更新日 2020.9.28

NTT東日本のインターン選考内容!ES・面接対策を解説します

「つなぐ使命」を掲げる国内最大手の電気通信事業者、NTT東日本のインターンシップについてまとめました。

「求める人材や選考で重要視しているポイント」について、インターンシップの実施内容、選考プロセス、面接で聞かれる質問事項など、過去の実例をふまえてお伝えします。

NTT東日本について

NTT東日本は国内最大手の電気通信事業者で、東日本地域の県内通話や総合デジタル通信などの電気通信サービスを手掛けています。

設立は1999年で東京都新宿区に本社を構え、社員数は4,900人(2019年3月31日現在)が在籍しています。

NTT東日本はもともと国営であり、2020年現在も政府が保有する株式の比率は33.33%と国との関わりの深い企業体といえます。

電話回線の維持といった通信において大きな役割のある企業なので、社風は公務員気質があり、公共奉仕の精神が根付いているといえます。

また、現在は固定電話の契約者数が減ってきていることから、通信業を光サービス、ICTとして発展させてきた企業です。

近年では「つなげて、うみだす」仕事を目指して特に、以下に注力しています。

「農業とIoTをつなげて、新しい経済循環をうみだす」

「インフラと最新技術をつなげて、安心できるメンテナンスをうみだす」

このように安定した顧客基盤の上で、ICT分野をどのように浸透させていくかを重要視しています。

また、公共領域の側面の強い会社なので、社員一人ひとりが事業活動を通じてCSR活動に取り組み、「持続可能な開発目標(SDGs)」を目指しています。

NTT東日本では、通信業を光サービス、ICTへと発展させてきた経緯があることから、以下の人材が求められています。

「変えること」を楽しみ、情熱と意志を持って行動できる人

資質の部分では、例として以下のような人材が挙げられています。

  • “自分がやるんだ”という主体性のある人
  • いかなる変化も成長の機会と捉えて楽しめる人
  • 困難な状況でも粘り強く最後までやりきる人
  • 夢を実現するための情熱を持ち、仲間と協調(協創)できる人
  • 常識に捉われず本質を見極め、新しい価値を創造したい人
  • “つなぐ”想いに共感できる人

このように、ICTの進化だけではなく、目的意識と協調性を持って、通信技術を別のフィールドとつなぎ合わせられる人材が求められていることが伺えます。

NTT東日本のインターンシップの内容と選考の流れ

ここからはNTT東日本のインターンシップの内容と選考の流れについてまとめていきます。

NTT東日本では総合職に1コース、技術系に3コースのインターンがあります。

  • 【総合職】「地域の課題」に取り組んで、地方創生を目指すコース5DAYS
  • 【技術系】システムエンジニアリング仕事体験プログラム5DAYS
  • 【技術系】 ネットワークプランニング仕事体験プログラム5DAYS
  • 【技術系】DS/DX/セキュリティインターン5DAYS

選考の流れは共通しており、以下の流れとなります。

本選考さながらの選考方式なので、次に記載している対策も参考に取り組んでみてください。

1.プレエントリー

2.エントリーシート提出

3.Webテスト受験

4.エントリー完了

5.選考実施

書類審査・WEB検査(性格、言語、計数)

※その他、グループディスカッション等を実施する場合があります。

6.合格/インターンシップ参加

また、待遇等は以下の通りです。

報酬 なし
昼食 支給
交通費 別途ご案内
宿泊 必要に応じて手配(費用負担は企業)

「地域の課題解決は、日本の課題解決に直結する。

あなたは、日本をどんな国にしたいですか?」をテーマに、以下の概要で行われます。

「つなげてうみだすインターン」では、課題の分析からプレゼンテーションまでの全ての工程にみなさん自身の力で取り組みます。

「地域の課題」という大きなテーマを細分化して課題に取り組みます。

実施期間 ①2020年8月17日(月)~8月21日(金)
②2020年8月31日(月)~9月4日(金)
③2020年9月14日(月)~9月18日(金)
実施会場 NTT東日本本社ビル、外部イベント会場等 (いずれも東京23区内)

1日目:課題分析ワーク(個人・グループ)

