日本の5大商社のうちの一つ三菱商事のインターンシップについてまとめました。
BtoBビジネスを行う総合商社である三菱商事が一体何をしているのかなどの事業内容やインターンシップ内容、そして選考と参加するための選考対策、インターン自身のひょぅ番について紹介します。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次は以下の通りです。
■まとめ
自動車メーカーの名前が入っていたり学生の就活ランキングでは毎年上位を占めたりする企業であるため耳にしたことはある人が多いかと思います。
しかし実際のところこんな仕事をしているとはっきり言える人は多くはないのではないでしょうか。
三菱は元々財閥で三菱商事は旧財閥系企業です。
かつては貿易仲介業を中心とした口銭を稼ぐことが主要なビジネスでしたが、時代とともに天然ガスや石炭などのエネルギー開発への直接投資や食料流通、コンビニに至るまで幅広い分野に投資をして収益拡大を続けています。
本社を東京都千代田区丸の内に置き、従業員も6016人います。
三菱商事のような総合商社は自社で商品を持っていないため、顧客からの要望にどのように答えるかがカギになってきます。
加えて経営理念である三綱領
豊かな社会実現に努力するとともに、地球環境の維持にも貢献すること
公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持すること
全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図ること
これらを拠り所として企業行動方針を立てて、コンプライアンスの充実を図ってきたようです。
求める人材の条件としては以下の三点が挙げることができると考えます。
全産業を俯瞰し、時代の変化に合わせた最適なポートフォリオを構築し最大限に活かすために「総合力」が、米中のデジタル技術の進化に飲まれずに新たな事業を生み出していくために「構想力」が、そして二つの強みを活かして創造的に行動をしていく「実行力」のあるひとが三菱商事に求められていると考えます。
【MC Business Development Internship】について紹介していきます。
総合商社における新規事業開発を体感する5日間の体験型インターンシップです。
内容については
「全産業でビジネスを展開する三菱商事。
時代の変化と共に新たなビジネスを生み出してきた総合商社における新規事業開発とは何か。
現場社員とのミ―ティングも交え、事業構築を体感していただきます。」とあります。
今年はコロナの影響で1時間になってしまったらしく、事前課題を考え、新規事業について若手社員1人と中堅社員1人相手にオンラインで10分程度の発表をして評価を受け質疑応答をするそうです。
例年の内容としましては、本社オフィスにて「新規事業立案型グループワークを行い、1チームにつき2人のメンターが付きます。
学生数は50名程度で東大、早慶、MARCHなどの関東の大学が中心のようです。
また、三菱商事のインターンシップは本選考との関係がないことで知られており、これは人事からも繰り返し明言されています。
日系トップとしての「倫理観の高さ」が背景にあると言えるでしょう。
ただし、5日間のインターンは三菱商事の事業への理解を深めるまたとない機会であり、優秀だと判断された場合本選考に有利に働くと言われているOB訪問に先立って、企業研究を深めることができます。
インターンに関わる社員との繋がりからOB訪問のツテを得ることも可能であるため、本選考解禁前に他の商社志望の学生と差別化を図りたい学生は、ぜひこのインターンに参加するようにしましょう。
参加者にとっての最大のメリットは「商社ビジネスや三菱商事への理解を深められること」にあると考えられます。
そのため、全ての力をグループワークに注いでしまうのではなく、インターンの中で設けられるインプットの時間を大事にしましょう。
インターン参加を無駄にしないためにも、講義内容はもれなくメモをとり、3月以降の本選考に活かせるようにしましょう。
ただし、インターンには人事部の社員も関わっているため、周囲から見て明らかなほどワークを手抜きしてしまうことが無いようにしましょう。
対象者 | 大学生及び大学院生 (全学年対象。既卒者も応募可) 全日程にご参加いただける方 |
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定員 | 20~30名程度 |
会場 | オンライン |
応募締め切り | 2020年1月15日(水)15:00まで |
エントリーシート→グループディスカッション・面接
三菱商事は多くの企業と同じようにエントリーシートが課されます。
そのうえディスカッションや面接などの対話もあるため選考が厳しい部類にあると考えられます。
そこで今回は例年の設問を紹介していきます。
これまでに最も成長を実感したエピソードについて、何が成長のカギであったかを含めて、教えて下さい。 (400文字以下)
私がこれまでに最も成長を実感したのは、◯◯大学に留学中、日本人留学生会の◯◯を引き受け、日中の架け橋として活動した経験である。
この時カギとなったのは、日中の学生の交流を促進したいという強い目的意識だ。
私は多くの日本人の交換留学生が現地の学生と交流する機会が無く困っているという現状を知り、新入生歓迎会を含む各種行事の企画・運営、日本人留学生の世話役、日中学生の交流に尽力した。
それまで私は人の上に立ったことがなかったが、この経験を通してバッグラウンドの異なる人々と分け隔てなく接し、信頼関係を構築するコミュニケーション能力、1つの目的に向けて皆の意見を集約していく調整能力や行事の企画・運営にあたりメンバーに指揮を出すリーダーシップを身につけた。
