今回は、日本最大の広告代理店の株式会社電通のインターンシップについて紹介していきます。
インターンシップの内容や、選考について特に詳しく紹介していく予定です。
就活で電通のインターンシップを検討されている場合、必ず役に立つ情報が盛りだくさんとなります。
特に選考対策の部分では過去問を紹介するので、本記事を見てどのような対策をすればいいか丸わかりです。
ぜひチェックしてみてください。
株式会社電通は、最初にも述べたとおり、日本最大の広告代理店です。
業種としては「広告業」になります。
事業内容は「Integrated Communication Designを事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供」「経営・事業コンサルティング」などです。
広告業と言っても、あまり生活には馴染みがないように思えますよね。
ですが実は多くのCMや映画など、電通も製作に関わっている作品は多くあります。
社員数は電通株式会社単体で、2020年1月1日現在6,935人。
この「株式会社電通」を中心にグループ会社としてサービス提供を行っているのです。
「人が最大の資産」ともいう電通は、多種多様な人材を求めています。
その中でも特に求めている人材としての力が以下の2つです。
この2つの力を持ち、かつ多様な人と関わる中で、それぞれの価値観を持つ人と協力して成果を上げることのできる人材が求められているでしょう。
何かを「創り出す」企業ということで、この2つは特にキャリアアップとしても重要になってきます。
様々な事業を展開しているので、それぞれに合った「場所」が存在するのが電通という企業ですね。
ここからは電通の5つのインターンシップについて解説していきます。
参加対象者は、大学・大学院に在籍している方で全日程に参加できる方です。
募集定員は45人程度で、電通本社ビルでの開催になります。
(2020年はオンライン開催)
日程は全7日間で、2020年の日程は9/9、9/10、9/11、9/18、9/25、10/3、10/10でした。
アイデアの学校には「表現クリエーティブコース」「Future Creativeコース」「ひろげてうごかすコース」の3つがあり、それぞれ少し内容が異なります。
基本的には広告アイデアで、表現や課題を解決するようなものです。
「ひろげてうごかすコース」はさらに、デジタルやテクノロジーなどを駆使して創り上げるものになっています。
選考としては、「1次課題→2次選考→3次面談」となっています。
選考期間は約1カ月ほどです。
参加対象者は美術系の4年制大学・大学院に在籍、または4年制大学や大学院でデザインを学んでいる方で全日程に参加できる方となっています。
募集人数は25~30名程度で、2020年の日程は8/19~8/21、8/25、8/28、9/6、10/11でした。
基本的には電通本社ビルにて開催されます。
内容としては、デザインについての踏み込んだ内容です。
アートディレクターなどのデザインを専門として働いている人を講師に、デザイン・アートについて学んでいくものとなっています。
エントリー課題を送り、それにより選考が行われます。
その課題によってのみ、合否が決められます。
大学・大学院に在籍していれば、どなたでも応募ができます。
また、全日程に参加できることが条件です。
定員は20名程度で、2020年の日程は9/1~9/4、9/7の5日間でした。
基本的に電通本社ビルでの開催のようです。
このインターンシップでは「放っておけない」をテーマに、若者の視点からアイデアを出します。
クラウドファンディングを活用し、アイデアを形にする、というところまで行う実践的な内容です。
選考の流れとしては「1次課題選考→2次面談」という順番です。
選考期間は1カ月ほどとなっています。
応募対象としては、「大学・大学院に在籍」「投資・スタートアップのインキュベーションに興味がある」「海外の最先端テクノロジーに興味がある」方です。
募集人数は若干名とされていて、電通本社ビルにて2カ月ほどの期間で、比較的長期です。
出社日は希望に応じて相談ができます。
主な内容としては、電通の新規事業開発に取り組むようです。
領域リサーチや社外の協業パートナー探索・選定、ビジネスプラン作成など、一連の社員業務を体験することができます。
選考の流れとしては「課題選考→ワークショップ選考」の流れです。
より実践的な内容で活躍できる人を採用しているようですね。
対象は4年制大学・大学院に在籍していることで、基本的に全日程に参加できることが条件です。
定員は20名程度、電通関西支社での開催になります。
2020年の日程は9/24、10/1、10/8、10/15、10/22、10/29、11/5、11/12、11/19、11/26の10回でした。
内容としては、第一線で活躍している電通社員と一緒に、広告コミュニケーションの現状やアイデアの発想法などの広告の基礎学びます。
さらに各種オリエンに対して、企画や制作体験をするところまで行うものです。
選考は「1次選考(作文)→2次選考(CRテスト・面接)」という流れで行われます。
1次選考ではそれに加え、若干名のFacebook予選も開催されているようです。
電通のインターンシップ選考について、サイトなどを参考にし、過去問をもとに対策法を紹介していきます。
電通デザインサマースクール以外は、ESのような形式で、課題での選考です。
2020年のインターンシップで出題された問題をもとに、対策について解説します。
まずは、それぞれのコースの課題の問題を紹介していきます。
『石焼きいも』をもっと人気にするアイデアを考えてください。
あなたがこれまでに生み出したものや、行ってきた活動を教えてください。
未来をよりよくするために、あなたがいま日常の中で感じている「ほうっておけないこと」とその解決のためにいま考えていること、または実際に取り組んでいることを具体的に教えてください。
あなたが電通の社長だったら、2030年の世界を見据えてどんな新しい事業に取り組みたいですか?