2日目:フィールドワークによる仮説検証ワーク

3日目:企画制作ワーク、社員による事例紹介と企画フィードバック

4日目:資料作成ワーク

5日目:プレゼンテーション&コンペティション

NTT東日本の「法人事業」における「システムエンジニアリング」の業務の醍醐味を体感します。

グループワークを通じて、NTT東日本が提供するソリューションはどのように作られるのかを、要件定義から、最終コンペまでを経験、現役社員によるフィードバックを行います。

また、グループワークではお客様ヒアリングや協力会社との折衝の疑似体験、第一線で活躍する社員との対話会を通じてNTT東日本の事業内容を深く知るコンテンツがあります。

実施期間 2020年8月24日(月)~28日(金)
実施会場 首都圏(NTT東日本ビル等)

(1)グループワーク

お客様の課題を解決するソリューション提案を要件定義から最終コンペまでを実施。

その後、現役社員によるフィードバックを行います。

(2)ショールーム見学

(3)社員対話会

現場第一線で活躍する様々な職種の若手社員と自由に対話できます。

NTT東日本の「通信インフラ事業」における「ネットワークプランニング」の業務の醍醐味を体感します。

グループワークを通じて、皆さんが普段利用している通信サービスは、どのように作られるのかを、企画設計から、プレゼンテーションまで経験、現役社員によるフィードバックを行います。

また、普段は一般に公開していないNTT東日本の通信設備の見学や、第一線で活躍する社員との対話会を通じてNTT東日本の事業内容を深く知るコンテンツがあります。

実施期間 2020年9月7日(月)~11日(金)
実施会場 首都圏(NTT東日本ビル等)

(1)グループワーク

通信ネットワークのグランドデザイン(企画設計・会議付議)を体験。

体験後、現役社員によるフィードバックを行います。

(2)施設見学

普段は公開されない実物の通信設備を見学します。

(3)社員対話会

現場第一線で活躍する様々な職種の若手社員と自由に対話できます。

ネットワークプランニング以外の職種の社員も参加します。

追加開催として、DS/DX/セキュリティインターン のコースが設けられています。

本コースでは、主に以下の技術系の職種を目指す学生の皆さんが対象となります。

  • ネットワークプランニング :通信インフラ設備を設計・構築する
  • サービスマネジメント:通信インフラ設備を保守・運用する
  • システムエンジニアリング:基盤ネットワークを用いたICT環境の提案・構築
  • 研究開発:最先端通信技術を用いて次世代のサービス開発に向けた企画・検証
  • サービス開発:他社との連携により、新たなサービスを企画・開発
  • デジタルストラテジー:デジタル技術を活用し社内外のDXを推進

NTT東日本の「データサイエンス」「デジタルトランスフォーメーション」「セキュリティ」の業務の醍醐味を体感できるプログラムになっています。

また、各業務分野でのグループワークを通じて、業務内容をより深く理解することができます。

その他、普段は一般に公開されないNTT東日本の通信設備が見学できるコンテンツや、通信インフラ事業の現場第一線で活躍する社員との対話会を通じて、事業内容を深く知ることができるコンテンツが用意されています。

実施期間 2020年9月21日(月)~25日(金)
実施会場 首都圏(NTT東日本ビル等)
参加条件

本コースでは、技術的な参加条件が設けられています。

①プログラミング言語(Python、R、C++等)の利用経験あり
②Linux系OSの利用経験あり

グループワーク

セキュリティ、データサイエンス、デジタルトランスフォーメーションそれぞれの分野のグループワークが用意されていて、終了後各グループごとにフィードバックがあります。

施設見学

普段は公開されない実物の通信設備を見学できます。

社員対話会

現場の第一線で活躍する様々な職種の若手社員と自由に対話できます。

NTT東日本のインターンに受かるための選考対策とは!

