花王といえばCMなどでその社名を聞くことがとても多く、日本人なら誰でも知っている社名です。
そんな花王の製品は私たちの生活の身の回りにたくさん見ることができます。
洗濯用洗剤のアタックやシャンプーのメリット、漂白剤のハイターやボディソープやハンドソープのビオレなど誰もが知る有名商品を多数売り出しています。
今回はそんな花王について、社風や求める人材などの基本情報から、インターンシップの日程や選考フローまで詳しく解説していきたいと思います。
■まとめ
花王は1887年に創業した長瀬商店を起源に持つ、非常に歴史の長いメーカー企業です。
現在は東京日本橋に本社を構えており、グループ全体での従業員数は3万3千人を超え、売上高も1兆5千億円を誇る巨大企業となっています。
花王のメイン事業である洗剤・トイレタリー用品では国内首位シェアを獲得しており、化粧品でも国内では2位につけています。
花王の大きな強みとなっているのが、すべてを自社工場で賄う生産力と広範囲に及ぶ物流販売システム、そして1万6千件をこえる保持特許です。
現在では海外進出にも積極的で、海外の売り上げは全体の35%にも上ります。
花王は様々な製品を扱っているため若いうちからたくさんの経験を積ませてもらえるというメリットがあります。
ただチームで動いていくことが重視される職種であり、また古くから続いている大企業ということもあり、保守的であまり決断が早くない等点も見られるようです。
ですがそれは、業績が安定しておりリストラ等の心配がなく安心して働けるということでもあります。
福利厚生も充実しており、女性の育児休暇の取得にも積極的、また部署間でコミュニケーションが取れており風通しがいいなど様々な面で働きやすい職場となっています。
花王では企業理念である「花王ウェイ」に基づいた5つの基本要素を持つ人材を求めています。
5つの基本要素とは
です。
また、これらの基本姿勢を持ったうえで「自ら考え、変化を先導できる人材」というものを大切にしています。
つまり、基本的な能力を偏ることなくバランスよく持ち合わせたうえで、新たな価値を生み出し変化を会社にもたらすことができる人材を求めているということです。
花王のインターンシップには2種類のものが存在しています。
1つ目が技術系のインターンシップで、もう1つがシステム系のインターンシップです。
ここからはこの2つのインターンシップについて、日程、内容や対象、選考フローについて詳しく解説していきたいと思います。
両社とも今年度のものは終了してしまいましたが、来年も同様の形で行われることが予想されるのでその参考にしてください。
花王の技術系インターンシップでは、様々な研修テーマから自分が取り組みたいものを選び、それについて体験しながら業務を学んでいくというものです。
学生が自身の専門性を生かしながら直に研究の現場に触れ、また先輩となる花王の研究員と議論を重ねながら学んでいくことができます。
全日程は12日間で、1日目はオリエンテーションを行い、2~11日目に各自が自分が選んだテーマで研究員や学生と共に研修、最終日には報告を行うという流れでインターンシップは進んでいきます。
大学院修士課程に在学中の方
6年制学士課程(薬学部・医学部・獣医学部)に在学中の方
※留学生からの応募も歓迎します。
各研修テーマとも若干名
2020年8月31日(月)~2020年9月11日(金)
→研修テーマにより、栃木・鹿島・東京・小田原・豊橋・和歌山のいずれか
書類選考
面接
定員を超える応募があった場合は書類選考および面接を行います。
花王のシステム系インターンシップでは、基本的には技術系インターンシップと同様に自分の選んだ研修テーマを基に、それらを体験しながら業務を学んでいくというものです。
そもそも花王の情報システム部門とは、花王の多方面にわたるグローバルな活動の方向を決定する、花王の根幹を担う役割を果たしています。
そういった重要な役割を果たす情報システム部門の業務を間近で体験できるシステム系インターンシップは学生にとっても非常に有意義なものになるはずです。
大学(学士課程)・大学院 修士課程 に在学中の方
期間:2020年2月3日(月)~2020年2月7日(金)
場所:花王株式会社 すみだ事業場(東京)
各研修テーマとも若干名
2019年9月20日(金)~2019年11月12日(火)12:00
1次選考:書類選考
結果については応募者全員に2019年11月21日(木)までにご連絡します。
2次選考:面接(12月初旬~中旬に実施予定)
書類選考を通過された方に、詳細をご連絡します。
ここまでは花王のインターンについて、日程や条件、定員等の基本情報について解説してきました。
ここからは花王のインターン選考の各段階の内容について具体的に触れながら、それを突破するための方法を解説していきたいと思います。
エントリーシートは上の選考方法で書かれている書類選考に当たります。
ですので、技術系インターンシップに関しては募集人員を超えた場合のみエントリーシートによる選考が行われます。
エントリーシートで問われる内容の例を挙げると
