三菱商事は日本を代表する五大商社の一つです。
その中でも三菱商事はこの10年間で従業員の平均年収が200万円以上もアップしており、業界をけん引する最大手企業と言えます。
本記事では現在転職を考えている方や、これから就職活動をする大学生に向けての三菱商事の年収から見える企業の全容を徹底的に解説していきます。
■まとめ
三菱商事の会社全体での平均年収は現在で約1,600万円を超えております。
平均的なサラリーマンの年収が400万円前後に対して、日本を代表する総合商社という事もありかなり高額な年収を誇っております。
男女別での年収の中央値は男性が1,286万円、女性が1,029万円という数値になります。
男性と女性の平均年収に差が出ている事に関しては、一般職と総合職とで男女比率が異なる事や役職者に男性が多い事が主な原因として考えられます。
現在の多様性を求めている社会の中で女性が活躍できる環境も十分に用意されており、優良企業と言えるでしょう。
また会社としての体力や評価にも直結する株式に関しても、ここ数年では大幅な変動は少なく、大企業としての安定感を感じます。
五大商社の令和1年の平均年収をまとめてみました。
有価証券報告書をもとに作成しており、平均年収と従業員数と分布から算出した年収中央値で比較をしてみましょう。
また年収中央値は男女合わせての数値となります。
社名 | 平均年収 | 年収中央値 |
---|---|---|
三菱商事 | 1,632万円 | 1,158万円 |
三井物産 | 1,393万円 | 982万円 |
住友商事 | 1,437万円 | 1,009万円 |
伊藤忠商事 | 1,566万円 | 1,112万円 |
丸紅 | 1,453万円 | 1,005万円 |
日本のサラリーマンの平均年収が400万円代な事を考えると、商社マンの年収は1000万円をゆうに超えています。
そして三菱商事は五大商社の中でも頭一つ出ている印象です。
難関な競争を勝ち抜いて晴れて三菱商事への入社が決まりました。
新卒採用・中途採用など入社パターンによっての年収にはどのような差があるのでしょうか?
新卒の初任給は月給25.5万円です。
一般的な企業とそこまで差がない印象です。
年収換算すると298万円という金額になります。
中途採用の場合、初任給は新卒採用と変わらず、基本ベースは月給25.5万円からスタートします。
前職での経験やスキルなどで考慮される可能性が高いです。
年収換算すると298万円という金額となります。
三菱商事の求人には初任給に差が設けられている事があります。
学士卒と修士卒で異なります。
学士卒は月給が25.5万円に対して、修士卒は29万円の初任給がベースとなります。
就活生でも聞いた事があるキーワードではあると思いますが、念の為違いをご説明させていただきます。
学位とは、学士・修士・博士の三種類が存在します。
学士卒とは、大学で定められた単位と試験、論文作成などを経験し、大学を卒業した場合を指します。
修士卒とは大学院前期課程(修士課程)を修了した後に得られる称号となります。
大学院卒業をしている場合を除くと、初任給に大きな差は表れません。
三菱商事の年収推移にはそのような特徴があるのでしょうか。
年代別、職種別、役職別など様々な視点から比較をしてみましょう。
男性 | 女性 | |
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新卒 | 298万円 | 298万円 |
25~29歳 | 1,256万円 | 1,127万円 |
50~54歳 | 1,900万円 | 1,772万円 |
60~65歳 | 1,257万円 | 1,171万円 |
まず年代別では、当然ですが新卒入社の20~24歳の年代が年収では一番低く、男女ともに298万円でした。
また最も年収が高い年代は50~54歳の時期で、男性が1,900万円、女性は1,772万円がピークとなります。
男女ともに年収のピークを迎えた後は、55歳~59歳ではほぼ横ばいに推移し、定年間近では男性は1,257万円、女性は1,171万円という数値に落ち着くようです。
年収の推移をみていると男女での差が最も顕著にみられるのはピークを迎える50~54歳の年代でした。
差額が128万円となります。
この数値は世代として、会社内の管理職に就いている男女比が男性の方が多い事が原因かと考えられます。
三菱商事の年収推移として最も特徴的な事は、新卒入社をしてから10年間の年収の増え方にあります。
入社段階では、一般的なサラリーマンの初任給と差はありませんが、男女共に25~29歳を迎える入社5年目以降は、年収が1000万円を超えています。
男性では1,256万円、女性では1,127万円の年収を手にすることになります。
商社では入社をするにあたり様々な雇用形態が用意されています。
まず年収が最も高い総合職とはその名の通り、仕事内容が多岐に渡り、業務に対して幅広い知識と経験が求められます。
総合職 | 約2,200万円 |
---|---|
一般職 | 約1,500万円 |
技術職 | 約1,500万円 |
営業・企画立案など様々なプロジェクトへの関与が主な仕事内容となります。
また国内のみならず各国へ出張し、場合によっては海外での現地勤務などもある為、非常にアグレッシブで仕事量も年収に比例します。
総合職の平均年収は約2,200万円と言われております。
また海外勤務などでは別途手当が支給される事で、三菱商事内でも高給取りの職種と言えます。