各種行事を通して日本人と中国人の学生が互いにラングエージパートナーや友達になる様子を見て、日中友好に貢献するという目標を達成できたと思う。
引用元:ワンキャリア
この設問ではエピソードの内容と成長のカギが選考の基準になっていると考えられます。
つまり、学生時代のエピソードから見えるその人の人物像が三菱商事の求める人材とマッチしているかどうかということとそのエピソードから学んだ成長のカギが三菱商事の仕事に携わる上で再利用できるかどうかといったところがポイントとなってきます。
上記の例でいうならば、この人物は海外留学をしていて日本人留学会を開いているくらいですから「実行力」という点を見れば求める人材と合致しています。
加えて三菱商事は世界規模の企業であるため海外留学経験があるという点も高評価でしょう。
また、成長のカギは目的意識とのことですが、三菱商事は顧客のニーズを引き出すB to Bのビジネスを行っており入社後もこの目的意識が大きく必要になってくるためよいアピールといえるでしょう。
あなた自身、または身近な存在の経験や行動を踏まえて、ご自身が考える「リーダー像」について説明してください。(400文字)
私が考えるリーダー像は「上下関係とか立場というものを越えて、共感によって人を動かせる事ができる人。
その共感を得るために、成功へのビジョンを抜群の解像度で指し示すことができる人。
(小林正則さんの発言より引用)」である。
組織として向かうべきゴールがある際に、誰もが不安なゴールに対しての道筋を抜群の解像度で指し示すことで、様々な価値観を持つ人々の集合体である組織を一つのゴールに全力で向かわせることができる人、という意味である。
私は中高大と部活に所属しており、それぞれの部活でそれぞれの目標に向かって日々練習に取り組んでいたが、その中で実感したのは、これをやれば絶対に目標を達成できるという正解がない中で、どれだけ目標へのビジョンを鮮明に描き、チームメイトに伝えることで、チームを目標に向かって一致団結することができるかが重要であるということであり、上記の「リーダー像」を持つに至った。
引用元:ワンキャリア
三菱商事のような総合商社は多くの企業がかかわるプロジェクト型のビジネスが多く、プロジェクトリーダーとしてチームを引っ張っていく立場にあるため「リーダー像」が問われています。
三菱商事で働いていくためにリーダーシップは重要な資質なためこの設問では、部活やサークル、ゼミ、アルバイトなどの学生時代の経験から導き出された自分なりの「リーダー像」を記述すればよいでしょう。
実際に参加した人たちの声をワンキャリアや就活会議から引用して紹介していきます。
三菱商事で働く社員の方々の生の声を聞くことが出来たのが一番の収穫だったと思う。
私は、そこまで商社に入りたいと思ってはいなかったが、就活の始まった早い段階で、実際に働く社員の方々からお話を聞くことでその後の就活の方向性にも役立てることが出来た。
商社の中でも、総合商社は他とどのように異なるのか?ということを知っておいた方がいいと思った。
また、三菱商事が他の大手よりどのような違いがあるかも知っておいたらより良いと思った。
志望度は下がった。
周りの学生のレベルも高く、自分では本選考で勝ち抜くには厳しいと感じたからだ。
しかし、実際に商社で働く社員の方にお話を聞くことで、商社の魅力を知ることが出来た。
その後の就職活動においても、より広い視野を持つきっかけにもなった。
引用元:就活会議
人事の方に目をかけてもらうことはできた。
ランチを一緒に食べることで顔と名前を覚えていただいて、その方の就活の時の話を伺えた。
外資系投資銀行、外資系コンサルティング会社と悩んで三菱商事に入社されたということで、自分の就活を考える上で参考になった。
どのインターンシップにも共通して言えるが日経新聞を読むなどして、普段から社会にアンテナをはっておく必要があると感じた。
志望度が下がった。
それだけで決めることはよくないと思うが、やはりグループが一緒だった学生があまり優秀ではなく、かつ柔軟性に欠ける方が多かったのが原因である。
一方で、優秀かつ柔軟性のあった学生は総合商社志望ではなく、スタートアップ企業にすでに入社を決めていたりした。
引用元:就活会議
相手の意見に注意深く耳を傾けた。
社員の方からのフィードバックをもらった3月の機会では、第1線で働いている社員の方々であり、質問はもちろんの事着眼点が非常に鋭く、勉強になる内容であった。
5月の学生複数人での機会には、立案された内容が興味深いものばかりで、なるべくその中でも有益な質問や指摘をするように心掛けた。
オンラインでの開催となったため、あまり直接的な関わりは無かった。
フィードバックは現場に出ている方が1人と人事の方1人だったが、メインは現場社員からの質問であった。
学生達メインの会では人事の方が司会となって回してもらう形であった。
引用元:ワンキャリア
三菱商事は人気の企業なためインターンシップを受けに来る学生も多種多様である、そのため参加した印象は上記の三人では大きく異なっているが共通点もあります。
それは社員の対応が丁寧である点です。
グループワークのフィードバックはもちろんのことインターンの後食事会も設けられるので就活のことを聞ける上に顔と名前を覚えてもらえるので本選考で有利になるようです。
いかがでしたか?
三菱商事は就活の人気ランキングでも毎年上位に入る企業です。
その分本選考は厳しく、インターンシップの選考も簡単ではありませんが参加をすることができれば他の企業に挑戦をする際も大きな自信になるでしょう。
この記事を参考にぜひ三菱商事のインターンシップ選考を突破し、就活を成功させましょう。