今回は、鉄道会社の中で最大手のJR東日本のインターンシップについてまとめていきます。
本記事を読むことで、JR東日本という企業について深く知ることができます。
その上でインターンシップの内容や選考フローについても紹介していきます。
インターンシップの口コミや過去問についても取り上げていきます。
参加を検討されている方には特に、役立つ情報になっていると思うので、是非ご覧ください。
まずは、JR東日本という会社について、解説していきます。
本記事では、通称として言われている名前の「JR東日本」と書いてきましたが、正式な企業名は「東日本旅客鉄道株式会社」です。
業種としては、「鉄道業」になります。
「運輸事業」はもちろんですが、その他にも「広告業」「不動産業」「情報処理サービス」「遊園地や映画館などの施設の経営」など、様々な事業を展開しています。
従業員数は2020年4月1日現在で51,560人おり、鉄道会社で日本最大の規模感です。
元々JR東日本は「国鉄」だったこともあり、公務員の名残のようなものが残っています。
安全第一などの観点から、役職ごとにきっちりとしたピラミッド型の組織体制です。
しかし鉄道関係以外の新規事業などを担当する部署では、フラットな職場づくりが意識されており、そこまで堅苦しくはないでしょう。
社員同士での競争はほとんどなく、飲み会やスポーツ大会などの活動も定期的に開催されているようです。
団体行動が好きな方にはもってこいの職場だと思います。
JR東日本が求めている人材には「プロフェッショナル採用」と「ポテンシャル採用」で異なってきます。
「プロフェッショナル採用」は専門職のようなイメージ、「ポテンシャル採用」は総合職のようなイメージで、求めるものは少し違いますが、「自ら考え、挑戦する」という部分では一致していますね。
ここからは、インターンシップの概要や内容、選考の流れなどについて解説していきます。
こちらが通常のインターンシップになり、ほとんどの方がこちらに参加すると思います。
対象者は「大学生」「大学院生」「高等専門学校生」「専攻科在籍者」で、JR東日本の業務に興味がある人、学校での専攻や自らのスキルを実践的に試したい方などです。
定員は募集分野ごとに違い、たくさんあることから、開催地域もまとめて紹介します。
定員は全コースで40名程度、東京都での開催です。
インターンシップの内容としては、それぞれの分野のテーマにチャレンジするという内容です。
期間も1週間ほどあり、長期ではないですがしっかり学ぶことができます。
普段は見ることのできない場所の見学や、社員さんと関わることもでき、より一層会社の魅力なども感じることができます。
選考の流れとしては「書類選考→面接」の流れです。
書類選考は小論文の提出により行われ、合格した人のみ、面接を受けることができます。
面接まで合格すれば、インターンシップ参加の権利を得ることができるといった流れです。
次に、グローバルインターンシップについて解説していきます。
対象者は「大学生」「大学院生」「高等専門学生」「専攻科在籍者」の外国籍の学生となります。
英語が必須です。
「国際」「車両」「機械設備」「線路・土木構造物」「建設工事」「建築」「鉄道電気」「鉄道営業・観光戦略」「サービス品質改革」「生活サービス」「Suica」「IT」「財務」「法務」と分野が分かれています。
募集人数は若干名で、東京都での開催です。
前半は、会社概要やグローバル化、技術革新に関しての講義ビデオ視聴をします。
後半は、それぞれの分野に分かれ、実習という形です。
それぞれの分野に応じた施設の見学などもでき、より深い部分まで学ぶことができます。
選考の流れは「ESによる書類選考」のみです。
普通のインターンシップコースと大きく変わらないのですが、小論文がなく、エントリーシートのみとなっています。
正直、倍率に関してはなんとも言えないのが現状です。
しかし最大手鉄道会社であり、選考にも面接まであることから、志望者は多いだろうと推測しています。
定員も数十名程度であり、狭き門かもしれません。
グローバルインターンシップについての過去問が見つからなかったので、通常のコースの方の対策について、紹介していきます。
小論文では、それぞれ希望する分野ごとに設問が違うようです。
前年度の設問について、わかりやすくまとめてあるサイトがあったので、そちらをご覧ください。
基本的に小論文では、分野ごとの専門知識についての今後、改善点などを述べるものが多くあり、事前に詳しく調査する必要がありそうです。
また、この辺りの分野についてある程度精通している必要があると思います。
JR東日本の現状を調べ、自分の考えを具体的に述べる必要があります。
A4用紙1~2頁なので、そこまで多い文字数ではないと思いますが、わかりやすく、簡潔にまとめていきましょう。
小論文とセットで提出する書類に、ESもあります。
どんな設問があるのか、過去問を見ていきましょう。
設問1:希望分野を選んだ理由と、インターンシップで取り組みたいこと、期待することについて(400字以内)