早い段階で出世を考えている人は総合職を志望する傾向が強いです。
一方、一般職とは事務処理や、プロジェクトの補佐を行う事が仕事内容となります。
平均年収は約1,500万円で、総合職よりも年収では劣るものの、異動や転勤などが少なく、ライフステージに合わせて柔軟に仕事をする事が可能になります。
また技術職とは専門性の高い分野に精通した従業員の職種となります。
様々な業務を担当する総合職に対し、自身の精通した分野に対してのみ、企画・開発などを行います。
技術職の平均年収は一般職とほとんど同額の1,500万円となっております。
役職 | 想定年収 |
---|---|
主任 | 約1,500万円 |
係長 | 約1,700万円 |
課長 | 約2,200万円 |
部長 | 約2,500万円 |
役職別で考えた際にはどのような年収の違いがあるのでしょうか。
三菱商事のような商社も一般的な会社同様の役職が設けられております。
単体のプロジェクトを管理する主任の年収は約1,500万円となっており、複数のプロジェクト全体を管理する係長職での年収は約1,700万円です。
プロジェクトチーム全体を管理する課長職では約2,200万、同分野全てを管理する部長職ともなると約2,500万円の年収となります。
三菱商事の場合、役職の年収は基本給よりもボーナスに還元される事が多いようです。
三菱商事の生涯年収は約5億7,700万円と言われています。
日本の一般的なサラリーマンの生涯年収が2億円という事を考えると約3倍の金額に相当します。
上場企業の生涯年収ランキングでは4位とここでも日本のトップクラスの企業である事には間違いありません。
企業の良し悪しを決める従業員の平均勤続年数で考えても18年と離職率は低いと考えられ、社員の満足度は間違い無く高い可能性があります。
年収や月給は間違い無く日本のトップに間違いない三菱商事ですが、働く従業員に対してどのような福利厚生が用意されているのでしょうか。
様々なライフステージに合わせた福利厚生を紹介していきます。
まず福利厚生とは月給以外の従業員に対して支払われる賃金や手当て、サポートなどを指します。
三菱商事では年2回の賞与があり、年収に対して賞与の割合は非常に高くなります。
新卒入社してから1年ずつ収入か上がっていく事がほとんどで30代を迎える頃には多くの従業員が年収1,000万の大台に乗ります。
総合商社では海外転勤になる事があります。
収入面では国内勤務の一般職の従業員よりも約1.5~2倍の給料に昇給した現地での家や車の手配、医療費や移動費なども支給されます。
賞与以外では国内勤務の従業員に対して、独身者には寮が用意されております。
割安で利用する事が可能です。
また子育て世代に関しては育児休暇はもちろんの事、時差勤務などを利用する事も出来ます。
配偶者の国内異動に対して退職する場合の復職制度も整っております。
今後の展望としては高齢化社会に備え、介護と仕事の両立に伴う制度構築を目指しているそうです。
これからの多様性溢れる社会情勢に柔軟に対応しており、収入以外の福利厚生も充実している事が言えます。
もしもあなたが現状の仕事内容や待遇に満足出来ていなかったとしたら転職を視野に入れる必要もあります。
自身の市場価値を高め、仕事に対して更なるやりがいを求めた際に一度は耳にするアクセンチュア株式会社。
この章では、三菱商事に転職する為のノウハウや転職エージェントを利用する事へのメリットを解説していきます。
大手総合商社の三菱商事では、中途採用はどのような人材が求められているのでしょうか。
三菱商事では現在の社会において多様性を大切にしており、中途採用に関しても柔軟に対応しております。
公式ホームページ内で募集案件を確認する事が出来ます。
就業経験を基に、コースは2種類設けられていて、三菱商事が現在募集をかけている専門性の高い分野の就業経験がある場合は一般型と言われる募集方法と、就業経験において合致する業種が無い場合のオープン型という募集方法が設けられています。
中途採用で募集する場合や、当然書類選考や面接という高い関門を突破する必要があります。
転職エージェントに登録するメリットとしては、やはり正確な情報の量と対策になります。
三菱商事は日本有数の総合商社という事もあり、まずは書類選考を突破する為の、効果的な職務履歴書の作成方法や、面接官に好印象を与える為の質疑応答、過去の選考試験の傾向と対策が重要になってきます。
転職エージェントでは一般公開されている求人の他に、未公開求人があります。
実は転職エージェントサイトはサイト毎に得意とする分野が異なります。
20代の転職に強い転職サイトや、公開求人よりも未公開求人が多いエージェント、年収が〇百万~といったハイクラスな求人のみ扱うサイトなど多種多様なエージェントが存在します。
自身の市場価値を第三者から判断してもらいサポートを受ける事で、適正な求人にたどり着くことができます。
複数の転職エージェントサイトに登録する事をお勧め致します。
三菱商事は間違いなく、日本のトップクラスの年収を獲得できる一流企業だという事に間違いはありません。
年収や企業体力を考えても、就活生に人気がある事は納得が出来ます。
商社という様々な仕事内容を扱う特殊な業態でありながらも、一般職や技術職などの多種多様な働き方が可能な柔軟性の高い企業と言えるでしょう。
また正確な企業の情報を手に入れるには転職エージェントなどのプロのサービスを利用する事をお勧め致します。
入社前に自身のセカンドキャリアについて具体的なイメージをする事で悔いのない転職を実現しましょう。