ここからはそれぞれの選考過程の対策についてまとめていきます。

まずES対策について実例をもとにご紹介します。

過去の質問事項としては以下が挙げられます。

※具体的な経験や取組みは、学業や課外活動等、どのような内容でも結構です。

  • NTT東日本のインターンシップに応募する目的と、参加するにあたっての目標について教えてください。
  • ご自身の『強み』について、そう思う具体的な経験や取組みを踏まえて教えてください。

これらの質問からは目的意識を明確にしているか、自己分析を行った上でその資質がNTT東日本の事業内容や社風に合っているかが問われる傾向にあります。

ESでは多くの募集の中から注目される必要があるので、結論ファーストを心掛けることが重要となります。

特に、NTT東日本では公的側面の強い事業があることから、住民説明であったり公的な書面を作成する際にも結論を先に持ってくる書き方が好まれる傾向にあります。

形式 玉手箱
会場 自宅

一般的なwebテストになりますので、市販の参考書で対策を行いましょう。

過去の参加者には、電卓とメモを用意して、長文は問題文から読むことを意識しています。

制限時間:20-30分程度 で5分で最後にメンターにプレゼンテーションをします。

形式:5人グループ編成で社員が話を聞きながら評価します。

GDでは過去に以下のようなテーマが扱われています。

  • 伝統文化を継承するのに直接かICTを活用するかのどちらが効果的か
  • AIは人類の発展によいものなのか
  • 満員電車を解消するには?

グループディスカッションでは、全体を客観視して論点のズレがないか意識する、アイディアを多く出す、議事録をまとめる、それぞれの役割分担を行って協調して議論を構築できているかが評価されています。

どの役割が適役であるかは参加者の皆さんをみて当日の判断になりますが、あらかじめ得意分野を持っておいて、当日は自発的に役割を持って、スムーズに議論が進むように意識してみてください。

NTT東日本のインターンに参加した学生の体験談を紹介!

NTT東日本のインターンは直接的には内定につながるとの明言はありません。

 

しかしながら、OBOG訪問の機会が得られたり、インターンシップ参加者限定のイベントも後日行われたりしています。

また、過去の参加者の中には、本選考での面接でも各イベントに参加したかどうか、また参加しなかった理由などを聞かれたといったことから、内定を得たい学生は極力参加した方が良いイベントであるといえます。

ここからは過去のインターンに参加した学生の体験談を紹介します。

総合職系では、それぞれ以下のような学びを得ています。

課題解決には仮説と検証を繰り返すことが重要だということです。

 

自分たちで考えた課題の要因や現状と実際にフィールドワークをして住民の方に話を聞いた結果とではズレがあり、考えるだけでなく困っている人の声に耳を傾けることが重要だと感じました。

実際の企画を1つ提案するのに、労力と時間がかなりかかるということ。

 

そして、フィールドワークから、思い込みと本当の現地の声には差があり、実際の人から伺うことの重要性と、その課題を解決した先に良いビジネスがあるということ。

このように、総合職系では学生の皆さんが普段関わる機会の少ない実地でのフィールドワークを通して、机上の議論では補えない部分があることを理解して、業務をどのように遂行していくか協力し合って提案まで行う体験が得られています。

また、技術系では以下のような学びを得ています。

NTT東日本についての企業理解や、ネットワークプランニングにおける考え方や基礎知識を学ぶことができた。

 

また、設備見学では実際の機器を扱うなど貴重な体験ができた。

他にも、座談会や懇親会で働き方や会社の雰囲気も感じることができ、全体的に平和でホワイトな企業だと感じた。

NTT東日本のイメージは固定電話やフレッツ光などだと思うが、現在は社会の流れとともに大きく変わってきていることに驚いた。

 

私たちが気づかないところでIoTの可能性をさらに広げていくために日々考えて、動いていると知りこの企業で働くことの面白さを感じた。

このように、技術職系では座学で学んできた通信の基礎技術を業務を通してどのように応用していくか、設備見学や社員との交流を通して学んでいく体験が得られています。

引用元:みん就

まとめ

NTT東日本のインターン参加にあたっては、ESでは参加の目的意識と自己分析を明確にしているか、グループディスカッションでは協調性を持って軸をぶらさずに議論できているかが問われています。

特に過去の選考ではグループディスカッションで落選する方が多いということから、以下の点に注意して参加してみると良い結果が得られると考えられます。

  • ヒアリングでは、人の声や課題を解決するべき地域について、理解しようとする意識を持つ
  • 通信に関する深い知識よりもむしろ、発表時に相手にわかりやすく伝える意欲
  • 自分の意見を出しつつ、チームとしての結論を出すために気を配った議論を構築する

いずれにしても短時間ですので、議論が煮詰まった時にどう取り組むか、人との関わりかたなどを見られる傾向があります。

NTT東日本求める人材に立ち返って、目的意識と協調性をアピールしながら自分らしく取り組んでみてください。