ここでは、トヨタ自動車への転職や就職を考える人に向け、トヨタ自動車に勤める人の平均年収や給与体系、一般職との初任給の比較、福利厚生やトヨタが求める人材について解説します。
トヨタならではのシステムも紹介しているので興味のある方、トヨタ自動車への転職を考えている方はぜひご覧ください。
またトヨタ自動車は女性も積極的に採用しているので、女性の方も転職先として考えてみてください。
■まとめ
まずトヨタの平均年収、給与体系について紹介します。
トヨタは自動車業界ではトップレベルの年収を誇っています。
年度 | 平均年収 |
---|---|
令和一年 | 866万円 |
平成30年 | 852万円 |
平成29年 | 832万円 |
平成28年 | 852万円 |
平成27年 | 852万円 |
平成26年 | 838万円 |
ここ数年のトヨタ自動車の年収推移は850万円前後となっています。
トヨタ自動車の給与体系は、基本給と諸手当からなる月給と、年2回のボーナスからなります。
諸手当は超過勤務手当、家族手当、通勤費補助などが支給されます。
残業時間は、年間360時間に抑えられています。
さらには月45時間分の「みなし残業代」が支給されます。
トヨタ自動車の定期昇給には、職位や年齢による一律の昇給と人事評価による昇給があり、基本的には年が経つごとに昇給していくシステムになっています。
年齢 | 男性の年収 | 女性の年収 |
---|---|---|
20~24歳 | 295万円 | 295万円 |
25~29歳 | 702万円 | 607万円 |
30~34歳 | 729万円 | 654万円 |
35~39歳 | 754万円 | 676万円 |
40~44歳 | 815万円 | 756万円 |
45~49歳 | 926万円 | 860万円 |
50~54歳 | 1013万円 | 942万円 |
55~59歳 | 1004万円 | 933万円 |
60~65歳 | 658万円 | 610万円 |
男性の年収に比べて女性の年収はどの年代でも50~70万円ほど低くなっています。
トヨタ自動車では年を追うごとに年収は高くなっています。
トヨタの初任給を学位別にまとめると事務職、技術職の場合は以下の通りです。
学位 | トヨタの初任給 |
---|---|
大学卒 | 208,000円 |
大学院卒 | 230,000円 |
博士 | 259,000円 |
また業務職では、このようになっています。
学位 | トヨタの初任給 |
---|---|
大学卒 | 186,000円 |
短大・専門卒 | 166,000円 |
一般企業の初任給の平均も19万~20万円なので、大卒ではおよそ平均通り、大学院卒では、一般企業よりもトヨタ自動車の初任給の方が高くなっています。
ディーラーの年収は平均して777万円~877万円ほどです。
トヨタ自動車のディーラーは、車の販売、査定、買取を担当します。
新型やSUV、ハイブリッド車など様々な種類のクルマを取り扱います。
燃費や価格など様々な観点からお客様の自動車の選択を手助けします。
整備士の年収は平均して759万円~859万円ほどです。
トヨタ自動車の整備士は主に車両の整備を担当します。
一般的な装置の構造作動を理解し、装置ごとの故障診断ができる知識・技術が求められる整備士の資格が必要になります。
総合職の年収は平均して1127万円~1227万円ほどです。
総合職では、新しいクルマやサービスを考える企画、開発や、お客様にクルマやサービスを享受してもらうためのアフターサービスなど幅広い仕事があります。
続いてはトヨタ自動車の役職別の年収を紹介します。
役職名 | 給与 |
---|---|
指導職 | 700万円~800万円 |
主任 | 1,000万円~1,100万円 |
課長 | 1,200万円~1,400万円 |
次長 | 1,500万円~1,700万円 |
部長 | 1,800万円~2,100万円 |
トヨタ自動車では、入社三年間は基本給が変わりませんが、四年目に指導職に昇格すると、年収が急激に上がり、700万円~800万円程度になります。
その後主任に就任すれば年収1,000万円をこえます。
評価制度は前述したとおり年功序列ですが、成果主義にしようという動きも近年では活発です。
社宅や寮への加入には様々な条件があります。
詳しくはトヨタ公式サイトをご確認ください。
「ウェルチョイス」は多種多様な福利厚生メニューの中から、必要なものを選択して利用し会社の補助を受けられる制度です。
年代 | 平均ボーナス |
---|---|
20代 | 95.3万円 |
30代 | 131.9万円 |
40代 | 163.9万円 |
50代 | 193.9万円 |
トヨタ自動車のボーナスは表の通りです。
年功序列のため年代を経るごとにボーナスも多くなっていきます。
平均すると夏季で120万円、冬季で130万円ほどです。
トヨタ自動車の退職金は、勤続30年以上で2000万円~2400万円ほどです。
トヨタ自動車は55歳以降、希望者が一年ごとに雇用契約を結ぶ方式で、健康、技能、チームワークという選考基準を満たした従業員を最大65歳まで再雇用する、再雇用制度をとっています。
トヨタ自動車の生涯年収は3億2100万円ほどです。
これは業種別の生涯年収ランキングでは第一位となっています。
最後にトヨタ自動車に転職するために、トヨタが求める人材や必要なスキルを紹介します。
ここではトヨタ自動車が求める人材について紹介します。
トヨタでは、歴史的背景を踏まえて以下の価値観、精神を尊重しています。
キーワードは「チャレンジ」「改善」「現地現物」「尊重」「チームワーク」です。
「トヨタウェイ」は、世界のどこであろうとも「トヨタのものづくり」と「お客様満足」を実現するために、グループ内で共有されるトヨタ固有の信念や価値観のことです。
「トヨタウェイ」は「知恵と改善」、「人間性尊重」の二本の柱で成り立っています。
すべてのトヨタの従業員には、現状に満足せず高い価値観を追求し、そのための知恵を絞り続ける「知恵と改善」、トヨタにかかわるあらゆる人を尊重し、従業員の成長と会社の成果を結び付ける「人間性尊重」、の二つが求められています。
トヨタ自動車の歴史は、「チャレンジ」の歴史です。
創業当時から様々な問題に直面し、乗り越えてきました。
現在では、「世界中の人々にクルマの魅力を届け、地球環境と共存する」というチャレンジに挑んでいます。
トヨタ自動車で働く人の「チャレンジ」は、「何のためか」を考え、実現は厳しいと思えるほどの高い目標を自らに課すことで始まります。
一方で、自分の置かれた状況を理解し、目標と現実の「差」を弛まぬ努力と工夫で埋めていくことがトヨタのチャレンジです。
トヨタ自動車では中途採用で、「技術職」と「総合職」を募集しています。
まず、技術職に関しては非常に多くの部署・職種があるため、部署によって必要とされるスキルが異なります。
先端技術開発や未来創生という分野では、専門的な物理や科学の知識や発想力が必要となります。
自動車を生産する分野では自動車に対する知識が必須です。
総合職では営業、販売やアフターサービスが主な仕事内容であるため、高いコミュニケーション能力、独創性、プレゼン力が必要不可欠です。
今回は、トヨタ自動車への転職、就職を考える人に向けてトヨタ自動車の年収や福利厚生などを紹介しました。
選考には書類選考と面接があります。
トヨタ自動車では、働いている人達が優秀であること、自分がかかわった仕事が実際に確認できることなどから仕事にやりがいを感じている人が多く存在しています。
興味がありましたらトヨタの公式サイトもご確認ください。