就活や転職活動を始めるときに、非常に気になるのが学歴です。
とくに、有名大学を卒業したというような自慢できる学歴がない人にとっては不安になりますよね。
そもそも、就活や転職において、学歴というのはどの程度、採用に影響するのでしょうか。
そこで、ここでは就職活動の履歴書における学歴の正しい書き方と、その影響力について解説していきます。
具体的な学歴のサンプルも提示していますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、就活や転職活動で必須となる履歴書における「学歴」の書き方のポイントについて解説していきます。
あなたが提出する履歴書は、企業の人事担当者があなたという人物を知るための重要な書類です。
そのため、学歴の正しい書き方はしっかりと理解しておきましょう。
実際に履歴書の学歴を書こうとしたとき、「いつの学歴から書く必要があるのか」という疑問が生まれると思います。
履歴書を書いたことがある人であれば、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
例えば、小学校の学歴から全てを記載していくと、履歴書の学歴のスペースが足りなくなってしまいますよね。
結論から言いますと、学歴は「中学校卒業」からの記入で問題ありません。
それ以前の学歴は、義務教育であっても省略して構わないのです。
また、大学生が就職活動を行うとき、基本的には在学中になると思います。
このとき、大学の学歴はどのように記載すれば良いのでしょうか。
在学中の大学生の場合、自分が卒業できる見込みを記載することになります。
大学名と所属する学部・学科名を記入した後に「卒業見込み」と記入しましょう。
3つ目のポイントは、年月日の記入方法は統一するという点です。
西暦とは「2008年」というように記載することです。
一方で和暦とは「平成20年」というように記載する方式です。
これは履歴書の全体をとおして統一しなければいけません。
例えば、学歴の欄で西暦を使ったのであれば、資格の取得年月日や自己PRの欄なども西暦で記入する必要があります。
このように、履歴書全体で書き方を統一することを忘れないようにしてください。
✔学歴は「中学校卒業」から記載する
✔大学在学中の場合は「卒業見込み」を記載する
✔西暦・和暦は履歴書をとおして統一する
さて、ここまで就職活動の履歴書における学歴の正しい書き方について解説してきました。
ここで解説した内容は基本の部分ですので、しっかりと理解してから履歴書を書くようにしてください。
そして、実際に自分自身の学歴を書いていくと、「高学歴ではないのだけど書類選考に通過できるだろうか」というように、不安になる人も多いのではないでしょうか。
そもそも、履歴書に記載した学歴といのは、どのくらい採用に影響力があるのでしょう。
かつて学歴社会という言葉があったように、多くの企業が学歴を選考の際に重要視していた時代がありました。
しかし、学歴差別などの批判が高まったため、学歴ではなく「人物重視」の採用へと多くの企業が変え始めたのです。
なかには、履歴書に学歴を記載させない企業も出てきました。
しかしながら、人物重視をうたっていたとしても、やはり学歴が選考に与える影響力は大きいと言わざるを得ません。
✔学歴社会では採用でも学歴が重要視されていた
✔学歴重視から人物重視の採用へ風潮が変わった
✔学歴が選考に与える影響力は大きい
なぜなら、書類選考においては、企業の人事担当者が応募者の評価を行うにあたって学歴が最も分かりやすい指標となるからです。
しかし、多くの人が、「良い大学を出ている高学歴であっても、仕事ができるとは限らない」というように考えるのではないでしょうか。
たしかに、この考え方は間違いではありません。
高学歴の人であっても仕事ができない人はできないからです。
しかし、高学歴の経歴を持っている人といのは、大学受験というルールのなかで結果を残した人です。
つまり、他の学生との競争に勝ち、そのための努力をしてきた人に違いはありません。
また、物事を考える力や暗記する能力、ハードな受験勉強に耐えるための精神力や自己管理能力があることも間違いありません。
このような有能な学生を獲得したいと思うのは、どこの企業の人事担当者でも一緒でしょう。
このような観点から言うと、偏差値の低い学生を採用するよりも、偏差値の高い高学歴の生徒を採用したい、と考えるのは当然のことなのです。
✔書類選考において学歴は分かりやすい指標である
✔高学歴イコール仕事ができる、訳ではない
✔高学歴の生徒が有能なのは間違いない
そして、就職活動における学歴に関して、就活生が必ず覚えておいて欲しいのが「学歴フィルター」です。
ニュースなどでも話題になったことがあるので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
学歴フィルターとは、一部の企業において行われている、偏差値の高い大学には選考の機会を与えて、偏差値の低い大学には選考の機会を与えないという差別のことを指します。
学歴で篩(ふるい)をかけることから、学歴フィルターと呼ばれています。
とくに、有名な企業や学生に人気のある大企業などは応募が殺到するため、書類選考などで学生を絞りこむ必要があります。
そこで、この学歴フィルターが行われるケース多いようです。
このような「学歴差別」が一部の企業では行われていることを、しっかりと認識したうえで就職活動に取り組むようにしてください。
✔学歴フィルターとは高学歴を優遇する学歴差別
✔応募が殺到する人気企業は絞り込む必要がある
✔一部の企業では学歴フィルターが行われている
さて、ここでは就職活動の履歴書における学歴の正しい書き方について解説してきました。
学歴の書き方のサンプルも公開しているので、参考になったのではないでしょうか。
また、就職活動における学歴の影響力についても解説してきました。
学歴の影響力は大きく、学歴フィルターなどが存在することも、しっかりと理解したうえで就職活動に取り組むようにしましょう。