設問2:こだわりや強い思いを持って、学生時代に取り組んだこと、取り組んでいることについて(400字以内)
以上が、前年度のインターンシップで実際にあった設問です。
これらの設問から、インターンシップへ参加したいという思いの強さ、学生生活をどのように過ごしてきたのかを問う内容で、一般的な選考ESと同じような感じですね。
なぜ参加したいのか、という意思をはっきりさせておくことが重要になります。
書類選考を突破できれば、面接での選考へとつながります。
ここでも過去にあった質問をいくつか紹介したいと思います。
志望分野に応じて変わると思いますが、代表的な設問はこんな感じです。
他にも、一般的に面接で聞かれる「頻出質問」のようなものに関しては押さえておいた方が良さそうです。
また、小論文やESの内容について深掘りされた場合にも備えて、提出前に手元に印刷して保管しておくといいでしょう。
面接までに内容を頭に入れ、さらに自己分析についても深くしておく必要があります。
JR東日本のインターンシップの口コミや評判はどうでしょうか。
3つほど引用しつつ、紹介していきたいと思います。
鉄道に関する知識がほとんどなかったので、学ぶことが非常に多かったです。
車両の仕組みや車種毎の違い等、鉄道関係の仕事をしたりオタクにならないと一生触れないような世界を知れた貴重な2週間でした。
このインターンシップがあったからこそ、鉄道への興味が深まり、鉄道事業社の中で自分が何をしていきたいか明確になりました。
正直、JR東日本の社員の方はとても真面目で固い印象があったが、実際に話してみるとフレンドリーでこの方々と一緒に働いたいという気持ちが強くなったからです。
また。
私自身がこの会社に入って何がしたいかというビジョンが明確になったことも志望度が上がった理由です。
引用元:就活会議
実際の施設などを実践的な内容で学ぶため、専門的な知識をメインに学ぶことができるのだと思います。
参加してより興味が深まる人が多いようです。
社員の方も、フレンドリーで堅苦しい職場というわけではなく、働く上での目的が明確になると思います。
新規事業を考える出発点としてアイデアベースが物凄く大事だということ。
議論のとりまとめを担当させてもらう中で、まとまりの良さや早急な結論を求めるあまり、かえってそれらの個性を削いでいってしまったことは反省点だった。
とはいえ、振り返ってみるとメンバーで課題やアイデアを付箋で出し合っている時間、それらを1つのまちのあり方としてまとめ上げていく時間はワクワク感があり楽しかった。
自由で個性的な発想を持った社員さんが多いため、常に新しい視点を吸収し続けられること、また風通しの良い職場環境もあって、将来の日本社会や地域、暮らしのあり方を本気で考え続けられる職場だと感じた。
引用元:就活会議
インターンシップとはいえ、実践的な仕事を体験することができ、実際にアイデアを発表することが1つの目標をされているようです。
社員の方もいろんな方がいるようで、新鮮さがありそうですね。
職場環境も良好で、自らのこれからを考えるいいきっかけになると思います。
実際経験してみるまであいまいだった設備部の業務内容を、様々な施設・業務見学で理解を深めることができた。
信号通信設備においても、在来線(トンネル駅)や新幹線等の多様な路線や、電子制御装置から従来の継電連動による制御室など様々な設備を見学することができ、鉄道業界に関わる技術に対する知識を深めることができた。
部署内の会議に同席させていただいたり、実際に夜間作業に立ち会わせていただいたりしたおかげでだいぶイメージがつきやすかった。
また、これまでおぼろげだった鉄道事業者の技術職の仕事内容を身近で見ることができ、非常に参考になる部分が多かったと思う。
引用元:就活会議
希望する分野に応じて内容は異なるものの、知らなかった部分、曖昧な部分を自分の目で認識できるのは、インターンシップに参加するメリットですね。
鉄道業界についても学ぶことができ、実際に第一線で活躍されている社員の方と話すことで、様々な情報を取り入れられることもメリットと言えます。
ここについては、はっきり「YES」とは言えません。
参加したからとは言え、内定に有利になるようなことは基本的にないようです。
しかし実際に就活生の意見として、「インターン参加者は書類選考では落とされない」という噂はありました。
内定に有利になるとはっきり言えないとはいえ、インターンシップで学んだ専門的な知識は本選考で有利になるのではないでしょうか。
この辺りを考えると、参加するメリットは大きそうです。
以上、JR東日本のインターンシップについての紹介でした。
これからJR東日本のインターンシップに参加を検討している方には、とても参考になったと思います。
本記事でも解説したように、インターンシップに参加するまでが大変ですが、参加することでその後のキャリアアップには少なからず優位に働くでしょう。
鉄道業界に興味があれば、参加してみることをおすすめします。