大学院入学時に、出身大学よりも学力やブランド力の高い大学への編入を目指す、学歴ロンダリング。
言葉の成り立ちから、ネガティブな印象も強いですが、実態はどうなのでしょうか?様々な角度から、ご紹介していきます。
特に理系の学生や、研究の頻度の高い学部などの学生で、専攻している分野を深く知りたい場合や、師事したい講師などが、別の大学にいる場合、編入する学生も多く見られます。
自分の研究の先に、将来設計が出来ている学生は、とてもメリットがありますが、反面院試の費用なども、ばかになりません。
国立でも1校3万円程度の費用が必要で、地方学生ならその他、宿泊費や交通費も必要です。
将来設計を立てた上で進むことが、安心かもしれません。
学歴での選考が厳しく、現在の大学では、エントリーシートで落とされる様な企業を志望している場合は、学歴ロンダリングが有効になります。
企業側は、最終学歴で判断する場合が ほとんどですので、そういった企業を目指す学生は、学歴ロンダリングで学歴をかえる為のチャレンジを行います。
語源となったマネーロンダリングとは違い、自分の力で試験を受け、合格する事が必要ですので、語源とは違い、真っ当な対策であると言えます
やりたいことが決まってない学生や、実はもう少し学生を続けたい場合も、この学歴ロンダリングをする事があります。
試験を受ける手間や、試験勉強などを考えると負担も大きいですが、学生を続けることが出来るのは事実です。
どれだけいい大学へ学歴ロンダリングをしても、将来就職を考える学生にとっては、場合によってデメリットになる場合もあるので、将来的な計画も含めて、注意が必要です。
✔ゼミや研究室など
✔就職対策の為
✔まだ学生でいたい
深く掘り下げて学びたい学問や、専門的な研究を長期的に続けたい場合などは、とてもメリットがあります。
研究の設備や研究や、ゼミの講師から学ぶ事を目的に、編入する学生が大変多いのはこの為です。
実際に特に理系の学生に多いのが、専門的な研究などを目的に、東京大学への編入な度を行うパターンです。
試験の難易度も、入試に比べるとかなり下がる為、レベルにもよりますが、しっかりと準備をすれば、かなり上のランクへの編入も可能でしょう。
学歴などの基準が設けられている企業などに対しての、就職対策としても有効です。
エントリーシートなどでは特に最終学歴を重視する場合が多く、編入も努力したと認められるケースも多くあります。
学歴ロンダリングの経緯を、他のやりたかったことなどに絡めて伝える事ができれば、より就職を有利に進められる、武器にもなるでしょう。
学歴にコンプレックスを抱いている学生や、見栄っ張りな学生もまれに学歴ロンダリングを行います。
入試に比べ、大幅に試験難易度が低いため、過去問題等での対策を十分にすれば、比較的受かり易いという特徴があります。
他のデメリットを理解した上での、学歴ロンダリングであれば、一生ついてくる学歴を、自分の満足いくものに、変える事も可能です。
✔学びたい学問、分野を掘り下げれれる
✔就職に有利になる場合も
✔ブランド、見栄をはれる
学歴ロンダリングの代表的なデメリットは、ずばり孤独です。
今までの友達と離れ、一人で試験勉強をスタートさせます。
入試の際などは、友人達の頑張りを見て刺激を受ける事も出来ましたが、基本的にはひたすら一人で合格までを進めます。
SNSなどで仲間を募ってもいいかもしれませんが、学歴ロンダリングの動機や意思が不十分の物である程、勉強以外の遊び友達などになってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
同じ志をもって、同じ大学から同じ大学への編入した友人が居なければ、やはり入学後も孤独からのスタートです。
もともとその学校や学部にいたメンバーの中に、新しく入っていくパターンも多くあります。
とは言え、自分からコミュニケーションをとったり、積極的に仲間になる努力ができれば大丈夫です。
はじめの孤独はつらいかもしれませんが、捉え方や、活用方法によっては、人間を大きく成長させるチャンスにもなるかもしれません。
同級生より数年後の就職活動になるので、就職活動が不利になるといった情報もありますが、それは心配ないでしょう。
留学や休学する生徒も多い時代になってきていますので、就職に至るまでの間、どういった事に時間を費やし、どういう成果がったのかが、きちんと語れれば、問題はありません。
ただ、大学や学部によっては単位認定数が少なく、単位取得に時間をとられてしまう場合もあります。
その場合は、卒業の為の単位取得に時間を割かれ、就職活動の時間を思ったように確保できない場合があり、その場合は不利にはたらくでしょう。
就職を目的とした学歴ロンダリングを考えている際は、事前に編入後の計画も確認しておくと安心です。
✔試験までの孤独
✔入学後の孤独
✔就職に不利になる場合も
学歴ロンダリングの情報は様々あり、今回ご紹介したもの意外にも、よりネガティブ寄りの情報や、ポジティブな情報まで様々です。
一番確かな情報を得る方法は、経験者から学ぶという事です。
身近な人から、知り合いの知り合いまで、幅広く経験者を探し、情報を得ることが一番です。
対策の方法から、注意点まで、しっかりと情報収集に協力してもらいましょう
編入の際の試験は、ほとんど過去問題の対策で大丈夫の様です。
希望の編入先が決まった際は、直近の物から数年前の問題まで、過去問題を繰り返し勉強しましょう。
自分の目標や目的を意識しながら、孤独ながら、継続した努力も必要です。
これも、経験者や過去問題集から情報収集をし、問題の傾向を知っておくことも、学歴ロンダリング成功へのステップです。
また、過去問で大きな割合を占めているカテゴリーの出題を、徹底的にやりこむのも対策の一つです。
出題傾向を把握したうえでの準備は、無駄が少なく、効率的に進められるので、お勧めです。
✔実際に経験した人に聞く
✔過去問題をひたすら解く
✔出題傾向を知る
学歴ロンダリングは、その名称のイメージと違い、努力や向上心も必要になるチャレンジです。
デメリットも勿論ありますが、紹介しきれなかったメリットも沢山あります。
全く知らないコミュニティーで自分の知り合いや、仲間を作っていく事は、人間力アップにつながり、視野も大きく広がるはずです。
また、企業によっては学歴ロンダリングの経緯をみて、努力をしっかりと評価してくれる場合もあります。
特に就職が目的で学歴ロンダリングした場合は、編入先での成果や頑張った事などを、エピソードとして語れるようにしておくと、他の活生にはない、特徴として差別化する事
今回のご紹介した、メリット、デメリットも参考にして、自分の満足のいく学歴で、就職などに臨んでくださいね。