就活では自己分析が大切、とよく耳にします。
しかし、自己分析って具体的に何をするのかイマイチ分かりにくいですよね。
本屋に行けば自己分析について詳しく解説した本は多くあります。
それらを参考にするのも大切な事でしょう。
しかし、書籍に書かれている自己分析方法のデメリットは「分かりにくい」「手間がかかる」「効果が分かりにくい、なぜそれをする必要があるのか分からない」といった点です。
この記事では自己分析をする必要性、手軽な自己分析方法から実際の就活面接での活かし方まで分かりやすく解説します。
「就活本は難しくて理解しにくい」「そもそも就活本を買うお金がないからネットで解決したい」という人におすすめです。
自己分析をする目的は、もちろん志望している会社から内定を頂くためです。
当たり前の事ですが、意識の高い就活本だと「自分の使命に気づくため」「働く喜びを発見するため」などと意外なことが書かれています。
もちろん、自己分析にはそういった面もありますが、ほとんどの人にとって自己分析は「内定が欲しいからしかたなく」するものではないでしょうか。
もし働く意義や自分の使命を知りたい人は、他の記事を探してみてくださいね。
話を戻して、就活を成功させるうえで自己分析は重要です。
なぜなら、自己分析をすることによって「自分の軸」が明確になるからです。
もう少し詳しく説明しましょう。
就活では「面接」を避けては通れません。
面接で自己PRするためには自分の事を離さなくてはいけません。
ここで自分の話の信ぴょう性を高める方法が「自己分析」です。
極端な例を挙げましょう。
就活の自己PRで「人と接することが好きです」とアピールしたとしましょう。
しかし、今までの人生の中で「あなたが人と接することが好きと分かるエピソード」が無いと説得力が落ちてしまいますよね。
就活の自己分析は、言い換えるなら「面接で話すエピソードのネタ出し」と同じです。
もちろん、ただネタを出すだけでは十分な自己分析になっていません。
十分な自己分析については下記で詳しく解説していきます。
✔就活を成功させるなら自己分析は必須
✔自己分析で自分の軸を明確にしよう
✔自己分析は面接で話すエピソードの洗い出しと同じ
繰り返しますが、自己分析をするのに書籍を買う必要も、誰かの指導を受ける必要もありません。
なぜなら、自己分析に明確な答えは無いからです。
上記で「自己分析は面接で話すエピソードのネタ出し」と書きました。
さらに言い換えると、自己分析は「生まれてから現在まで自分がしてきたこと・成し遂げたこと・成し遂げられなかったこと」を明確にするプロセスです。
つまり、過去を振り返ることがそのまま自己分析に繋がります。
なぜ自分の過去を振り返ることが大切なのか、それは「自分という人間を相手に理解してもらうため」です。
ほとんどの場合、就活の面接官はあなたと初対面です。
初対面の相手に自分を理解してもらい高評価を勝ち取るには、自分がどんな人間か短時間でうまく説明する必要があります。
もし自己分析をサボったらどうなるでしょうか?もちろん面接の受け答え自体は自己分析をしなくても対応できます。
ただ「対応できる」だけで、自己分析をしっかりこなした就活生と競争した場合、面接官から選ばれるのは厳しいでしょう。
就活は「他の就活生といかに差別化するか」の勝負です。
学歴や容姿・学問の専攻は代えられない事実ですが、相手に伝わる話し方は努力次第でいくらでも向上します。
自己分析は、自分のことを相手に正確に伝える有効なツールです。
ぜひこの記事を読んでマスターしましょう。
✔自己分析に明確な答えはない
✔自己分析をする理由は「面接官に自分を説明するため」
✔自己分析をすると、他の就活生と差別化できる
自己分析をするメリットは面接の話のネタ出しだけではありません。
人間に性格があるように、企業にも社風というものが存在します。
イヤな人とは長期的な人間関係が築きにくいことと同じように、社風が合わない会社に入社しても長続きしません。
たとえばあなたは自己分析をした結果、幼いころからスポーツ系の部活を続けていたとします。
体育会系の社風であれば馴染みやすいですが、おとなしい人が多い会社の場合、あなたは会社に居心地の良さを感じることができるでしょうか。
もちろん体育会系の人でも落ち着いた雰囲気が好きという人もいるので一概にはくくれません。
ただし、自己分析をするのと同じで会社の社風や社員の雰囲気を分析することは、入社後の早期離職を防ぐためには非常に重要です。
自己分析を通じて自分のエピソードやマッチしそうな社風のイメージがつかめたら、会社訪問をした際に社内や社員さんの雰囲気を観察してみましょう。
社風が合わない会社で働くのはツラいですよ。
入社してから後悔しても遅いので、やはり自己分析は大切です。
✔社風の分析にも自己分析のノウハウは使える
✔自己分析が終わったら、志望企業の社風も分析してみよう
✔社風が合わない会社で働くのは早期離職の原因
面接において、話の一貫性がないのは致命的です。
「身体を動かすことが好きです」とアピールしながら「運動部に所属した経験はありません」では違和感があります。
就活の面接では話の一貫性に気をつけましょう。
身体を動かすのが好きであれば、小さいころから今まで身体を動かしたエピソードをアピールしましょう。
もちろん、そこで自己PRが終わってしまったら就活の面接は突破できません。
自己分析で「自分の過去と現在」のエピソードを繋げることができたら、次は「自分の能力をどう仕事に活かすか」をアピールしましょう。
小さいころからスポーツ経験があり身体を動かすのが好きであれば、体力は平均以上あるので外回りの営業でも耐えられる、比較的長い時間の残業にも耐えられる、などとアピールしましょう。
多くの人は自己分析で「過去の自分の実績」は洗い出せますが、それを現在の自分・将来働いている自分に結びつけることができていません。
過去と現、未来を結びつけることができて初めて「話に一貫性がある」と評価されて内定に一歩近づきます。
✔自己分析は人によって評価はさまざま
✔本当の自分を探す必要はない
✔自分を見失った人は「どうしたら内定を獲得できるか」という問いに戻ろう
ここまで自己分析の重要性を訴えてきましたが、最後に「自己分析は、ほどほどにしよう」と伝えておきます。
上記でも述べた通り、自己分析は力を入れだすと終わりが無くなってしまいます。
さらに言えば、自己分析に時間を費やすよりも企業研究や面接対策に力を入れた方が内定獲得するチャンスは広がります。
まとめると、自己分析は面接で話すエピソードのネタ出しと主張の一貫性を補強するためのツールです。
また、会社の社風を調査した時に自己分析を済ませている状態であれば、自分に合いそうな会社か判断できるというメリットもあります。
自己分析は過去の自分・現在の自分・未来の働く自分を面接官に具体的にイメージさせることで、はじめて成功と言えます。
間違っても本当の自分探しに脱線しないように気をつけましょう。
自己分析は就活の初期で終わらせておきましょう。
過去の振り返りと自分の主張の補強になるエピソードをチョイスするだけなので、自己分析に力を入れすぎるのは就活失敗の原因になります。
うまく自己分析をこなして、内定を勝ち取ってください。