今回はNEC((株)日本電気)の年収についてまとめました。
NECは東京都港区芝に本社を構える、業種を電気機器であり、また事業内容がシステムプラットフォーム事業やエンタープライズ事業等多岐に渡るIT企業です。
NECへの連色を考えている方、また新卒で入社を考えている方は、本記事の解説を参考にしてみてください。
年収についてだけでなく、福利厚生や求められる人物像等についても解説しています。
■まとめ
年度 | 平均年収(万円) |
---|---|
2000 | 761 |
2001 | 781 |
2002 | 726 |
2003 | ー |
2004 | ー |
2005 | 743 |
2006 | 748 |
2007 | 747 |
2008 | 764 |
2009 | 717 |
2010 | 698 |
2011 | 707 |
2012 | 671 |
2013 | 746 |
2014 | 770 |
2015 | 834 |
2016 | 805 |
2017 | 789 |
2018 | 799 |
2019 | 815 |
※2003,2004年度は有価証券報告書に記載されていなかったため不明
NECが公表している有価証券報告書より、平均年収の推移は上記の表のようになります。
671~834万円と幅はありますが、全体の平均は756.7万円(2003,2004年は除いて計算)と高水準です。
国税庁が公表している「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、業種平均年収が440.7万円、情報通信業の平均年収が622.4万円となっており、それぞれを約300万円、130万円上回る高収入であることが分かります。
引用元:NEC有価証券報告書NECは主任に昇進するまでは基本給が支払われ、申請をすれば残業代も支払われます。
主任以降は裁量労働制となり実際の労働時間が給与には関係なくなるため、いかに効率よく働くかが重要となります。
その他年1回(4月)の昇給、年2回(6月,12月)の賞与があり、また各種手当も充実していると好評です。
引用元:給料BANK
年齢 男性の年収(万円) 女性の年収(万円) 20~24歳 336.0~ 336.0~ 25~29歳 615.6~666.6 539.3~562.0 30~34歳 663.4 ~764.4 576.8 ~593.9 35~39歳 688.0 ~791.0 596.9 ~617.1 40~44歳 768.8 ~888.8 670.6 ~686.0 45~49歳 874.5 ~995.5 751.1 ~785.0 50~54歳 955.6 ~1,066.6 804.8 ~861.6 55~59歳 946.7 ~1,057.7 798.1 ~852.5 60~64歳 611.9 ~1,057.7 553.5 ~798.1
NECは年功序列の風潮が強く、表のように年齢とともに昇給していく様子が分かります。
しかし、近年では研究職を対象に新卒への給与を1,000万円 に設定する動きがある等、年功序列の廃止の傾向も見受けられます。
しかし、社会経験のない若者の高収入に対する妬み・嫉みが募るのではないかという懸念もあるようです。
(参考:NEC「新卒年収1000万円」の衝撃 年功序列の廃止か、「3流国への没落」か )
学位 | NECの初任給(千円) | 一般的な初任給(千円) |
---|---|---|
大卒 | 212 | 206 |
短大卒 | ー | 181 |
高卒 | ー | 165 |
NECの公式HP、また厚生労働省が公表している「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」より、各学歴の初任給は上記のようになっています。
NECでは募集対象を大卒以上としているため表では大卒のみの記載としていますが、平均を上回っていることが分かります。
詳しい募集対象(新卒)は以下の通りです。
※学部・学科は問わない
顧客や社会と対話しながら、プロジェクトの組成、事業会社の設立、企画・開発のリード、また組織管理等を行います。
世界に目を向けた業務も存在します。
顧客との対話を通じて課題を発見し、そこから解決策を提供する「ソリューション営業」です。
NECにおける営業は”Better Products, Better world”という価値観を大切にしており、常に顧客視点での働きが求められます。
様々な大手企業を顧客として持つことから得られた数多くの実績を強みに、事業戦略や組織、ビジネスインフラといった多岐に渡る課題への解決策を追求しています。
顧客の経営と深く関わり、改革から定着化まで支援を行います。
NECの数多くの技術を組み合わせることで業務の標準化、効率化をし、顧客が本業に資源を集中できるシステムの提供を目指しています。
顧客は官公庁や民間企業と多岐に渡り、大小様々な規模のプロジェクトが展開されています。
ミドルウェア(OSやネットワークの管理運用等)やアプリケーション等幅広い開発を行います。
ITの技術だけでなく、顧客を意識する姿勢やプロジェクトマネジメント能力等も兼ね備えた人材を求めています。
IT機器、通信機器等の開発を行います。
開発過程においては戦略策定から企画、設計、管理、サポートまで担います。
また、開発にあたっては性能だけでなく使いやすアも重要であることから、需要を把握するうえで他部門との連携も重要です。
「現在の事業を大きく発展させる新技術」と「将来の事業を創出する確信技術」を両輪に、NECや社会の今後を見据えた研究を行います。
研究活動の際には、顧客と共に実証実験を行うことも可能となっています。
ヒト、モノ、カネ、情報といったNECの資源を担い、また幅広い分野(事業、人事等)において専門的な立場から事業の支援も行います。
NECの資源強化、また上層部への意思決定サポートも行う等業務内容は多岐に渡ります。
役職 | 平均年収(万円) |
---|---|
主任 | 670~900 |
係長 | 750~950 |
課長 | 600~1,250 |
部長 | 900~1,500 |
上記の表より、いずれの役職も情報通信業の平均年収622.4万円を上回る高収入であることが分かります。
また、年収1,000万円に到達できるのは課長以上の役職となっています。
しかし、同じ役職でも所属する職種によって収入は異なります。
また、主任に昇進するまでは年功序列で、主任以上は裁量労働制となります。
