大手広告代理店3社の一つと呼ばれている博報堂。
従来のマス広告ビジネスの枠組みを超えて、デジタルやコンサルティング領域、新規事業まで力を入れています。
今回はそんな博報堂のインターンの選考フロー、日程、課題についてや内定に直結するのかどうかについて解説します。
博報堂の基本情報は以下の通りです。
正式名称 | 株式会社博報堂 |
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代表取締役社長 | 水島正幸 |
社員人数 | 3,870名 |
本部所在地 | 東京都港区赤坂 |
業種 | サービス業 |
事業内容 |
マーケティング クリエイティブ アクティベーション PR コンサルティング 事業開発・イノベーション メディア&コンテンツ テクノロジー・R&D デジタル グローバル その他プロジェクト |
株式会社博報堂は、広告クリエイティブやPRを作成するために必要なマーケティング、コンサルティング、アクティベーションなどを行っています。
また、インターネットが発達した時代の流れに合わせて、デジタル広告、メディアコンテンツ、そしてグローバル事業も展開しています。
博報堂ならではの事業の内容を具体的にご紹介します。
「生活者DNP」と呼ばれるマネジメントプラットフォームとクリエイティビティを活かし、最適解を提供しています。
多様化している課題を解決するために、生活者の視点から事業計画の作成、実施、運営まで一気通貫して行います。
2025年の日本はどうなっているか、消費行動はどう変化しているのかなど、未来に考えざるを得ないであろう課題に対するマーケティングの視点を提供しています。
常に変化するメディアに対して、「ビジネス」、「テクノロジー」、「生活者」の3つの視点から構造や変化を洞察していきます。
商品の販売者と購入者の関係を最適化する研究所を立ち上げています。
どの事業も長年培ってきた知識やノウハウ、スキル、情報や博報堂独自のクリエイティビティなどを活かし、事業を成長させています。
博報堂では、個性を認める風潮があります。
採用ページでも様々なバックグラウンドや個性を持った社員を募集しています。
そのような社員同士が一緒に仕事をし、クリエイティビティを最大限に発揮させる環境があると言えるでしょう。
個の力が発揮される社風であるため、フラットな会社であるとも言えます。
上司部下問わずアイデアを発信していき、良いアイデアを出した若手には仕事を任せる風潮があります。
社員ひとりひとりの企画力や提案力を合わせて大きな仕事、事業にしていこうという考えが根付いています。
博報堂のフィロソフィーに「生活者発想」と「パートナー主義」があります。
生活者、パートナーであるクライアントと同じ目線で物事を捉え、課題解決をしていこうという心構えです。
この二つの視点を持つ人は、入社後も活躍できるでしょう。
一方で採用ホームページには、「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでは、特にこれと決まったタイプの人材を求めていません」との記載があります。
個性をつぶさす、ぶつかり合わせたり混ぜ合わせることで、よりよいクリエイティブを作ることができると考えているからです。
面接では、個性をアピールしたほうがいいかもしれませんね。
博報堂のサマーインターンの情報をまとめました。
2020年秋に行われた、インターンの情報です。
対象者 | 国内の大学、または大学院に在籍している方 |
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定員 | 合計105名 |
会場 | 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ赤坂Bizタワー |
日程 | 2020年9月3日、4日、10日、11日、18日 |
インターン内容 |
コース別体験型インターン 全体プログラム グループワーク プレゼンテーション フィードバック |
選考の流れ |
エントリーシート web適性テストI web適性テストⅡ |
本質的な課題を見つけ、世の中を動かすことのできる革新的な解決策をひたすら考えるインターンです。
ブレインサーキットと言うインターンの名前の通り、頭(脳)をたくさん動かすインターンになりそうですね。
HAKUHODO BRAIN CIRCUITインターンには5つのコースがあります。
次世代のビジネスリーダーが持つべき視座を獲得することができます。
生活者の心を動かす新しいコミュニケーションを生み出す方法や、マーケティングの在り方を考えることができます。
次世代マーケティングの楽しさや難しさを体験することができます。
博報堂が大事にしている「生活者発想」についても学ぶことができますよ。
おもしろいことを追い求めて、脳を使い続けるインターンです。
創造力を発揮したい人におすすめです。
自由な発想力と確実な実装力を鍛えることができるプログラムになっています。
誰もがあっと驚くデザインを追い求めたい人におすすめです。
2020年秋に行われたインターンの情報です。
HAKUHODO DATA SCIENCE CAMPにはデータサイエンスとマーケティングの2つのコースがあります。
対象者 |
・現在大学または大学院に在籍している方 ・統計解析用のプログラミング言語やフレームワーク(PythonやR.等)の利用経験があること ・Jupyter Notebookまたはリモートサーバーの操作及び当該環境での分析経験があること |
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定員 | 15名程度 |
会場 | 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ赤坂Bizタワー |
日程 | 2020年9月8日、14日、30日 |
インターン内容 |
機械学習や統計解析を駆使して、大規模な生活者に関するデータを分析 意識変化を読み解き、生活者の未来を予測 |
選考の流れ | 課題 |
データサイエンティストになりたい人必見のインターンです。
オリエンテーションの後に課題を与えられます。
その後チューターからフィードバックを貰い、プレゼンの準備をします。
過去のインターン中の課題例は以下の通りです。
対象者 | 現在大学または大学院に在籍している方 Excel・R・Python・Matlab・SQLなど何らかのデータ分析方法の利用経験があり、自分ひとりで活用できること |
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定員 | 25名程度 |
会場 | 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ赤坂Bizタワー |
日程 | 2020年9月8日、23日、29日、30日 |
インターン内容 |
大規模な生活者に関するデータを分析 ビジネス課題・マーケティング課題を解決するヒント、インサイトの発掘 課題解決策をプランニング |
選考の流れ | 課題 |
マーケターになりたい人必見のインターンです。
オリエンテーションや課題配布の後、2週間程度時間が空きます。
その空いた時間を使って課題解決策をプランニングし、個人でのプレゼンを行います。
その後、グループワークを行い、再度プレゼンテーションを行います。
過去に出されたESの質問は以下の通りです。
あなたが今の日本を自由に変えられるとして、どんなことを変えたいですか?