となっています。
かなりの量ですがこれでも質問内容の一部であることから、花王のエントリーシートの内容で選考をしっかりと行っていこうという意思が見えます。
対策に関してですが、自身の研究内容について聞かれていることが多いことから、小手先のごまかしは聞かないと思ったほうが良いでしょう。
自身の研究について丁寧に、かつ簡潔に説明しておきましょう。
ここで重要なのは独りよがりにならず、自身の研究テーマと花王との結びつきをしっかりと打ち出していくことです。
面接もエントリーシート同様、技術系インターンシップの場合は募集人員を超えた場合のみ実施されます。
面接は希望する部署のリーダー社員と1対1で行われ、面接時間は30分程度です。
面接で聞かれる質問の例を挙げると
等となっています。
こちらもエントリーシートと同様自身の大学での研究に重点が充てられており、かなり深い内容に突っ込まれることもあります。
こればかりは、自信が研究に真摯に取り組んでいないとお話にならないのですが、研究に取り組んでいたからといってそれで大丈夫というわけではありません。
大学での学問的な研究と、企業での商品開発研究では扱う対象が同じでも理念や取り組み方が大きく異なる場合があります。
その差を理解したうえで、自分の研究がどのように花王での研究と関わってくるのかといった部分まで意識を向けて面接準備をしておくと突破率は大きく変わってくるでしょう。
ここまで花王のインターン選考の各フローの対策について詳しい解説をしてきました。
ここまででも花王の真面目な社風と商品開発に真剣に向き合う姿勢が伝わってきたかと思います。
ここからは、花王に実際にインターン体験で行った先輩大学生の生の声を紹介していきたいと思います。
やはり、参加した学生の生の声はインターンに参加するにあたり大いに参考になるので、ぜひ目を通していってください。
技術系の長めのインターンではよくあることかもしれませんが,ここで成果を出せれば,その部署にそのまま配属されます.花王への志望度が高い人はぜひ行くべきだと感じました.社員の方の雰囲気や実際の職場を見ることができて非常に有意義でした. 引用元:ワンキャリア
花王の技術系インターンでは他の技術系と同様、インターンで結果を残せばそのまま部署に配属ということがあるようです。
ただし、参加する学生のレベルや求められるスキルの水準も高いことが想定されるので一筋縄ではいかなさそうです。
会社や社員の雰囲気を知ることができるのはやはりインターンの大きな利点ですね。
花王が持つ顔画像データベースから老化の解析を行い,最終日に成果発表を行った.期間中は社員さんが常に進捗を管理してくれ,横に付きっ切りで非常に手厚くサポートしてくれた.アカデミックな研究を超えたビジネスとしての応用を強く意識させられ,アカデミックとビジネスで求められるものの違いを痛感させられ非常に学びが大きかった. 引用元:ワンキャリア
顔画像データベースからの老化の解析とその発表という非常に実践的な業務を体験できたようです。
社員さんによる付きっ切りでのサポートも学生にとっては非常にありがたいですね。
最後の、アカデミックな研究とビジネスへの応用への大きな間隙というのは、理系学生なら誰しも直面する悩みではあると思いますが。
それに学生の段階で直接触れて目の当たりにできるというのは自分の進路を見極めるうえで非常に有意義な体験ではないでしょうか。
寮で生活して朝出社する感覚が入社してからの自分を想像できた
社食がおいしくて食べすぎると眠くなる
各テーマに1人から3人がいて社員の方と親密になって話が聞ける
トップの方との懇親会もある
課題が与えられて最終日に発表 引用元:ワンキャリア
最後はインターン中の生活面に関しての感想ですね。
寮で生活できるというのは自分が入社した時のイメージをつかむという点では非常に良い経験ですね。
案外業務内容よりも、こういった生活の部分の方が入社してから合わなかったということも実際は少なくありませんから。
社食がおいしいというのも地味ですが長く働くとなると重要なポイントです。
口コミにもあったように、特に技術系インターンの場合は、インターンの場での取り組みによってそのまま内定が決まるということが多いようです。
花王への就職を考えている人はインターンに参加し、是非そこで結果を残していきたいものです。
ここまで花王について、社風や求める人材等の基本情報から、インターンの選考フローや日程、その対策等について詳しく解説してきました。
口コミや選考からも花王が学生時代の研究について重視していることがよく分かったと思います。
もちろん、アカデミアとビジネスの研究では大きく差があり、そのまま自分の研究が会社で行かせるということはまれかもしれません。
ただ、基本的な知識や、そしてなにより研究に必要な姿勢や心構えというのは共通しているので学生時代の研究内容を花王は重視しているのだと思います。
これまで真剣に研究に打ち込んできて、このまま研究を続けるか就職するかで悩んでいる人がいたら、花王のインターンの参加してみるのも手かもしれません。