課題1で答えた事業を実現するために、あなたならどういう企業・機会との共創を考えますか?具体的なパートナー名、事業概要・電通とのシナジーについて教えてください。
課題2で挙げた企業・機会と共に行う事業のビジネスプランについて教えてください。
「二人前半(ニニンマエハン)」をテーマに作文を書いてください。
(600字以内)
このような感じでした。
コースによって、課題の出し方や視点は違うものの、広告業として大切なアイデアを重点的に評価する感じでしょうか。
どれだけ独創的なアイデア、そして具体的に書けるか、という部分が重要になってきます。
電通クリエーティブ塾関西では、2次選考でCRテストがあります。
CRテストとは、クリエイティブテストのことです。
これも特に直前までに対策をすることはないようです。
ですが日頃から世界に対する出来事への興味を持つことが大切になります。
ニュースをチェックする習慣を身につけ、自分の意見を持つように心がけましょう。
課題選考を突破すると、ほとんどのコースで面談や面接が行われます。
この面接の対策についても、過去問をみつつ、行っていきましょう。
前年度、面接で聞かれた質問がこちら。
全てとは言えないのですが、こんな感じです。
よく聞かれるような質問から、好きなCMはという電通らしい質問までありました。
面接では人柄重視で選んでいるようで、和やかな雰囲気なのでしっかり対策すれば大丈夫だと思います。
ただし、あまりプライドが高いと落とされる可能性もあるので、気をつけましょう。
電通デザインサマースクールでは、エントリー課題のみによって選考が行われます。
これについても前年度の課題を紹介します。
家の中でも夏を楽しむことができるデザインを送ってください。
これまで制作したご自身の作品3~5点をまとめたポートフォリオを送ってください。
以上の2つでした。
デザインを専攻している学生が対象になるコースですが、実際にデザインを作成して送るという実践的な課題ですね。
また、ポートフォリオの提出もあることから、自らの作品を持っておく事が対策になるのではないでしょうか。
ここまで電通のインターンについて解説してきました。
ですが、より詳しくお伝えするために、実際に参加した方の口コミをいくつか紹介していきたいと思います。
人の心に訴えかけるための手法はある程度演繹的なものであることを学べた。
その類型化された具体的な手法そのものについても、ざっくりとは学べた。
また、社員の人がみな楽しそうでありながらも、お互いに競争意識を持って仕事に取り組んでいるのが印象的だった。
コースを担当してくださっている社員の方は学生一人ひとりの選考課題で書いた内容や個性をしっかり把握しており、それに合わせたフィードバックやアドバイスをくれた。
インターン終了後はほぼ毎回飲み会があり、社員の方と極めて近い距離感で話せる。
引用元:ワンキャリア
広告代理店なので、「人の心に訴える」という部分では大きく学べるようです。
インターンシップの雰囲気も、楽しく、それでいてお互い競争意識を持つ、とてもいい雰囲気で行われていますね。
大手企業ながらも、1人1人の学生に対してしっかりと向き合ってくれるところもいい部分ですね。
インターン後も飲み会などで、緊張感を解いて話せるところも、なかなかない経験で良いのではないでしょうか。
とにかく課題が多かった。
1泊2日の研修を除いて全て個人ワークだったので、全責任が自分に帰属する。
手を抜けないし、毎回3位まで成績上位者が発表されるというのもあって負荷が大きかった。
あと、課題の評価基準は一応示されているのだが属人的な部分も大きいように感じられ、なかなか掴めなかった。
飲み会などが多く、社員は快活でノリのいい人が多かったが、みなさんただのウェイ系というわけではなく、人への気配りがすごくできる、本当は繊細な人たちだと感じた。
自分の性格もそういう傾向があるので、想像していた「電通」より社風になじめそうだと思った。
一方でかなり社内での競争意識がありそうなので、少し入社後が心配でもある。
引用元:ワンキャリア
電通のインターンシップは、短い期間で詰め込んで行うため、課題や負荷は大きいようです。
ですが、その分だけの学びが得られるとても有意義なものになるのではないでしょうか。
社員の方も深く考えてくれるような、繊細でいい人たちだと書かれていました。
噂通り、入社後の競争は結構激しいようです。
課題はコンサルティングファームと近かったが、あくまで電通は広告代理店であるので、広告戦略についてもう少し考えなければならなかったと思った。
データの活用に関してはどのグループもある程度できていたが、ここで差がついた。
基本的にはメンターの方がアドバイスをくれる他は社員の方との関わりはない。
ただ懇親会はインターン後に毎回あり、そこで社員さんとお酒を介しての交流ができる。
またお昼休みにデータテクノロジーセンター以外の社員さんが来てくださり、お話ができる。
引用元:ワンキャリア
インターンの内容が実践的なものに設定されているので、学べることは多くあるようです。
課題中の社員さんとの関わりは少なく、就業以外の飲み会や昼休みでの関わりが多いとの口コミでした。
現役の方と話すことのできるいい機会なので、積極的な姿勢が重要かもしれませんね。
ここまで、電通のインターンシップについて、解説してきました。
いかがだったでしょうか。
本選考との関係は一切ないようで、内定に有利になることはないです。
しかし、業界最大手の企業で実践的な課題を行える、という目的で言えばその価値はあると思います。
自らの発想力や社会人としての実践的な能力を鍛えるチャンスにもなります。
ぜひ、就職活動をする上で、業界研究という意味でも参加を検討してみてください。