その理由と期待される影響やインパクトを合わせて教えてください。
どのようなステークホルダーと協業し、どのようなスキームを作れば実現できると思いますか?
特に自分が責任を持って携わりたいことについて、アイデアや立場などをなるべく詳細に記述してください
あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズのインターンシップに参加を志望する理由について、何を得たいのかを中心に記入してください
学生時代にがんばったこと、チャレンジしたことを具体的なエピソードを交えて説明してください。
日本国内でのキャッスレス決済比率は毎年拡大傾向にありますが、この傾向の裏にはどのような原因・理由があると思いますか?あなたなりの仮説を自由に記述してください。
主要各国と比べて、日本国内でのキャッスレス決済普及率が伸び悩んでいる要因は何だと思いますか?
今後どのようにすれば日本国内でさらにキャッスレス決済が普及するでしょうか?
これまで取り組んだ中で最も面白かった、または最も大変だったデータ分析や機械学習のプロジェクトの内容と、取り組む際に直面した課題や困難、およびそれらに対してどのような立場で、どのようにアプローチして解決しましたか?
ガクチカと志望動機も聞かれますが、思考力を問われる質問が多いように感じます。
コースによって質問内容が変わります。
例えば、データサイエンス・デベロップメントコースとマーケティング・サイエンスコースはガクチカと志望動機の質問はありませんでした。
博報堂の面接時間は30分で、面接官対学生が2対1で行われます。
2019年に出された質問は以下の通りです。
課題やアイデアに関する質問が多いようです。
ESとして提出した課題内容を覚えておきましょう。
博報堂ではウェブテストが2回あります。
1回目の適性テストは自宅でも受けれるようです。
出題内容は、言語・非言語・性格検査なので、SPIとみて間違いはないでしょう。
2回目の適性テストは一斉受験です。
2時間程度かかるとの記載がありました。
出題内容についての記載はありませんでした。
内定に直結したという口コミは見つけられませんでした。
しかし、インターン通過者は本採用において、特別フローを用意されることがあるそうです。
インターン参加者のみの早期選考を受けることが出来た。
この早期選考の合否はインターンでの成績とは関係ないと明言されていたが、実際にそうなのかは不明。
引用元:就活会議
「相撲を流行らせる方法は?」といったように、出される課題はかなりシンプルだった分ソリューションについてかなり細かいところまで考えさせられました。
とくに初日に出される個人課題は5日かけて考える時間があったにもかかわらず、発表直前まで作業を続けていた学生がほとんどでした。
電車の時間や寝る直前など5日間毎日頭をフル回転させていたため、後半には疲れが出るやすかったです。
引用元:ワンキャリア
チーム内の学生のバックグラウンドがそれぞれ全く異なっており、持っている知識も価値観もバラバラな部分が多かったのが印象に残っている。
だからこそ、個々の学生が自分の知っていることや自分の考え方をきちんと共有していくことで、自分一人では到底たどり着けないレベルの議論が出来たと感じられた。
引用元:ワンキャリア
チームのメンバーのバッググラウンドが違うことを踏まえつつ、全員が納得できるようなアウトプットを出せるよう雰囲気作りと議論の構築を行うこと。
実質的なワーク時間は1日しかない上に、クリエイティブ的観点からも評価されるので、時間配分にはかなり気をつけなければならない。
引用元:ワンキャリア
とにかく頭を使って考えることが多いインターンだったようです。
社員さんからのフィードバックやグループワークを通して短期間で考え方を成長させることができそうですね。
脳みそをフル回転させて、課題解決を行う博報堂のインターン。
早期選考に呼ばれる可能性もあるので、インターンを受けようか迷っている人は参加をお勧めします。