証券業界に就業を考えている学生の方は、日本最大の証券会社「野村證券」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
日本に数ある証券会社の中でも、確固たる地位を築き日々実績を積み重ねている会社です。
今回は、野村證券のインターンシップについて、詳しい内容をまとめてみました。
証券業界への就職を考えている方はぜひご覧ください。
野村證券は野村ホールディングスの中核企業で、国内最大の証券会社です。
営業部門を中心に、ホールセール、アセットマネジメント、マーチャントバンキングの4部門があり、投資信託やETFの運用でも高い実績を出しています。
本社は日本橋と大手町にあり、世界30カ国にも拠点を持つグローバル企業です。
他の証券会社が店舗を縮小している中、野村證券は国内131店舗を維持しており、預かり残高の114.7兆円(2019年3月)は顧客からの信頼の証です。
社員数は全拠点で27,864人。
証券業界のリーディングカンパニーとして業界を牽引しています。
野村證券の営業は厳しいことで有名です。
今は昔ほどではないようですが、数字に対する厳しさに変わりはありません。
根本的な社風は昔とさほど変わらないと言われています。
ストレートで質実剛健、行動力と熱意にあふれているのが野村證券の営業マンです。
厳しさの反面、数字を正当に評価してくれるので若くして高級取りになれる可能性も十分にあります。
また、世界に拠点を持つグローバルな会社でもありますので、ダイバーシティを意識した柔軟な一面も持ち合わせています。
主に営業職では個人で成果をあげる能力が求められます。
それに伴う行動力や熱意、そしてメンタルが強く、自分で決めた目標は必ずやり遂げる目標意識の高さや、対人折衝能力が求められる素養です。
専門職希望の方は高い専門性や、自分なりのしっかりとした考察能力を持っていることが求められます。
野村證券のインターンシップは各部門ごとにいくつかありますが、ここでは営業部門とグローバルマーケッツ部門のインターンシップの紹介をします。
開催日程・場所
2020年11月15日(日)~11月19日(木)[5日間]
東京・大手町 または オンライン
※学業、その他事情あればフレキシブルに対応可
募集人数
セールス&トレーディングコース:20名程度
クオンツコース:20名程度
応募資格・条件
インターンシップ実施時に大学または大学院に在籍している方。交通費
新幹線、特急、飛行機部分のみ交通費実費を支給(当社規定による)
※東京・大手町で開催の場合のみ
宿泊費
宿泊が必要な参加者のみ宿泊先を手配(当社規定による)
※東京・大手町で開催の場合のみ
社員による業務紹介
世界で取引されている商品や日々取り組んでいる業務について説明を受けながら、野村證券が展開するグローバルビジネスについての知識を深めていきます。
業務体験
トレーディングフロア席で実際の仕事をしている社員と日常業務や金融マーケットの現場を体験します。
社員との交流
業務体験や懇親会などを通して、社員との交流を深めます。
オンラインのみで行われます。
開催日程・場所
2020年11月25日(水)~28日(土)【4日間】
オンライン
募集人数
50~100名
応募資格・条件
インターンシップ実施時に大学または大学院に在籍中の方
プログラムの全日程に参加可能な方
グループワーク
チームに分かれ、野村證券が行うコンサルティングビジネスの一部をグループワーク形式で行います。
各チームにプレゼンテーションをしてもらい、内容について社員からのフィードバックをうけます。
社員との交流
業務体験を通して、社員との交流を深めます。
部門により面接日程や場所が異なりますが、基本的な流れは以下のとおりです。
ES→適性検査(Webテスト)→面接
個人面接と集団面接が面接は複数回あるようです。
Webテストは玉手箱を使い、自宅での実施となります。
内容は 言語 非言語 性格検査
です。
各部門ごとに用意された設問と、全部門共通の設問があります。
多岐に渡る設問となっていますので、ここでは一部を抜粋して紹介します。
応募する部門のインターンシップに参加したい理由と、それを通じて習得したいことを教えてください。
(400文字以下)
大学(院)時代に粘り強く努力し、成果をあげた経験を教えてください。
(学業、課外活動、アルバイト等を問いません)(400文字以下)
以下の質問のいずれかに回答してください。
(400文字以下)
① 経済・ファイナンスについて興味があるテーマを選び、その理由について論じてください。
② プログラミングの経験がある場合、過去に書いた思い入れがあるプログラムについて教えてください。
(1) 新型コロナの影響を受け、外出制限やリモートワークの普及など、行動様式が大きく変化しています。
この行動様式の変化を受けて、コロナ後も引き続き市場が拡大すると考えるモノやサービスを一つ取り上げ、その理由を述べてください。
(2) 「モノの所有からサービスの利用へ」と流れが進む中で、サブスクリプション型のサービスが拡大しています。
あなたが今後成功する/失敗すると考えるサブスクリプション・サービスを一つ取り上げ、その理由と合わせて述べてください。