NECの公式HPにて記載されている求人情報では、転職する場合に就任する役職及び年収の目安が分かるため参考にしてみてください。
(参考:職種紹介 )
福利厚生 | 内容 |
---|---|
住宅施設 | 独身寮 家族アパート 家賃補助 |
運動施設 | グラウンド テニスコート 体育館 フィットネスセンターなど(外部フィットネスセンターの利用料補助あり) |
厚生施設 | 従業員食堂 売店 従業員クラブ 健康管理センターなど |
保養施設 | 全国に契約保養所多数 |
財産形成 | 財形貯蓄制度 従業員持株会 |
NECでは住宅施設や保養施設といった各施設が充実しており、また財産形成も可能等心身共に健康を目指せる福利厚生となっています。
(独身寮と社宅は東京、大阪、名古屋の三大都市圏に用意されています)
「en Lighthouse」より、297万円がボーナスの平均です。
実際は入社方法(新卒、中途)や勤続年数によって45~500万円と幅がありますが、高水準のボーナスと言えます。
NECでは年に2回(6月,12月)の賞与があります。
引用元:en Lighthouse
性別 入社方法 勤続年数 ボーナス(万円) 男性 新卒入社 16-20 500 女性 中途採用 11-15 270 男性 新卒入社 11-15 400 男性 中途採用 11-15 270 男性 新卒入社 3年未満 45
具体的な額は公表されていませんが、「転職会議」によるとリストラに伴う希望退社(34ヵ月分等)、セカンドキャリア制度(45歳から適用)を利用した早期退職(26ヵ月分等)、また定年退職は高額であると好評です。
しかし、自己都合によるものは非常に少ないとの声もあります。
前述した「【年齢・男女別】NECの年収」より各年齢・性別の年収の中央値を求め、生涯年収を算出すると以下のようになります。
年齢 | 男性の収入(万円) | 女性の収入(万円) |
---|---|---|
20~24歳 | 336 | 336 |
25~29歳 | 641.1 | 550.7 |
30~34歳 | 713.9 | 583.4 |
35~39歳 | 739.5 | 607 |
40~44歳 | 828.8 | 678.3 |
45~49歳 | 935 | 768.1 |
50~54歳 | 1011.1 | 833.2 |
55~59歳 | 1002.2 | 825.3 |
60~64歳 | 834.8 | 675.8 |
生涯年収(億円) | 3.5 | 2.9 |
独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表している「 ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―」によると、大学・大学院卒の男性の生涯年収が2.7億円、女性が2.2億円となっています。
上記の表より、それぞれ男性が約8千万円、女性が約7千万円上回る収入であることが分かります。
引用元:ユースフル労働統計NECでは求める人材の具体的な内容は記載していませんが、公式HPを参考に次の4点が求められると考えられます。
顧客の規模や距離感は大小様々あると考えられますが、いずれの職種においても「顧客視点」が重視されています。
NECが掲げる"Better products, Better services"という考えからも分かるようにより良いものを追求する精神が求められることから、常に顧客の視点に立ってより良い解決策を提供する姿勢が必要であると言えます。
顧客とのコミュニケーションは勿論、他の職種とも連携を取る場面が存在しており、
NECでは一つの職種においても、携わる業務は分野が多岐に渡ります。
技術分野のみならずマネジメントやプロジェクト組成等、幅広い分野に対応出来る柔軟さが求められていると考えられます。
NECは国内のみならず、世界各地への展開も行っています。
世界との連携を取る情報通信を扱う企業のトップでもあることから分かるように、他の地域まで発展させていく広い視野を持つ人材が求められると言えます。
NECに入社した人が持っているスキルを身に着けるNECの公式HPより、各職種への転職の際に求められるスキル・経験は以下のようになります。
※求人にて掲載されている求められるスキル・経験から一部抜粋したものになります。
表にて示したスキル・経験はあくまでもMUSTとして掲載されているものなので、それに加えてWANTとして掲載されているスキル・経験も身につけていると、転職成功の可能性も高まります。
就活塾(就活予備校、就活スクール)とは、企業が有償で就職活動への対策のサービスを提供する予備校のようなものです。
こちらでは就活塾を選択するメリットを2点紹介します。
就活塾では就活対策を専門に学ぶことが出来ます。
学ぶ内容は大きく分けて二つあります。
一つ目は、キャリア形成です。
こちらでは自己分析や企業研究の指導といった、知識をインプットするような内容となっています。
二つ目は、採用試験の指導です。
こちらではES対策や模擬面接等、面接に備えた実技やアウトプットが主な内容となっています。
就活のやる気はあるものの、何をしたら良いか分からない方に向いていると言えます。
就活塾の相場は15~20万円と言われており、大学生の立場から考えると高額な値段設定となっています。
しかし長い目で見た場合、就活塾で身につけたことが入社後での評価に繋がり、昇進・昇給に繋がる可能性があると考えると、通っていたか通っていなかったかで数十万、数百万の収入の差が生まれてしまうということになります。
仮に目立った恩恵が受けられなかったとしても、就活塾で身につけた知識・マナーは様々な場面で十分に役立つと考えられるため、いずれの場合も自己投資に繋がると言えます。
しかし、学んだ内容を活かす姿勢を持たずに通ってしまうと、それは自己投資ではなくお金と時間の浪費となってしまうため、やる気があることが前提となります。
いかがだったでしょうか。
NECは情報通信業の平均年収を上回る、高水準の収入を誇っています。
歴史の長いこともあってか年功序列の風潮はまだ存在するようですが、新卒への厚待遇といった動きから評価方法も変わってくる可能性があります。
転職の際は求められるスキル・経験の種類、量が求人によって大きく異なるため、ご自身の経験に合ったものを探してみてください。
本記事を参考に、転職活動、また就活を成功させてください。