員での就職も十分可能といえます。
最後に紹介した就職エージェントやプログラミングスクールなども活用しながら、自分に合った就職先を探していきましょう。