(3) オフラインからオンラインへ様々な業務、事業が切り替わりつつありますが、証券会社はどのような方向性・戦略で進むと良いと思いますか?また、その中で、リサーチの役割はどう変わっていくか具体的かつ大胆な意見を述べてください。
営業部門インターンシップを志望する動機や期待していることをご入力してください。
(200文字以下)
今まで人生で最も力を入れてきたことは何ですか?(200文字以下)
野村グループで働く社員の価値観「挑戦、協働、誠実」を体現したと思うエピソードを教えてください。
(200文字以下)
あなたの専攻もしくは研究内容を専門家以外にも分かるように教えてください。
(400文字以下)
あなたの趣味や特技(語学、学業、スポーツ、問いません)を教えてください。
(400文字以下)
今まで参加したインターンシップで印象に残ったことを教えてください。
(業界は問いません。
講義・人・プログラムなど自由に選んでください)(400文字以下)
応募する部門のインターンシップに参加したい理由と、それを通じて習得したいことを教えてください。
(400文字以下)
大学(院)時代に粘り強く努力し、成果をあげた経験を教えてください。
(学業、課外活動、アルバイト等を問いません)(400文字以下)
全体的に本質部分をストレートにしっかりと聞かれている設問となっています。
学生の時に力を入れたこと、いわゆるガクチカ設問は野村證券でも用意されています。
ガクチカ設問に対しては、「実績のインパクト」「思考、行動、人柄がわかる」この2点に気をつけましょう。
この2点がないと内容を詳しく読まれることはありません。
グローバルマーケットの設問に「専攻もしくは研究内容を専門家以外にも分かるように」というものがあります。
かなりストレートな設問という印象をうけますが、わざわざ誰にでもわかりやすくと質問されているので、そのとおりわかりやすく答えましょう。
わかりにくいと読み進めてもらえません。
志望動機を問われている設問には、インターンで何を学びたいのか、インターンに参加することでどのようになりたいのか、を通して今回のインターン応募についてしっかりとアピールしましょう。
野村證券のESの設問は何を考え、どう行動するのか、また、現在どう行動しているのかという本質的なところをストレートに問うています。
しっかりと相手に伝わりやすい言葉で答えていくことが大事なポイントとなります。
体験談によると野村證券のインターンシップ面接は、集団と個別で複数回あるようです。
集団面接では、集団の中で自分の意見をしっかりと言えているか、また、他の人の意見をしっかりと聞くことができるか、が問われます。
個別面接ではESの内容をしっかりと深堀りされ、本質的な部分を問うような面接となります。
自分の中の軸をしっかりと持っておくことが大事です。
参加によって志望度が上がりました。
単に株や社債を売るだけでなく、本業支援として、コンサルタントの様な仕事をすることもわかり、可能性がたくさんあることがわかった。
やはり、雰囲気の堅苦しさが一番の理由。
営業の分野だけでなく本社でもその文化は強く残っている。
その雰囲気のなかで、自分がどんどんと活躍していく姿がイメージできなかった。
GM部門ではデスクごとに採用を行っており、デスクの雰囲気と自分の相性が合っていることをアピールすることが大切だと考えられる。
引用元:就活会議
全体的にとても役に立った、ためになった、志望度が上がったという声が多く聞かれますが気になった点として、空気が堅苦しいのが合わなかったという感想も見られました。
営業部門を始めとして、基本的な社風は緊張感のある、少し堅苦しい社風であると思われまs。
志望される方は、社風は営業中心の会社らしく緊張感あふれるものだという認識が必要です。
インターンシップ参加者し、成績を残すと、リクルーターから、推薦という形で、早期選考に参加するチャンスをもらえる。
野村證券のインターンシップに参加すると後日リクルーターがつくという話を聞いたため。
特にインターンシップに参加したから何かを免除するとかは私の周りではなかった。
唯一いい点があるなら社員とのつながりができるためES添削や面接対策などをしても 引用元:就活会議
インターンの参加が内定に直結するのか、という点ですが様々な声が見られました。
リクルーターがつくという声がいくつか見られ優遇の内容は、推薦を受けられる、面接を免除されるというものでした。
公式にはそのような記載はありませんが、実際には優遇があるのかもしれません。
いずれにしろ志望度が高い方は優遇に関係なく、インターンシップに一生懸命取り組むようにしましょう。
野村證券は営業部門を中心に国内で数多くの実績を積み重ね、証券業界のリーディングカンパニーの地位を手に入れた会社です。
マーケットではETFや投資信託の運用でも高い評価を得ています。
社風は、質実剛健で熱意と行動力が礎となったとてもアグレッシブな会社です。
営業部門への就職をお考えの方はこの点を認識しておくことが大事です。
インターンの内容や、選考でも本質をストレートに問うような内容がみられます。
インターンシップで何がしたいのか、どうなりたいのか、等確固たる考えを固めてから応募するのがよいでしょう。
本選考志望の方は、優遇措置を受けられる可能性があるのでぜひインターンシップへ応募しましょう。